劇場公開日 2022年7月8日

「シリアスとコメディ」ソー ラブ&サンダー Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5シリアスとコメディ

2022年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

MCU作品は配信限定作品も含めて全て観ています。
感想
ソーの新章開幕作品としては詰め込み過ぎ感があり、物語の深みが薄れていると感じた。しかし、前作同様にコメディシーンはとても楽しかった。

・物語構成
ソーとジェーンの恋愛旅、ヴィランであるゴアと娘の家族愛、ゴアからの神々への信仰愛等タイトルに偽りのない完全ラブストーリー作品だった。先輩ソーとマイティー・ソーとの確執による引退劇としても楽しめた。やはりナタリー・ポートマンのジェーンは美しく、カッコいい!また、今作で大きな役割を果たす子供達の存在も世代交代感を印象付けていたと思う。子供たち、愛など監督の個性がより濃く出ていた印象。
個人的に残念だった点にヴァルキリーの扱い方が挙げられる。ソーの3作目、エンドゲームで大活躍をしてくれたかなりお気に入りのキャラクターだったのですが、今作ではあまり活躍が見れず不満な印象を持った。

・コメディシーン
今回もコメディシーンが炸裂していて終始笑えた。予告編にも登場しているゼウスの馬鹿らしい雰囲気とちらりんちょシーンw、ヤギの大声等コメディシーンはとにかく笑えた。しかし、笑い要素が詰め込まれすぎて、本筋の物語の進行と掘り下げの妨げになっている印象で難しい問題だとは感じた。

・最恐で最高のヴィラン
今作で最も優れていた点にヴィランの存在がある。神殺しを誓う神に裏切られた人間、ゴア。ゴアはキルモンガーやサノスに匹敵する感情移入できる悪役でゴアのバックボーンの掘り下げのシーンは感動した。可哀想だと素直に思えました。また、クリスチャン・ベールの不気味さ哀愁を共存させる演技も素晴らしかった。

・今後の展開
今作でソーの新たな一面がまた観る事が出来たので、今後の展開も楽しみ。お決まりのおまけ映像でも、今後の展開の匂わせがされていたので、最後まで観ましょう‼︎

総評
MCUの新作としては不満点もある作品。コメディシーンが兎に角楽しいので、疲れた時に観たい一本。ヴィランであるゴアがとても魅力的なキャラクターで好感が持てた。

Y K