劇場公開日 2022年7月8日

「クリスチャン・ベールでも救えなかった内容の無さ。MARVELに中身を求める方が愚かなのか?(“ソーです”〈オヤジギャグで~す〉)一応見所と取り柄は以下の通り。」ソー ラブ&サンダー もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0クリスチャン・ベールでも救えなかった内容の無さ。MARVELに中身を求める方が愚かなのか?(“ソーです”〈オヤジギャグで~す〉)一応見所と取り柄は以下の通り。

2022年7月9日
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鑑賞方法:映画館

①『バトルロイヤル』も内容は殆ど無いようなものであったが(“アスガルトは場所ではない。人々なのだ。”という台詞だけグー)、ケイト・ブランシェット演じるヘラ様があまりにもカッコ良くて、ヘラ様を女神と奉じる信者(私)には其れだけで価値のある映画ではあった。②今回それに代わるものはなく唯一見所と言えるのはクリス・ヘムズワースの肉体美(二の腕、太!上腕三頭筋がかなりデカイ)。『ソー』シリーズの中で一番鍛えて来たのではないか。ステロイド等薬物を使わないナチュラル・ボディービルダー並に仕上げてきたと思う。ワイティティ監督も“隠しておくには勿体ない”と全裸をご披露。ズッキーニのようだと言われた前は見えなかったけれども、『ロスト・シティ』のやや垂れ気味だったチャニング・テイタムのケツに比べ引き締まった美尻であった(「ハリウッド映画と男のケツ(尻)」というのも語ってみたいが、次の機会に)。③取り柄としては、ヴァルキリーがレズビアンであることをハッキリ描いたことと、コーグの種族が男と言って良いのか雄と言って良いのか、それとも単性種族なのか、何れにせよ同性間で子供が出来るという設定にしたことくらいか。同性愛を認めない或いは否定したいイスラム教国家や中国の映画マーケットに媚びなくなったディズニー(MARVEL)の姿勢は評価したい。(映画の出来とは関係ないけれど。)④同性愛を認めない或いは否定的なイスラム教やキリスト教・ユダヤ教といった一神教の神様が出てこないのも当たり前ですな(尚、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は元は同じ〓聖典も「旧約聖書聖書・新約聖書」というのも語りたいね。)。おっと、話を拡げすぎた。これまでは北欧神話中心だったのが今回はギリシャ神話も入ってきたので、今後はケルト神話とかゲルマン神話とかローマ神話、エジプト神話なんかも混ぜていったらどうかしら。ついでに我が日本神話も。⑤新しいアスガルドにて観光客相手に『バトルロイヤル』の寸劇で主要キャラクターに扮している面々が誰々であるのかは楽屋落ちの楽しさ。⑥CGやVFXで描かれる宇宙・世界・神々のパワー等も新味が無くワクワクもドキドキもしない。一番情けなかったのが、ラッセル・クロウが扮した中年太りのゼウス。今回ソーにコケにされたんで次回はヘラクレスとの筋肉対決か?だんだん昔の「sword & sandal 映画」に近づいて来ているぞ。⑦あと、ラスト、影の怪物たち相手とはいえ子供たちに武器を持たせて戦わすというのは頂けない。

もーさん