「ラブ&サンダーの名にふさわしい」ソー ラブ&サンダー サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブ&サンダーの名にふさわしい
ラブ&サンダーのタイトルを聞いたとき、正直にダサいと思った。いや今もダサいとは思っているが…そして、ラブ&サンダーはジェーンを指しているのだと思った。ソーの力を手に入れた元恋人のジェーンを指しているに違いないと。
この予想は正解だったと確信しているが、ラブ&サンダーはそれだけではなかった。
まずはストームブレイカーのラブ&サンダー。
元カノのジェーンだけではなく、ムジョルニアにも未練を覗かせるソー。そんなソーに嫉妬の念を持って問い詰める?ストームブレイカー。ムジョルニアを見つめるソーの後ろにストームブレイカーがスーッと近づくシーンは嫉妬に燃える恋人そのもの。
これが2つ目のラブ&サンダー。ストームブレイカーに愛の言い訳をするソーに笑え!
次にゼウスにまつわるラブ&サンダー。
ゼウスを尊敬する神として超々リスペクトするソーとゼウスの持つ稲妻。これもラブ&サンダーと呼んで良いだろう。
そして最後の最後に明らかになる、ラブ&サンダーの本当の意味。あのラストには感激のあまり震えてしまった。
あれもこれも、何でもラブ&サンダーか!と思わせる徹底した作りの映画でありながら、最後にもオチを用意する姿勢に感服。
もちろん話自体も面白い。雰囲気はダークワールドとラグナロクの中間のような感じで、ソーならではの宇宙レベルの大きなスケールとしょうもないギャグから来る小さなスケールの両方が味わえる。この緩急がたまらない。
ただ、エンドゲーム以降にはなんとなく大雑把な印象を覚えている。今回もそうだった。味方と敵と、両方を丁寧に描こうとするからだろうか?わからない。わからないが、とにかくなんとなく拡散した印象を受けるのだ。
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