「ストレンジが死んでれら?いや、多分白雪姫」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ストレンジが死んでれら?いや、多分白雪姫
泣けた・・・もうワンダの悲劇としか言いようがない。彼女に「Are you happy?」なんて聞けるはずもなく、これまでの悲しい出来事を思い出してしまいます。この作品の予習としては一作目の『ドクター・ストレンジ』は言うまでもなく、ディズニー+のTVドラマ『ワンダヴィジョン』や『アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー』も必見となっている気がします。
禁断の書「ダークホールド」に魅入られ、ユニバースを渡り歩く能力を持つアメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)の力を奪おうとドリームウォーカーとなったワンダ・マキシモフ。そもそも、インフィニティ・ウォーで1400万通りの中で唯一サノスに勝てる方法を選んだストレンジ。彼が緑色に輝くタイムストーンをサノスに渡してしまったことから、ワンダは最後のインフィニティーストーンを持つ恋人ビジョンの石を破壊しようとした経緯がある。だから、彼女がストレンジを恨むのもある意味当然なのだ。
ワンダヴィジョンの世界でウエストビューの住民を危険な目に遭わせた負い目もあったが、彼女は双子の息子を守ることに必死。現実には存在しないものの、マルチバースの世界にはいるのかもしれない。こうしてヴィランとして描かれるワンダだけど、元々能力が高すぎるし、アベンジャーズの中でも最強だと噂されるほど。彼女を怒らせてはまずい・・・
さすがに『スパイダーマン』3部作を撮ったサム・ライミ監督。浮遊感を味わえるほど圧倒的な映像表現やグロテスクな怪獣やホラー描写は健在。そしてマルチバースを移動する見たこともない映像の連続に脳を刺激されるのです。ただ、スパイダーマンを思い出したのは前半部分だけ(ノーウェイホームへの言及もあり)で、後半の怒濤のホラー描写は『死霊のはらわた』シリーズそのものといった感じ。特に『キャプテン・スーパーマーケット』を思い出さずにはいられない。あれも時空を超えた異次元世界ですものね。
さらに嬉しかったのは『死霊のはらわた』シリーズの主人公でもあり、スパイダーマンシリーズには必ず登場していたブルース・キャンベルが健在だったこと。ピザ屋(たこ焼きみたいなピザ)のオジさんだったけど、ポストクレジットの映像にも登場して笑わせてくれた(ミッドクレジットのシャーリーズ・セロンも嬉しかったけど)。自分を殴るシーンも『キャプテン・スーパーマーケット』にあったように思う。
そしてユニバース616(?)にはアベンジャーズの代わりにイルミナティなる組織があり、黒人のキャプテン・マーベル、ファンタスティック4のリーダー、ブラックボルト(知らない)、そして『ホワット・イフ...?』のキャプテン・カーターが登場する。さらに驚いたのはX-MENのエグゼビアが登場し、観客も一斉にオオー!と声を上げましたよ。そしてブラックボルトの口封じのシーンはこれもまた『キャプテン・スーパーマーケット』にありましたよね・・・笑った!ストレンジ・ゾンビを操るというのもいいサム・ライミらしい良いアイデアでした。
戦い方もユニークなものばかりで、圧巻はベートーベン、バッハ、ワーグナーなどのクラシック音符対決!サム・ライミ監督よ、アイデア詰め込みすぎ!次作が大変だぞ!
思春期の通学路にあった某Jシン電気の店頭で表に向けて並べられたブラウン管テレビが、(今思えば何故そのチョイスだったのか謎ですが)『死霊のはらわた』の特にグロいシーン10分くらいをいつもエンドレスリピート再生していて、前を通る度に食い入るように観てました。
kossy様いつも構って頂きありがとうございます。kossy様もサム・ライミが好きなのが伝わります。
ところでシャーリーズ・セロン気づかなかった!好きなのに!
「サイダー・ハウス・ルール」でトビーくんと共演しています。監督はスパイダーマン4を作るならトビーくんって言ってますが・・・トムくんを脇に回して?
マルチバースで頭がいっぱいです。
今晩は
コメント有難うございます。
私は、ホラーチキンですが、サム・ライミ監督作は「ドント・ブリーズ」シリーズは嫌ーな汗をかきながらも劇場で観ましたね。
で、先日「死刑にいたる病」を鑑賞し、”もしかして、私はストーリー性が明確な、且つ人物造形が想像を超えるホラー要素の作品が好きなのでは・・”と思ってしまいました。
普段、私は善良な風を装ったレビューを挙げていますが、最近、私の中にあるブラックな部分(実は会社では相当なブラックで有名・・。)が頭をもたげて来ています。では、又。灰被りのNOBUでした。
kossy さん、イイねありがとうございました😊😊。おっしゃるような論点。気づきもしませんでした。赤面の至りで恐縮ではございますが、「どシロウトのジジイ」は「ジジイなりに」映像を楽しめました。今後マーベル道に精進していく所存でございますので・・ᕦ(ò_óˇ)ᕤ・・今後もよろしくお願いいたします🙇♂️🙇♂️😊
オッド・アイなんですよー!たまたま知り合い(ドイツ人女性)の瞳の色が以前と変わってたので色々と聞いたのがきっかけでした。髪の色も彼ら変わるんですよね。子どもの頃は天使のような金髪(天使が金髪かどうか知らないがそう言ってた)が年月がたつと落ち着いた色になっていて彼らもそんなもんだと思ってると言ってました。