劇場版「オーバーロード」聖王国編のレビュー・感想・評価
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良かったけど少し?
人気異世界小説原作のアニメの劇場盤。
今回もアインズ様が大活躍。
今回も敵もグルの筋書きありの圧倒的な強者の物語。オーバロードの筋書きは殆どこの筋書きだけど、その卑怯さを加えての完全無欠さがいい。
面白かったです。
…あの長編を2時間あまりで表現するのは少し寸足らずだったなー。かけ足だったのが少し残念。やはりシリーズ化の方がやりやすかったのではないか。
…ところで本編開始前のあれは面白い〜。
2時間じゃ足りないよね...知ってたけど
時間制約があるから端折るのは仕方ないと思うけど、シーン飛びすぎ。
原作未読だったら付いていけなかったと思う。
あと、戦闘シーンもっと欲しかったなぁ。
特典小説欲しいけど、2回目躊躇うレベルでした。
けど、相変わらず主題歌はマッチしてて良かった!
映画は良いが劇場がっ
原作小説を発売当時に読んだきりの鑑賞です
あっという間な感じでテンポも良かったです
映画はよいが1年ぶりの劇場鑑賞で、思った事は「そりゃ映画館は衰退するわ」の一言でした。
衰退の原因は映画じゃない劇場だとハッキリ思いました。
メチャクチャ山程言いたい事があるけど
場違いだし、どうでもいいのでやめます。
今後はもうサブスクで良いかな。
余程観たい映画のみ劇場鑑賞かなぁ
ちなみに近所にはmovixしかありません。
若干の物足りなさはあるが、やはりオバロは面白い
オバロに求めるものって「俺つえー」と「強者に振り回される一般人」なんですけど
今作は「俺つえー」描写があんまりなくて不完全燃焼でした。
ネイア視点で話は進むので一人の少女が狂信者になる話だと思えば及第点だけど
もう少し心の機微とか感じたかった。
戦闘描写がカット気味なのが不満点ですね。
「強者に振り回される一般人」描写はよかったです。
人間こん棒にされて文字通り振り回される悲惨な人もいましたけど、
R指定するならもっと描写えぐくていいんじゃないですかね。
ぐちゃった顔は一瞬うつったけど、もっとぐちゃれよ。
もっと肉片飛べよ。
そして肉片と血だとハッキリ分かるものをレメディオスは
泣きながら精神狂いながらかき集めろよ。
愛しき聖王女の肉片なんだから血にまみれて集めろ。
映画時間135分は長かったね。
途中トイレ行っちゃったもの。悔しいわ。
中盤まで我慢して「え!ここからまだ1時間近く我慢するのかい!?」
と絶望してトイレ行ったわ。悔しい。
早く5期始まらないかしら。
まってます。
濃い2時間
原作は既刊まで読んでおり、アニメも全て見ています。
原作では分厚い上下巻でギッシリとした内容なこともあり、「2時間ちょっとで足りるのか?」と思っていましたが綺麗に纏まっていました。
私は結末と過程を既に知っていたので、登場人物たちの思惑が交錯していく様子をニヤニヤしながら見ることが出来ました。
初見の方はストーリーの複雑さに翻弄されてしまうかもしれませんが、純粋に映像と音を楽しめば最後は満足して帰れる作品になっているかと思いました!
ダイジェスト映画
原作が好きでアニメも見ていますが、余りにも酷い映画でした。2時間という制約の中で物語を描く難しさは理解できますが、場面場面が削られ過ぎて途中で寝てしまったのかと思うほど、飛び飛びになっていました。
登場人物の心の機微も描けておらず、行動理由に共感しにくかったです。
特典のために鑑賞したが、辛い2時間でした。
すんごいなぁ
原作の存在を知らず映画版をみました。私は映画館以外ではアニメはほとんど見ませんし(子ども達に無理矢理みせられる時は渋々見ますが、何話もあるアニメだと時間が勿体なくて…)漫画も小説も読まないので、大抵の映画館で見るアニメ映画は原作や予備知識ゼロで鑑賞することになります。そこでいつも思うのが、こういったアニメの原作を作る方々って本当に凄いなぁと思います。どうしたらこのような空想の世界観を、広大な場面で、思いもよらぬストーリー展開で、しかも長編に作り上げられるのだろう。アメコミ系の映画も面白さはあるのですが、日本のアニメってストーリーや設定が世界観が凝っていて緻密。日本人の作者さんアニメ製作者さんはホントにスゴイと思います。同じ日本人として誇らしいデス!
わざわざ映画館でみなくてもいいかな。
正直配信で観れれば良いレベルでした。
守護者等メインキャラの出番もセリフもほぼ無く、映画の特別感がないです。
これならリエスティーゼ王国の最後を映画でやって欲しかったですね。
あと、2日目の午前中に行ったにもかかわらず特典が無かったのは本当に残念だった…
オーバーロードを知らなくても十分楽しめると思います。
今回の映画は主に今までアニメでは出ていなかった聖王国陣営のネイア・バラハを主軸に、主人公である筈のアインズ様はド〇えもんくらいの感覚で話が進みます。
アニメ最新話まで観れていない人でもネイア視点で十分楽しめる映画になっています。
ですが、ナザリック陣営の思惑やこの映画で一番面白いと思ったギャグシーンは4期の7話までは観ていないと、どういう状況なのか分からないと思います。
なのでこれから観てみようと思っている人は、アニメ4期7話まで見ることをオススメします。最低でもYou〇ubeで公式が公開している振り返りpvは見てから、映画を観に行くことをオススメします。
アニメ最新話まで観た人は早く映画観に行って下さい。自分も、もう一回見て来ます。
映画化に対して視聴側に対する利益は無し
原作未読勢からは恐らく展開が分からず
既読からするとただの総集編ですね
しかも、内心語りが重要な作品でそれ全部削ったら存在価値無いでしょ。
某聖騎士に対して何の感情も湧かないとは思わなかったので驚いてます。
映画にするならもっと振り切って必要な部分の強調をするべきですがそれもなくひたすら単調で盛り上がりもなくただの切り抜きでしかない
これに3以上の評価してる人は2時間に納めなくちゃいけなかったから仕方ないってのが前提なのかもしれないですがその前提は映画の批評として必要ないですからね。
TVアニメ化出来ないなら作らなくて良かったんじゃない?って感想
ちょっと心配だったけど
タイトルにも書いたんですけど
オーバーロードは好きな作品ですけどTVシリーズのクォリティーが落ちていたので心配でした
が、映画が始まってしばらくするとそんな考えは消え去っていました
映像もFateや鬼滅までは行かなくても十分に綺麗で
音もテンポも良く随所に挟んでくるいつもの緩い感じもあって
見ていて飽きることはありませんでした
ネイアとシズ可愛い😍
格好いいアインズ様を見たい人にオススメ
TVシリーズから見ていますが今回の劇場版は王の威厳やカリスマ性を特に際立って感じる台詞やシーンが多く格好いいアインズ様を見たい人にお勧めです。
王として格好よく振舞ってる一方、1個人としては割と内心焦ったり気に入った人物をやたら気にかけたり、と平凡な人間味のある人物なのがギャップがあってオーバーロードの大きな魅力の1つだな、と改めて感じました。
戦闘シーンも劇場ならではの迫力のある音響で演出されており劇場に着た甲斐を感じられる仕上がりになっていました。
個人的にはいつもの「さすがはアインズ様!」「えー俺なんかしたの!?」って掛け合いが見たかったので、それがなかったのだけ少し残念だったかな。
映画自体はオーバーロードならではのダークな展開、ポップな展開が綺麗にまとまっていたのでファンは満足できるものになっていると思います。
基本的にTV版、原作版を見ていないと解らない話題や展開が多いので視聴はTVシリーズを見てからの視聴を推奨します。
戦闘がないのは時間的にしかたない
良いところ
視点となる人物がわかりやすく、誰の物語かが明確なので共感しやすい。
その人物が知っておくべき情報が視聴者の知るべき情報なので、描写の不足を感じない
?なところ
戦闘は入れこめなかったか。
せっかくのキャラクターも深堀りがないせいか、悲壮感が今一つ。とくに聖王女。
ぶあつい小説原作二巻分を140分、TVアニメ換算で6話程度に圧縮してるのでイベントのテンポはいいが、一つ一つが薄くならざるを得ない。葛藤や逡巡がほぼ皆無なアインズはともかく思慮深いであろうヴァラハ嬢が覚悟決まりすぎてていっそ笑えてくる。まあ実際の暴虐シーンとかは見てない訳だし、挙動としては不自然さはなかったので、共感できるいいキャラだったと思う。その点でいうと聖騎士団長の方はひどい有様。憎まれ役としての面目躍如。
それはそれとして生天目仁美さんの演技を久しぶりに聞いた気がする。
TVシリーズだと1クールには短く、盛り込むには長いという尺をなんとか劇場版に仕立て上げたという意味ではよくまとまっているとは思うが、これだけの悲劇やら暴虐のシーンよりあとに食料盗むあほ貴族とか、勝手に勘違いする皇帝とかの滑稽さが際立つので、公開時期としてはもったいないとしか。TVシリーズ見直す契機にはなるかもしれん。
蹂躙される聖公国。容赦なく消される支配層。ナザリックの「非道」を堪能する2時間。
『オバロ』は、テレビシリーズは4期とも視聴済み。
原作は未読。総集編劇場版も未見。
今回のもいつも通りヒドい話ではあったが(笑)、まあオバロらしい内容だったのでは?
僕が「カオティック」という概念に出逢ったのは、中学のときに学校でやけに流行っていたロールプレイング・ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲーム説明でのことだった。ちなみにD&Dはマシンで遊ぶRPGではなく、サイコロを振りながら、ゲームマスターのシナリオに従ってプレイする、ホンモノの対人型RPGである。
僕はあまり考え無しに、いいとこ取りのキャラクターだと思ってエルフを選んでパーティを組んだものの、ちっともゲーム内でキャラが成長しないので、そのうち飽きて抜けてしまったのだった。
そのとき、ゲームの概念として「アライメント」という「属性」があって、ローフル(秩序、善)ニュートラル(中立)、カオティック(混沌、悪)という組み合わせを「事前に決めてキャラ付けする」というやり方を知った。
ちょうどディベート対決のように、自分で「悪の側」になるとキャラの性格を決めたうえで、そのキャラクターの行動原理に則って、自キャラを動かしていく。
当時、「善玉」に自己投影する以外の娯楽の楽しみ方を知らなかった僕にとっては、けっこう目からウロコの新概念だった。なるほど、「悪」に扮してRPG内で行動しても、一向に構わないってわけか。
キャラが、僕自身の思惑ではなく、僕の決めた規範に従って動く。
この新鮮な「発見」の延長上に、『オーバーロード』は存在している。
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ただまあ、やっぱりアニメの主人公には、相応に善良な振る舞いを期待してしまうのが人の性というもの。その意味で『オバロ』は、観ていてずいぶんストレスのたまる作品である。
何せ、主人公側の策略によって、無辜の民や兵士たちが大量に命を落とすから。
どちらかといえばローフルの側にいる王族や騎士が、ひたすら蹂躙されるから。
人の命を踏み台にして、やっていることは絵に描いたようなマッチポンプだから。
こういう「ろくでなし」の悪行三昧を、作り手がやたら肯定的に描く様を観ていると、いくら「そういうものだ」とわかってはいても、やはり落ち着かない。
これが、悪本人を主人公としたピカレスク・ロマンならばむしろ愉しめるのだ。
しかし、『オーバーロード』の主人公は、必ずしも悪ではない。
悪(カオティック)であることを選択せざるを得なかった、ただの一般人である。
それなのに彼は、今回の映画版でも、あれだけの死者が出るとわかっているデミウルゴスの作戦を承認・支援し、自らも作戦の重要なパーツとして獅子奮迅の戦いぶりを示す。
要するに「相手は所詮NPC」って扱いに思えちゃうところが、期を重ねるごとに増えている気がする。「命の軽い弱い敵」相手に、やることなすことえげつなさすぎるんだよなあ。
そうじゃなければ、もちろん『オバロ』にならないんだけどね。
その意味では『オバロ』は観ていて普通に面白いし、アニメとしては完成度も高いとは思うが、どうも苦手は苦手である。
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今回も、デミウルゴスと彼が召喚した憤怒の魔将の、聖王国の蹂躙ぶりは徹底したもので、やはり、冒頭のパパさんの末路とか、王女と女神官のあんまりな扱いとか観ていると、けっこう胸が痛みます(笑)。熟練のオバロファンは、冒頭から報われない犠牲者が犬死にするたんびに、やんやの喝采を叫ぶんだろうなあ……。
でも、パンフにあった丸山くがねの著者インタビューを読んでいたら「(聖公国の新キャラクターは)基本的には全員、『ナザリックってこんなに酷いんだよ』ということを示すために作ったキャラクターです」「この映画を観てナザリックを嫌いになった人たちがいたらそれは私の手の内で、逆に好きになったという人は私の手から飛び出した方ですね」と宣っていて、むしろ僕の感性は著者の期待に応えているのかもしれない(笑)。
主役の日野聡は盤石の仕上がり。しゃべり方から、今アインズ様分が何割で、鈴木悟分が何割かが、そのときそのときできちんと伝わってくるってのが凄い。
従者ネイアの頑張りぶりと、アインズ様への傾倒していく過程は、青山吉能の力演もあって、物語の主軸として良く出来ていた。パワハラ系騎士団長のレメディオスも、意外と良いこと言ってるのに言い方と態度で部下に疎まれる感じが生々しかった。いやあ、うちの会社の女性上司と、切れ方とかマジでそっくりなんだけど(笑)。
あと、原作で登場しないナザリックの階層守護者たちを無理やり出したりしなくて、本当に良かった。まあ、個人的にナザリックの面々にはほとんど興味がないし、欲情副官とかウナギ吸血鬼とか蟲メイドあたりには一切の魅力も萌えも感じないので、出て来てくれなくて全く構わないんだけど……。
一方で、前半に派手なバトルが集中していて、後半は二人きりの潜入任務とか敵の亜人の棟梁たちの地味さとか、ノリが大人しくなってしまうのは、ちょっと勿体ない感じ。
何よりもひっかかるのは、「一見して奇妙なカット箇所」が頻出することで、これは明らかに尺の問題ではない。特に、アインズ様との接見のシーンがいきなりブツッと切れて、ネイアがレメディオスに怒られているシーンに「飛ぶ」のは、モンタージュとしていくらどう考えてもおかしすぎる。最初だか二度目だかのアインズ様と憤怒の魔将とのバトルが「省略」されるのも、シーンのつながりとして最悪に気持ち悪い。あそこは少なくとも「何か」が挟まらないと「えっ??」となってしまう。
作り手の側も当然、4カ所くらい極端に不自然なつなぎの部分があることは自覚しているはずで、「直前に何らかの事情で尺の調整を行わざるを得ず、窮余の一策で、まとめて切って大丈夫そうなシーンをカットした」か「そもそも作画が間に合わず、泣く泣く落とした」かのどちらかくらいしかあり得ないと思う。
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それにしても、原作自体は相当昔に書かれた話だったかと思うけど、ホント今の世の中の現状を予言するかのような内容だよなあ。
例えば、アメリカは今ウクライナに巨額の軍事援助を実行しているが、実はNATOとロシアの対立を煽って、「ウクライナがロシアに攻めこまれるように」お膳立てをしたってことだって、ない話ではないわけだ(陰謀論だけど)。
これがもし、中国とアメリカが手を結んだとすれば、日本は聖公国と同じような運命をたどっても、おかしくはない。中国が日本に突然攻めてきて、アメリカは日本に対する軍事援助を表明する。これはいかにも「ありそう」な構図だが、「ありそう」だからこそ、すべてが「茶番」だという可能性だって出て来る。これだけアメリカにオンブにダッコで、しかもアメリカからすると極端に片務的な日米安保が、なぜアメリカの了承のもと成立しているのか? そこにアインズ・ウール・ゴウンの「無償の協力」と近しい「うさんくささ」を感じ取るくらいの嗅覚はあっていいのではないか。
国際政治や地政学の話だけではない。
いつしか、国の中枢をカスポンドのような「他国に操られているイエスマン」で固められたりはしていないか? 人は誰しもレメディオスのように部下に振る舞ってしまうことがあるのではないか? 「奇跡」を身をもって眼前で経験したネイアの立場に立ってみたとき、自分も「宗教」の吸引力には抗えないのではないか? 虐殺される相手が日本人ではなくほかの国の住民になった時点で、アインズ様のように「相手の死に対する罪悪感」が薄まってしまうことも実際にあるのではないか。
『オーバーロード』は、生々しい国家間の駆け引きや、人の命を数量化したような戦争の応酬、組織内での諍いや規律なんかもみっちり描いてあるぶん、そんな「現実」の問題を観客一人一人が再考してみるよすがにもなる。
テレビ版の五期があるのなら、また愉しみに見たいと思う。
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