「一秒も目を離せないアクションサスペンス!!!」キャッシュトラック 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)
一秒も目を離せないアクションサスペンス!!!
ステイサム最高ォ!!!!アクションも最高ォ!!!!もう何もかも最高ォ!!!!!!!という感じでぶち上がる久しぶりに最高のアクション映画でした。全米一位も納得ですね。
ストーリーはポスターにも描かれている通りステイサムが銃でバンバンッ!しまくる単純明快なお話です。もうステイサムがカッコよすぎて。この人いつも同じ髪型だしいつもアクション映画ばっか出てるしで実は乱発系なのか?とも思ってましたが、このクオリティの作品にばっか出てるの!?という疑念が持ち上がると『こりゃステイサム作品網羅しなきゃ』と思えてきました。
さてさて、先程嘘を付きましたが本作はちょっとそんなに単純明快なお話ではございません。タイトルからも分かります通りキャッシュのトラックですから『って事はそれを盗むのかなあ?』と思い視聴をしていると、どうやらステイサムは守る側らしいというのが分かります。
しかし!随所で何やら怪しい動きをしていたり銃の腕前が(テストと違って)メチャクチャ良かったり、挙句の果てには顔を見せるだけで強盗団が引いて行ったりと、”何かがおかしい”んです。
ここで裏側の物語が動き始め、実はステイサムはこの街で比較的大きなギャングを取り仕切るリーダーであった事が判明します。じゃあやっぱり内部からお金を盗みに来た極悪人か?と思ったら違いまして、息子のかたきを討つ為に色々遠回りな手法でこの現金輸送会社に就職してきた事が分かります。
要するに、現金を襲いに来るギャング達から焙り出すというのと、息子が殺された際に襲われた現金輸送会社と同じ会社ですからワンチャン内部犯行だったらそれはそれで炙り出せるという事なんですね。結果的にはその両方だった訳ですが。
で、結局最後はドンパチして復習も果たせるんですけども、もうとにかく俳優さん方がみんなカッコ良すぎる。ぶっちゃけ脚本はそんなに特別って訳でもなくてやっぱりステイサムが凄い人でしたってのが本筋なんだけど、ステイサムは勿論輸送会社サイドの仲間たちもギャングとしての部下も、そして本筋の敵となる元軍人チームもみんなキャラが立っていて吹き替えのカッコよさも相まり最高。
特にジェフリー・ドノヴァンが最強で吹き替え声優さんの重厚な雰囲気も相まってカッコいい悪役リーダーの役として100点でした。いやあ~この人結構見覚え有るのにそんなに映画出てないのが意外だなあ。
と、ここまで褒めてきましたが些細な点がいくつか気になったりも。大きい部分だとボスが現金輸送会社に就職してるのにそれを知ってか知らずかその会社の輸送社を部下たちが襲ってたり、皆さん忘れているだろうがチラッと出てきたFBI幹部?との妙な繋がりだったり。
更に展開的な部分にケチを付けるとすると、最後最もスカッとするであろう息子の復讐を果たすその瞬間があまりにもあっさり気味だったのには残念でした。そもそもあの脱走中の勢いでやってほしかった感。SWATが今にも来るぞ来るぞ!という感じだったのに、結局SWATとの戦闘はありませんでしたからね(笑)。
いやあ~でも本当に久しぶりに面白いと心から思えるアクション映画に出会えました!!!絶対オススメです。