「悟空とベジータ無しの冒険作」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
悟空とベジータ無しの冒険作
総合65点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
なんと悟空とベジータがほとんど出てこないという異色作になっていた。『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』の感想では、「悟空が出てこない作品じゃ観客が来ないか。」と書いたが、やはり興行収入は40億円程度から25億円と減少していた。それでも話が無理があり過ぎだった前作よりは物語はましだった。
それにこの作品は強い存在感がある登場人物が多いので、自分としては時に悟空とベジータ無しでもよいかと思う。ピッコロだって昔は最高の悪役だったし、鳥山明氏の一番好きな登場人物はピッコロだそうだし、悟飯だって悟空無しでベジータと戦っていたこともあるのだから。レッドリボン軍の科学者の孫の科学者が、ただのやられ役かと思いきや変な存在感もみせていた。
CGの技術が大きく向上していて戦闘場面と風景は凄く良くなっていたが、髪の毛・肌など細かい部分はまだまだハリウッドには及んでいない。喋らないし知性を見せない巨大化したセルマックスの戦いと動きは、ドラゴンボールというよりハリウッド版ゴジラのようなただ暴れまくる怪獣映画のようで、敵としての人間性が無く目的・指向がわからないのが魅力を削いでいた。映像・演出のあちらこちらにはハリウッド作品の影響がみられて、まるでハリウッドとの共作かと思えた。
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