劇場公開日 2022年7月8日

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こちらあみ子のレビュー・感想・評価

全102件中、41~60件目を表示

2.5今世紀一番しんどかった映画

2023年3月3日
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カメラこぞう

3.5あみ子はわたし…。

2023年2月28日
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素直さは時にひとを傷つける。そんななかで、社会の慣習やルールに従属することを選ぶか、ひとと関わることを拒絶して生きることを選ぶか。息を殺して生きていくことの、なんて息ぐるしいことか。

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atsushi

4.0たとえば天才バカボンのパパ、たとえばブッダのように

2023年2月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

あみ子は最強だ。
忖度どころか、人への気遣いがない。ひたすらに自由だ。
未来への不安がない。ただ刹那の事実に生きている。
彼女の周りが、理不尽であればあるほど、彼女の強靭な生命力が浮き出る。この映画を成り立たせているものは、彼女への、一種の憧憬だ。

発達障害を正確に描写しているか、とか、周りの大人たちの理不尽な対応を告発すべきだ、とか、それらはこの映画にとって、どうでも良いことなのだ。
あみ子とは真逆の、常識と苦悩にまみれた私にとって、彼女のおかしみと正直さが爽快であれば良い。
この映画は、あみ子というファンタジーなのだ。

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マツドン

3.5【不可思議なる諧謔と、哀しみが漂う作品。少し変わったコミュニケーション不全もしくは発達障害に見える“あみ子の見ている世界観”が不思議な余韻を残す作品でもある。】

2023年2月13日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■あみ子(大沢一菜)はちょっと風変わりな女の子。
 優しいお父さん(井浦新)とお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいる口元の黒子が印象的なお母さん(尾野真千子)、憧れの同級生・のり君たちと元気に過ごしていた。
 だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていく…。

◆感想

・あみ子が、流産してしまったお母さんと流産した”弟”の為に立てたお墓。
ー だが、母はそれを見て狂ったように泣き出し、それ以来精神に不調を兆し入院する。-

・あみ子の兄も中学に入ってから、不良になりバイクを乗り回し、家には帰って来ない。

・唯一、あみ子の面倒を見ていた優しき父も、ある日”引っ越しをしよう・・。”とあみ子に言い、お婆ちゃんの家に引っ越しするが、”家に帰らないと・・。”と言い残し、あみ子を残し一人帰ってしまう。

■それでも、あみ子は一人海岸に行って、足元の波を蹴り上げながら遠き水平線を見つめるのである。
 そして、海上には、中世の人々が船に乗って彼女を応援するかの様に手を招いてくれているのである。

<あみ子は自由に思った事を実行しているだけなのに、周りの人を混乱させて行く。
 もしかしたら、彼女はコミュニケーション不全もしくは発達障害なのかもしれない。
 今作は、そんなあみ子を俯瞰した視点で優しく描く。
 中世の西洋の人々が突然現れて、行進するシーン・・。
 “あみ子の見ている世界”を映像化したかのような不可思議なる諧謔と、哀しみが漂う作品である。>

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NOBU

3.0それであなたはこんなあみ子を許せるのか?問題

2023年1月9日
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komagire23

3.5よかった

2022年12月22日
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吉泉知彦

4.0引き算の演出が美しい

2022年10月29日
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2022年劇場鑑賞52本目 優秀作 73点

もっと評価されてほしい作品だし日に日に評価を上げている

今作すごく秀逸なポイントが多くて、第一に伝えたいのはタイトルにもあるように引き算の演出が美しい作品です。

というのも、そう感じる場面は何個かあって、主人公のあみ子が発達障害を患っていることや養子であることを直接的に説明や明言がされておらず、それを前者は夜に騒音を感じるのを空耳だと感心なさそうに促す父だったり、後者は距離のある間柄に感じる母の会話や空気感だったりで間接的に表現されています。

でも正直確かに少しだけ精神的なところだったりが変わっているかもしれませんが、言ったら普通の子と紙一重くらいでしか違いは無くて、でもそれは鑑賞している我々のような第三者だから容易にに言えることで、いざ同じクラスメイトだったり親族だったりするとそうにはいかないんだろうなあと、ちゃんと想像できるから両親も周りの子も憎めない(語彙力

他にもトランシーバーや最後の落とし方など秀逸なシーンや表現はあります。

本当に心が号泣しそうになるくらいグッとくる作品です。

是非。

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サスペンス西島

5.0素晴らしかった。人はこうやって排除されていくのかということを知る。...

2022年10月15日
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素晴らしかった。人はこうやって排除されていくのかということを知る。わかりやすい福祉ものではなく、あみ子の暴力も描く。オノマチと彼はさすが。冒頭から映像シーンが美しく隠喩的。あみ子にとっての世界が映像として語られている。

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えみり

3.0あみ子を理解してくれる人や、あみ子の居場所があったら、もっとあみ子...

2022年9月19日
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あみ子を理解してくれる人や、あみ子の居場所があったら、もっとあみ子は生きやすいだろうなぁ……
本来なら父親がその役割だったんだろうけど、父親自身に何も情報得られずにいて、その結果あみ子を実家に預けるしか選択肢がなくなった。
もしかしたら、1番の理解者は兄だったのかも。
いずれにしろ、居場所って必要なんだなということは、この映画を観て改めて感じた。

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yoccy

2.0変化に乏しい

2022年9月15日
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原作小説映画化した作品で風変りな女の子の日常を描いたドラマ。少女の日常生活を淡々と映し出しているが変化に乏しく面白みに欠ける。
2022-154

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隣組

5.0自分の意思が不変であれば人間は生き続けられる

2022年9月11日
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鑑賞方法:映画館

 あみ子から見る世界はけっして壊れていない。
 弟(妹)の死は、「生まれてきたもん。生まれてきたけど死んどった」
 母親は心の病になり、兄は不良になり、両親は離婚へ。あみ子も不登校に。
 端から見ると壊れているのに、あみ子の世界はやはり壊れていない。
 そこに、壊れていく運命に翻弄される少女の姿はない。
 その類のお涙頂戴の物語は数多くあるけれど。

 運命は変えられない。世間の目も変わることはない。
 でも自分の意思はいつでも変わらない。
 自分の意思が不変であれば人間は生き続けられる。
 原作の今村夏子のポリシーが、見事なまでに再現される。
 映像でしか描けない、あみ子この一瞬見せる悲しげな表情にぐっとくる。
 あみ子のイメージにぴったりの大沢一菜に目が潤む。

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ジョー

4.0待っているよ

2022年9月10日
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atararui

2.0タイトルなし

2022年9月8日
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話の流れも表現もカットも非常によく、エドワードヤンや相米や神代や様々な監督の名前が想起された。でも決定打がない。何故この映画を撮ったのだろう。さっぱりわからない。名匠たちのカットの真似事をしたかったのかな?映画監督にあるまじき事だと思う。

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kazuyuki

4.0最後は

2022年9月5日
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悲しい

怖い

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トミー

4.0子供時代との決別。

2022年8月30日
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泣ける

怖い

知的

人は皆自分の内なる世界を持っている。同じ世界に住んではいても人々の内なる世界はそれぞれ異なる。社会においては成長する過程において皆が内なる世界を捨て、あるいは外の世界と折り合いをつける術を身に着けてゆく。
あみこはそれが出来ないかあるいは人より遅れている。だからなにかと外の世界では変な子と見られてしまう。

画一化を目指す今の日本の学校教育では天才は育たないと言われる。子供の個性を伸ばすのでなく同じように行動する人間の育成が第一だからだ。かつて軍隊や工場労働者の大量生産のためにはそれでよかったのかもしれないが、現代において新たな発想ができる突出した能力の育成には不向きであろう。

あみこは学校でもつまはじきにされ、家庭も崩壊してゆく。父にも捨てられたあみこは内なる世界の住人と別れを告げる。そうして彼女は子供時代との決別を遂げるのであった。

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レント

3.0現実世界の外側で。

2022年8月25日
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観賞後の疲労感足るやなかなかのものでした。予告の限りでは風変わりな女の子と家族が繰り広げるハートウォーミングな日常の物語と思っていたけど、甘かった。

小5のあみ子は落ち着きがなく思い付いた事に猪突猛進。空気が一切読めず一人で喋り続けている。劇中言語化はされていないものの発達障がいを抱えているのは明らかで、家族は四六時中振り回され続けている。

自分が実際家族として関わることを想像すると気持ちが持たないかもしれないと思った。家族はもちろん地域や学校の理解は必須。でもそれがないあみ子の家族は結局崩壊してしまう。母親の違和感。父親の無関心。兄の逃避。なんだかんだ一番の理解者が名前すら覚えていないクラスメイトというのは皮肉だ。この先あみ子がどう成長してゆくのか。壊れたトランシーバーから返信はない。

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はるたろう

3.5評論の必要性

2022年8月21日
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泣ける

知的

難しい

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いぱねま

4.5本当に心の中を語ろうとしないのは誰なのか、を考えさせる一作

2022年8月20日
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鑑賞方法:映画館

たまたま鑑賞した回が、監督や主演俳優の舞台挨拶込みだった、という幸運に恵まれた本作。子供達の生き生きとした姿が印象的な作品でしたが、撮影現場もまったくその通りだったようで、楽しそうに撮影の思い出を語る若い俳優達と、ちょっととぼけた感じでコメントする監督がとても印象的でした。

本作が劇場長編映画の初監督作品となるという森井勇佑監督ですが、そうは思えないような入念な物語構成と計算され尽くされた撮影、そしてテンポの良い編集など、舞台挨拶の穏やかな印象とは異なって、映画に対する強い熱意と愛情、そして経験の厚みが伝わってきました。

劇中ではあまり具体的には言及されていないのですが、主人公あみ子(大沢一菜)は生まれつき、あまり他者との意思疎通ができないようで、家族もあみ子に優しく接しつつ、あみ子の言動に振り回されることに疲労している様子です。学校では級友たちからも「変わった子」と見なされ、友達の輪に加えてもらえない様子ですが、あみ子は周囲の反応をそれほど気にしている様子は見られません。

だがある大きな事件がきっかけで、家族の軋轢が増していきます。実はあみ子は他者に対して共感することは難しくとも、どのような状況にあっても自らの考えについては包み隠さず、率直に伝えていることが分かってきます。一方で、あみ子よりも「正常」と考えている家族の側は、自分の気持ちを正直に周囲に話していたかというと…。しかし正直なあみ子が幸せになっていくのかというと…、と物語は決して期待したような方向に進まず、非常に印象的な着地点を見せます。

あみ子の想像と現実の狹間があいまいになっていく場面、あみ子と真っ正面から向かいあって対話を重ねていくある友人の表情、会話の内容がいつまでも印象に残りました。

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yui

1.0面倒臭い子供の映画

2022年8月18日
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鑑賞方法:映画館

原作未読です。
ベタな子供映画の傾向って絶望的不幸の連続からある程度の努力と
強運と良い人過ぎる周りの支援でその不運から脱却して
大団円を迎える安っぽい涙の感動作…なのですが
これは異色過ぎる現実的な話。
人生経験の少ない子供は空気が読めないから残酷な言動も平気だし
周りの迷惑も関係無し。あみ子も身内にはいて欲しくないタイプ。
中盤母親が継母な事が判明しなんとなく子供によそよそしいのも納得。
父親も中学生の息子がグレてもお構い無しの無関心ぶり。
後半ある事がきっかけであみ子と継母との間に埋めようのない溝ができ
祖母の家に預けられ家族離散の危機。
ここで挽回すると普通の話なのだが前記の通り異色作。
ええ〜そこで終わりかよ。
イレギュラーな話は好きだけどこれはどこが映画化する程魅力的なのか
良くわからん話だった。

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シゲ