劇場公開日 2022年7月8日

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こちらあみ子のレビュー・感想・評価

全116件中、21~40件目を表示

3.5穏やかな家庭崩壊映画NO1

2024年9月21日
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おそらく発達障害のようなものを持つ子どもの目線で送る映画
劇的ではなく穏やかに、時間をかけて蝕むように家庭崩壊していった

ところどころであみ子の周りの人が「うわ、こいつ、、、」みたいな目であみ子を見るのがしんどかった
無関心なお父さんなんて手を出す一歩手前までいってた
けど僕も小学生の頃はあみ子のようなクラスメイトをそういう目で見てた

後半の中学生パートからいよいよ周りから浮いてきて見ていられなかった
中学校は社会に出るロールプレイングみたいな場所だと思う
一人だけ制服のあっていないあみ子はまるで小学生のまま中学校に通ってるようなチグハグさがあった

冒頭の小学生の解像度が高くていい!
友達の名前呼んで「呼んだだけ」
道路で不恰好な側転をしだす とか

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真平

4.5あみ子を中心に変わりゆく人たち

2024年8月28日
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笑える

悲しい

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るる 移行

3.0幸せなときもあったのよ

2024年7月4日
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鑑賞方法:VOD

グレーゾーンってやつだろうか。
息子が小学校でグレーゾーンぽい男児に困らされてるもんで
自分的には変な感じでタイムリーな作品だった。
人を傷つけないあみ子はなんて良い子だろうと。

ただ周りの人の苦労は大きいと思う。
「弟の墓」なんて見てるこっちがゾッとするし
食事の態度とか、あれやられたらイラつくだろうなと。

ただただ怠慢な父親にもイラつきながら
「幸せなときもあったのよ」なんて、どこかで聞いたセリフが頭から離れなかった。

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mar

3.5家族だからなんでもうまく行くわけじゃない

2024年6月26日
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鑑賞方法:VOD

悪意があるわけじゃなくても歯車がうまく回らずゆっくり家族が崩壊していく様子が悲しいはずなのに、あみこ視点で描いているからか、瀬戸内海の綺麗な景色のせいか、あまり暗くならずに淡々と話が続く。
父親がもう少しどうにかしていれば、、という見方もあるが、何ともならなかった気がする。
手招きには応じず残ったあみこ、いつか家族がまた揃う日がくるとといいね。

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本まぐろトロ子

5.0自分の中に感じる純朴さに涙した

2024年6月25日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

エンドロールに入った直後に涙があふれてきた。
理解できなかったあみ子の言動は、それを理解しようとしなかった私自身で間違いはない。
あみ子自身が誰にも理解されていないことを14歳くらいになってようやく気付き始めたときに、今までそれを理解しようとしかった自分に出会う。この物語は、私自身の物語かもしれない。
頭の中に流れ続けていた「お化けの歌」 父までもあみ子を放棄したことがあみ子のなかでゆっくりと理解されてゆく。
あみ子にとっての謎 それはその通り謎だが、この作品のテーマの象徴でもあるだろう。
このテーマを言葉でうまく説明できない。それは、あみ子にとっては純粋な興味だが、大人になるにつれその「謎」そのものへの興味が同世代たちと乖離していく。
最後にあみ子は朝方まで一睡もできずに、やがてはだしのままスキップしながら海辺まで行く。
目の前に何艘かののボート ボートをこぐ霊たちの姿 彼らはあみ子に手招きしている。
あみ子はただ手を振り返し続ける。
霊たちはやがて、再びボートを漕ぎ始めて去ってゆく。
誰かが道端から声を掛けた。
「おーい、まだ冷たいじゃろ?」
あみ子はその声に振り返りながら大きな声で返事をする。
「大丈夫じゃ!」
そう、あみ子は大丈夫なのだ。もう、何があっても大丈夫なのだ。
あみ子はあみ子のまま生きることをこの世界に向かって宣言したのだろう。
この瞬間、彼女の純朴な精神に打たれてしまった。
この作品は2000年ごろの広島を描いたのだろうか?
「はだしのゲン」という言葉と戦争当時や昭和40年代くらいまでいた元気な男の子の女の子バージョンがあみ子だろうか?
2000年以前まではあまり言われなかった発達障害。
今では何でもすぐに病名を付けられてしまう時代。
あみ子の義母は、最初はあみ子に対して温厚だったものの、死産したことと「弟の墓」なんてものを作ったことで完全にあみ子をシャットアウトしてしまう。
いまでいうネグレクトだろう。食事も作らず、家事もしない。
さて、
兄のコウタはなぜ不良グループの仲間になったのだろう?
コウタは義母がまだ臨月の時すでに10円玉ハゲを作っていた。彼は何らかのストレスを抱えていたと思われる。
その時コウタは「あまり母さんのほくろばかり見るな」という。母に人一倍気を使っているのが伺える。そのストレスがコウタのハゲだったのだろう。
「弟の墓」
これがすべての元凶だったのだろうか? 俯瞰している視聴者からは、あみ子がした行為はそこまで咎めることはできないように思うが、義母が泣き喚いたことでそれが「元凶」とされたのだろうか?
コウタもこれがきっかけであみ子に辛く当たるようになった。
コウタはなぜそこまで変化してしまったのだろう?
あみ子が作る墓には母の墓はないことから、離婚したと考える。
その原因を作ったのは、少なくともコウタの認識ではあみ子だったのかもしれない。
父は最後まであみ子の世話をしていたことから、最初にあみ子から手を引いたのが母だったのだろう。
母を初めて紹介されたときコウタは、「俺のハゲを見ろ。オレはハゲか兄か? お父ちゃんは眼鏡かお父ちゃんか? あの人は母かほくろか?」と尋ねる。
一般の人から見れば奇異に見えてしまうあみ子の言動を何とか修正しようと頑張っていたが、墓の件でコウタの心が折れてしまったのだろう。
あみ子は発達障害なのかもしれない。勝手気ままに学校に来たり来なかったり 勉強もしないし字も書けない。今この瞬間に興味惹かれることだけがあみ子を動かしている。
そして人々はすべてあみ子をおかしな子としてレッテルを貼っている。
兄が暴走族でなかったなら、いじめの対象だった。しかしこの作品のテーマはいじめではない。兄の変化はそのための伏線だったのだろう。
この作品の基本的な視点は「あみ子」 彼女そのものだ。元気で活発で、他人を傷つけたりはしない。
ただ人と同じことができないだけだ。枠に縛られていることができないだけだ。
また、この作品は教育システムや社会システムに問題を投げかけているのでもない。
母がいなくなり、また新しい母がやってきて、弟が生まれる期待。それが妹だったとずっと知らないままでいたのは、「みんな秘密にする いつも 毎日」
そうして、みんなから相手にされなくなってゆく。
「私、気持ち悪かったの? どこが? 教えて、全部」
みんなからそう思われていたことを男子から聞かされたとき、ほんの少しだけ周囲との齟齬があったことを感じ取る。
その男子が「それはワシだけの秘密じゃ」と言ったのは、それを口に出すことが自分自身に返って来ることを悟ったからだろうか。心の底では、誰もあみ子を裁くことなどできないことを知っていたのかもしれない。
男子から教えられた「鷲尾佳典」という漢字 ノリ君の本当の名前 それを忘れまいと心に刻むあみ子。
大切なものがひとつひとつ消えていくのを実感として心に降りてくる。
彼女の心にほんの一瞬触れた男子は、彼女を傷つけるような言葉は間違っても言えなくなってしまったのだろう。
引っ越し 転校 おばあちゃん宅 大きなカエルに大きな蛇 でも、同じ年頃の子供たちは誰もいない。
夜中にしたトランプゲーム やがて父から聞かされる「本当のこと」
あみ子には彼女なりに考えることがあったのだろう。
あの時、
引っ越し直前に兄がやってきて、突然「謎」だった霊の音の正体を暴いて見せた。
「ウォ~リャ~」
鳩の巣と1個の卵を外に放り投げた。
生まれなかった命 その卵はきっと「妹」だったのだ。
木に引っ掛かった卵にはどんな意味があるのだろう?
何かの可能性を示しているのだろうか?
明け方の浜辺で見えたボート
あみ子には霊になるという選択もあった。
でもあみ子は端からそんな選択肢は持たない。
その霊たちを見送るだけ。あみ子の些細な「謎」の根源がゆっくりと昇華されていった。
中学時代までの想い出たち
すべてに別れを告げて彼女は大きな声で言った。
「大丈夫じゃ!」
この訳の分からない作品に心打たれる自分がわからない。
言葉にならない「赦し」のようなものを感じるだけだ。

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R41

4.0リアルでいい。

2024年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

発達障害の子を理解しよう、見守ろう、という感じや、他で一発凄い能力あります、みたいな事ではないのは、これはリアリティがあってよい。
身内がどんどん傷ついていき、周りからはいじめられ、それでもどうとも思わないというようなことを表現するのは難しいと思うが、よくできてました。

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khapphom

4.0確かにホクロが気になります。

2024年6月13日
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怖い

知的

広島で暮らす四人家族。主人公のあみ子は発達障害、多動症なのか?他の子供達とは違う子供。母(尾野真千子)は家で書道を教えている。父も兄も優しく穏やかな家族。母は、妊娠中だったが子供が死産になってしまう。あみ子は思いつくと行動に出す為庭に亡くなった子供の墓を作り母に見せた事で母はおかしくなり徐々に家庭が良くない方向へと進むストーリー。

とてもセンシティブで、衝撃的、切なくて、残酷に描いた映画だが良く表現したなと感じます。

あみ子は、ただ思った事、感じた事を行動にしてしまい相手の気持ちが理解出来ないが故に、周囲の人間も恐怖や不快に感じる。あみ子は、確かに理解もしているし、会話も成立する所から普通の子供と一緒に学ばせるのも理解は出来るが!学校側もあみ子を見て手を差し伸べる事が出来なかったのか?なんて思ってしまう。先生も家庭訪問に来て、母親が病気になっている事は父と話している場面がある。

学校でも、唯一あみ子に一番自然に接する坊主の青年がいたのが、救いでしたね。

兄も、たぶん一番あみ子の理解者じゃないのかな?回想シーンで兄とあみ子が歩きながら、母の事をホクロと言うあみ子にきちんとお母さんで、ハゲは兄、メガネは父親と会話するシーンは心に残りましたね。しかし、不良に走ってしまう。状況を受け止めるには、無理だったんだろうと感じて切なくなってしまう。決して家族は誰一人悪くないのでは?と思う。

あみ子は、裸足が好きで感性が敏感すぎるのでは?きっと本当に霊的な存在も見えていてラストでのシーンであみ子が手を振っているのは、あみ子なりの選択で「大丈夫❗️」と言ったのなら、前向きなラストにもとれました。

全編通して、家族意外の関わりがあまり表現されていないので、社会から孤立している家族である様にも映り社会が冷たくも映ります。そこで手を差し伸べてくれたのが、祖母だった。
あみ子は、これが個性だから仕方ないと一言で片付けられない内容なだけに実際に悩んでいる家族もいるだろう。こういった子供もいると言う大人の理解が必要な社会が確立することなのか?なんて考えさせられる映画でした。

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アキより

3.5心をえぐられる名作

2024年4月24日
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発達障害と思われる主人公の女の子・あみ子。
彼女は純心すぎるまっすぐな心を持ち、まっすぐに生きていく。
しかし、「あみ子から見た世界」と「世界から見たあみ子」はあまりにも違いすぎ、彼女の周りが少しづつ崩壊していく…。

素晴らしい映画でしたが自分にとってはあまりにも辛すぎて心がえぐられましたので☆5から☆-1.5をえぐりました。

ですが、何度も見返すといろいろな発見がある素晴らしい映画です。

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みる

3.0大沢一菜の演技力!

2024年3月28日
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発達障害のあみ子自身に変化はないが、環境と周囲の態度が変化していく。あみ子にはそれがわからない。
あみ子のことを純粋ととり、周囲が温かく見ていく必要がある。これが社会の模範解答ではあるが、現実は容赦ない。

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こんにょ

4.0この映画を言葉で説明するのは簡単じゃない。 この小説を読んだり、 この映画を見たりしてほしいと思う。

2024年3月10日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

動画配信で映画「こちらあみ子」を見た。

2022年製作/104分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
劇場公開日:2022年7月8日

大沢一菜
井浦新
尾野真千子
奥村天晴
大関悠士
橘高亨牧
幡田美保
黒木詔子
一木良彦

映画「星の子」を見て原作者、今村夏子の别の作品も見たくなった。
見てみるとこれは「星の子」とはまったく違う映画だなと感じた。

しかし、よく考えてみると子供が主人公で、
舞台は学校と家庭という点は同じだなと思った。

広島県に住むあみ子は変わった子どもだった。
自分の感情にまっすぐで、
他人の気持ちを気にしない。

あみ子の同級生であるのり君が、
お母さんから「孝太君の妹は変な子じゃけどいじめたりしちゃいけんよって。なんか変なことしようとしたら注意してあげるんよ」と言われている。

父親と母親(井浦新、尾野真千子)とお兄ちゃんはあみ子に優しい。

あみ子の日常を淡々と描く。

ある時お兄ちゃんが唐突に不良化した。
タバコを吸う。
暴走族に入る。
家に帰らなくなる。
父親は全く注意しない。
母親も注意しない。

あみ子は小学校でも中学校でも変わらず同じような生活を続けていた。

ある日保健室で事件が起こる。

大好きなのり君に殴られてあみ子は鼻を骨折する大怪我を追う。

自宅に帰ると父親に言われる。
「あみ子、引っ越ししようか」
父親と一緒に祖母の家に引っ越しした。

数日たった日、父親に言われる、
「お父さんは家に帰らなければいけんのよ」
あみ子は祖母の家に置き去りにされた。

これは障害を持った子供の話だった。

あみ子の同級生の坊主頭(橘高亨牧)が毒舌ながらもあみ子に優しかったのは印象的だった。

この映画を言葉で説明するのは簡単じゃない。
この小説を読んだり、
この映画を見たりしてほしいと思う。

満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.0当たり前とピュア

2024年3月3日
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ピュアすぎるあみ子。
大人になりつつある兄、大人な父と継母。
大人の当たり前とズレていく想い。
ピュア過ぎるその感性は、なかなか今の世の中では生きづらいのかもしれない。

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上みちる

4.0「おばけなんてないさ!おばけなんてうそさ!」あみ子にとっての“おばけ”とは…?

2024年2月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

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野球十兵衛、

4.0応答せよ

2024年2月25日
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一見思いつきで行動してそうに見えるあみこはとてもよく考えて行動しているし、優しい心を持っている。
応答しなければいけない人が応答できていない、説明できていないことがあみこの孤立を促進してしまう、自分もあるべき姿で接する自信はない。人のために何かをすること、人の心に応答することを心がけたい。

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@R3X

5.0クールな距離感

2024年2月17日
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笑えるけど怖い。楽しいけど悲しい。
ラストシーンは様々な解釈があるだろうが、一定の距離を置いたクールなラストだと思った。
僕のクラスにいたあみ子たちは今どうしているのだろうか。

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チリちこり

5.0『発達停滞大和民族』          こんな家族なら絆なんか要らない

2024年2月13日
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マサシ

3.5ちょっと変わった子

2024年2月12日
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悲しい

怖い

難しい

あみ子は両親と兄の4人で暮らす小学5年生の女の子だ。
自分の欲望を素直に出してしまう、ちょっと変わった子だ。
母が出産で子供を亡くしてから、家族関係がおかしくなっていく。
思っていることをそのまま実行に移すあみ子は、周囲を苛立たせることに。
あみ子を演じる大沢一菜は目に迫力があり、とても素晴らしい。

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いやよセブン

4.5言葉にできない心の声をきけ!

2024年2月12日
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つとみ

3.5普通だと描かれないけれど視点の特異な映画

2024年2月12日
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琥珀糖

3.5印象に残る映画

2024年2月11日
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Don-chan

3.5あみ子からのメッセージ

2024年1月5日
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悲しい

知的

観ていて何だか苦しくなった。

あみ子には、
言っても分からないかもしれないが、
言わないと関係は変わらない。

あみ子は多分変わらないから、
周りの人が変わるしかないのかな。
難しいけど。

あみ子への伝え方はお兄ちゃんの
ホクロかお母さんかの例えが良かった。

あみ子が引っ越す前に級友の男の子に
自分の変なところを一から教えてと
言ったけど、その男の子が
秘密と言って言わなかったのは
優しさからだけれども。

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ほんのり
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