ディープ・コンタクトのレビュー・感想・評価
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前日譚、ZERO、ビギンズ、番外編
原因不明の炭鉱火災によって多数の労働者が死亡し、立て続けに1000人の住人が消失した事件を境に、地図から存在が抹消されたシュックムヒルズという町に科学調査という名目で訪れた御一考。
未開の地の探索・捜索に定評があるらしいアリアンという女性の案内の下、彼らは周辺住人の助言を余所にズケズケと奥深くへと踏み込んでいく。まぁ案の定...
主人公のアリアン演じるAlicia Sanzの容姿はアリシア・ヴィキャンデルを想わせ、話が進むにつれ意図的に強調していったのかこちらの思い込みか段々とでかくなっていく部位からはアンジェリーナ・ジョリーへの意識も感じる。
タンクトップ姿での登場と彼女の稼業、その経験から身に付いた度胸や勘、父からの影響とその亡き父に想いを馳せる姿も相まって、やはり彼女のキャラは「トゥームレイダー」のララ・クロフトからインスパイアされたものに違いない。
「ない」ってことは「ある」、減速した場所こそが~、侵入(だけ?)を防ぐ電気柵、科学と信仰、カナリアと計器...etc.
彼女のキャラを立たせていく過程で、未開の土地が未解明の事象が解き明かされていく浪漫を伴った道程で、時代の変遷と共に変わる在り方を1つ根拠に、諸々の対立する事象がその実通じるモノであることを示していく演出は妙。
そしてその先にこそ為し得る、地底より来たる人類とは絶対的に相容れぬ存在を前にしての、自身の息子を助けられなかった過去を持つ老齢の男(父親)と、直近の仕事で「クリフハンガー」「バーティカル・リミット」した自身の道に迷う案内人アリアン(娘)との、蜘蛛の糸による強固な結びつきは、
止まっていた時間を動かし始める、新たなる始まりを予感させるラストは、胸の奥底から何か熱いモノがこみ上げてくるのを感じた。
これは「トゥームレイダー」シリーズの「前日譚」「ZERO」「ビギンズ」であり、番外編としてのララ・クロフトの誕生秘話だ。
「サイレントヒル」シリーズ...「ディセント」シリーズ...「トゥームレイダー」シリーズ...「サラマンダー」(2002)...「アローン・イン・ザ・ダーク」(2005)...「地獄の変異」(2005)...「正体不明 THEM」(2006)...「STAG スタッグ」(2006)...「ネスト」(2009)...
B級とも呼べないと思う
随分、中途半端な作り。
あらすじを読めばわかるし、パッケージを見れば何かが襲ってきて、1つの村が全滅したと言うのも分かる。
だが、そんな事態が起きて政府も自治体もロクに調査もせずに、その地域を隠してしまうなんてあり得ない。
個人的な集団がその地域を守っているとか、学生くずれの研究者たちが“まぼろしになりかけてる村と炭鉱”を探しにやってくるのも今更感が漂う。
呼ばれてないのに来て、騒動を起こす研究者グループを命懸けで助ける人々を見ると「なんでこんな奴等の為に命を捨ててるの?」と疑問が沸き上がって仕方ない。
そして、クリーチャーの演出であるがイマイチである。
予算が潤沢でないのは見りゃわかるが、キリで誤魔化し、暗がりで誤魔化し着ぐるみ感のある異人類?を恐ろしく見せようとしてるのだが、成功しているとは言い難い。
TSUTAYAさまで借りてみたものの、あまりお薦め出来ない作品だ。
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