劇場公開日 2021年7月30日

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「やはり「アトミック・ブロンド」を超えられてはいない気がした。」ベイビーわるきゅーれ はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0やはり「アトミック・ブロンド」を超えられてはいない気がした。

2024年9月5日
PCから投稿

女子校生二人の殺し屋。いや・・・卒業したんだ。
大して問題ではない。そんな設定の格闘映画。
今夜は思いっきりバカな映画を観たくて、そしてこのタイトルに惹かれてボッチとしてしまった。

格闘シーンがひかった。でも、韓国アクションの影響がもろに見えてしまって安普請のプレハブアパート家賃月額2万円のような作りが僕をイラつかせた。でも、まあ、何というのか、人を殺してはいけないんだ。と聞いても答えは「どうしていけないんすかね?」と逆質問を受けてしまいその返答にあたふたとしてしまいそうだ。
世間的に真っ当な事は何をやっても面白くもなく満足やましてや達成感など宇宙圏外な二人の殺し屋。自分の人生や日々の暮らしに何ら関わりのない人を殺す才能だけに恵まれていることが彼女らの生活の杖。需要と供給のバランスが整っていれば殺人もビジネス。そんな世間観に充ち溢れているのがいい。観ていて自分の身体が透明になっていくような気がした。妙な間合いで悲壮ぶることもなく無駄に笑いなど採って喜劇ぶることもなく、観てるものを突き放すようにシーンが変わるところなどは圧巻。
しかし、格闘シーンとなると???
下手な歌い手が歌詞語尾が緩めだったりするからサビが台無しになるように決め所がピシッツと決まらない。今までの日本映画のアクションには全くない演出が施されていることは素晴らしいのだけれどクソがつくほどのリアリティに欠けているように見えた。もっともっと金を懸けるべきだろう。

はる