「殺しはピカイチ。暮らしはイマイチ!」ベイビーわるきゅーれ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
殺しはピカイチ。暮らしはイマイチ!
ゆるーい生活と過激な殺し屋女子高生の激しいバトル!!
殺し屋女子2人組の日常をユルーいユーモアと激しいアクションで描いた映画。
確かに今までの日本映画にないタイプの映画かも!
第一にタイトルのネーミングが最高。
《ベイビー+わるきゅーれ》
ワルキューレって北欧の勇ましい女戦士のことだよ。
(戦場で、生きる者と死ぬ者を定める役割をする)
ベイビー2人があり得なく強くて漫画だけど、現実生活のダサさとの
落差に新鮮味がある。
要するに気取ってない。
強いけれど尊敬もされない、
金もない誰からも大事にされないヒロインなのだ。
殺し屋の腕はピカイチだけど社会にはなかなか馴染めない2人に
組織は正業(アルバイト)に就いて自立してアパート生活を勧めてくる。
まひろとちさとは同居生活をはじめる。
イケテナイ部屋にイケテナイ・インテリア。
食べるのはおでんやカップ麺。
冒頭のまひろ(伊澤彩織)のコンビニ採用面接シーンは、
過激度&刺激度120%。
いきなりアクション全開だ。
身体の大きさが倍もある大男4人とタイマンで戦うまひろ。
ケタハズレに強いというより、背負われたり投げられたりのツイストで見せる。
スピードと技の多彩さは伊澤が元々はスタントパフォーマーだから。
対してちさと(高石あかり)の職場は、「メイドカフェ」
の前に勤めていたレストランの厨房の補助スタッフ。
ワッフルの飾り付けパートは超ワロタ!!
(私らは現実には、ウザいやつは夢でしか殺せないけれど、
「ベイビーわるきゅーれ」は瞬殺出来るもんね!!
そこも人気の秘密か!!
難なくメイドに成り切る順応性の高いちさと。
ヤクザの親分役で「日本統一」の本宮泰風が子分と登場する。
日本統一は全く観たことがないが本宮泰風、めっちゃめちゃイケ面。
ため息ものの格好良さ。
(この人の妻が松本明子なのか?似合わない!!)
本宮泰風はヤクザの親分。
敵対するあかりの親で、あかりはベイビー2人の対抗組織。
だんごやの親父のお釣り200万円に因縁つけるやり方は、
これがヤクザだよな!!
だからお前ら嫌われるんだよ!!
メイドカフェのシーンで秒殺される泰風親分。
やるやん!!
スタントマン出身のまひろ役の伊澤彩織のアクションのキレは
女性とはイヤ、日本の今までのアクション女優とは次元が違う感じ。
あと、BGMのテンポ良さにアクションの相乗効果が大きい。
音楽はノリが最高だった。
あとひとつ、
ストーリーがもう少し面白ければ韓国映画に勝てる!!
ドライなのは好きだがストーリーにもう少し、
トッピングが欲しい!!