「すごく惜しかった」ベイビーわるきゅーれ やまやまさんの映画レビュー(感想・評価)
すごく惜しかった
2の予告編を見て気になったので遅ればせながら鑑賞。こういう設定のこういうB級アクション、大好物なんですが、邦画だと珍しいですよね。オタク大国日本で受けそうだと思うんだけどなあ。
感想としては「やっぱりこういう映画好きなんだけど、もうちょっと細部の解像度を上げてほしい」。
冒頭のコンビニ戦後の二人のやりとりからして、10代女子のセンスにしてはなんだかフレッシュじゃなくない…?という気が。なんだか「おじさんが考えた若い女の子らしい不毛な会話」感がすごくて萎え。
野原ひろし、ジョジョあたりの引用も、通じやすいところをとったのかもしれないけどオタクネタとしては表面的すぎるというか、こういうことするならもうちょっと気を利かせてほしかった。20年前のインターネットみたい。
あとは殺し屋に似つかわしくない職業として出てくるのが今更あんなステレオタイプなメイド喫茶だったり…。(このシーンでのちさとの芝居は、要領よくそれっぽくできているとも、ヤケクソになっているとも、どちらともとれない中途半端な演技なので演技プランにかなり疑問)
コンビニ明けのマンションのシーンでも、「グロ」って言うならもうちょっとグロくしてくれよ、と感じてしまって残念だった。
敵勢力にももうちょっと魅力が欲しかったかな。
それと劇伴がださかった。
あとはとにかく二人の劇中最後のセリフ!こんなわざとらしく下手くそにハモらせないでほしい!すごく残念。
ただ、ちさとの演技はすごくいいところもありましたし、殺し方について小言を言われるシーンは「こういう小言の言い方する人、実社会でも人いるよね…」と可笑しみがあったので良かったです。最後のまひろの格闘シーンも良かった。
僕の好みにはそこまではまらなかったけど、邦画でもこんなバカなアクション映画が今後もどんどん出てきてほしいと思います。