「もう一つの地球に自分の居場所はない」星空のむこうの国 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一つの地球に自分の居場所はない
重病人を連れ出して自分は元の世界に戻る話
なんでも監督の30年前の作品のセルフリメイク作品だそうで、その前作を見てないわけなですが、時間もあったのでなんとなく鑑賞してみました。
大林宣彦監督の作風を意識しているのかな?それとも30年前の作品がこんな演出だったのかな?
とにかく古いというかセンスが独特と言うか、合わない人には合わない作風でしたね。
自分は大林監督作品すきなので、申し訳ないが本作はその劣化コピーだなと思ってしまった。
セルフリメイクのした意図は知らないけれど、正直もっと現代風にした方が観客受けしたのでは?
すくなくとも小中和哉監督のファンでも何でも無い自分は見てて辛かった。
面白いと思えるシーンが一切ないし演技も微妙、一体この作品は誰のためにそして誰向けに作ってるんだろうか。
作りたいものを自由に作っていいし劇場で見る映画を選ぶのも自由だけれど、自分に合わない作品を見た時のやるせなさときたら…
いや、予告編からして全く魅力を感じなかったし、そんな感情を持つ映画をわざわざ見た自分が100%悪いんだけれども、ひさしぶりにガッカリ映画体験でした。
アニメ映画たったらまだ見れたかもな~
ストーリーとかは青春SF?世界系?なので新海誠の影響与えてそうな気もするし物語自体は嫌いではないのだけれど、如何せん実写でやるには物語の強度が足りない気がしました。
リアリティも納得もまったくできない、それこそ監督の中だけ完結した話感がありありとしていて、付いていけない。
「自分の作品なんだしやりたい事やって何が悪い」って言われたらそれまでの事だし、私自身もその言い分は全面的に賛成。ただ私には合わない作品でした。
面白い、面白くないの尺度に捕らわれずこれからも色んな映画を見ていきたいですね。
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劇中セリフより
「流星群がなんだって言うんだ」
命に代えて見たい景色、命に代えて過ごしたい時間は本人しか決められない。
自分にとって一番大事なことに他人の理解を得る必要はない。