「クレイジーガール!」サイコ・ゴアマン ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
クレイジーガール!
日本が撮る現代の特撮(ライダーや戦隊ヒーローは除く)はなんだか安っぽくなってしまいがちだなと思っていました。そんな中飛び込んできたとっても悪臭のする特撮映画。タイトルも予告もどハマりしたので鑑賞。
とりあえず超面白かったです。PG12の中でも高レベルなグロ描写で、サイコ・ゴアマンが首をもぎ取って、体ごと抹消して、大きい口でまる食べして、生かし続けるなどメチャクチャに残虐な行為を行っていて興奮しました。
そんなサイコ・ゴアマンも宝石が他人に持たれていると従うしかないという設定は外見も相まって非常に可愛らしく見えます。ただ、持つ相手が悪すぎた。ここまで強欲な妹ことミミは様々な映画の中でも珍しいんじゃないかなと思います。終盤までは一切悪びれる事なく、自分を正当化する姿、途中歌唱するシーンでは「自分がナンバーワン」「あとはクズ」みたいな歌詞をガンガン歌っているのでもはや清々しいです。なんか最後に爆散しても別にいいかなって子供相手に思ってしまった自分に反省です笑
下僕扱いされる兄ルークや、脳みそ生物にされちゃう同級生と、とりあえず扱いの可哀想なメンバーもいますが、これがより一層ミミの凶悪さを際立たせています。
最終的にサイコ・ゴアマンの下僕が裏切って悲しい威力でボコボコにしますが、結局は見事な皆殺しでした。個性モリモリでしたが、そんなものを打ち消すように殺していく姿は圧巻です。
最後はクレイジーボールで戦うという、序盤の方の伏線をスッと回収しますが、あまりここは関係なく、サイコ・ゴアマンVSテンプレ騎士団のトップとの戦いになります。若干強引ですが。ここで敵の羽や臓器を奪いまくって、お手製の剣を作り上げるというもう謎の高揚感が襲ってきます。それで決着をつけて、まる食べするんですから、ぶっ飛びすぎてもう最高です。(語彙力行方不明)
最後は他の銀河を滅ぼしにいくという感じで終わり、脳みそ君が親と普通に食事をするというイカれたシーンで映画は幕を閉じます。
観るドラッグとはこの事です。大変刺激を受けました。ご馳走様です。
鑑賞日 8/24
鑑賞時間 19:20〜21:00
座席 B-8