「予告編を観てしまった不幸」サイコ・ゴアマン Imperatorさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編を観てしまった不幸
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予告編を観てハマってしまい、B級映画を観るとは・・・。いや、B級なのは、もちろん分かっていたのだけど。
この作品の根底には、“デジタル世界”への反動があるにちがいない。
CGではない、特殊造形による“実物感”を求める人間も、国の内外を問わず、少なからず存在するのだろう。
プロットは意外と良くできているし、キャラもそれぞれ特徴があって生き生きしている。
ミミの突き抜けたキャラが、この作品のキモだ。
だらしない夫にキレて、妻が“戦士”に変身するのも笑える。さらに、ルークがミミの野獣ぶりに恐れをなして寝返って、3対3の「クレイジー・ボール」ゲームになる展開の自然さは見事だ。
PGが「自分は悪夢の“大公爵”だ!」と熱弁をふるっても、子どもたちは何も聞いておらず、無関係なリアクションをするシーンが多発するが、こういう“ギャグ”のセンスがカナダにもあると知って楽しい。
「愛だよ、愛」みたいなことを言いつつ、破壊にいそしむPGの後ろ姿のラストシーンは意味不明だ(笑)。
「惑星同盟」は「最後まで手段はある」と言って、何をするかと思ったら、自殺するというオチだった・・・。
楽しい「B級映画」だが、観なくても良かった。
だがそれでも、アラステアが変身した“脳”のクリーチャー(なぜかタコの足が付いているが・・・)のフィギュアを、売店で探してしまった自分はバカである。
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