サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)のレビュー・感想・評価
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アーティストは時代の代弁者であれ。サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
1969年、とても気にするべき年である。気になる年である。
そんな政治の時代、冷戦の時代、黒人差別消えやらぬ時代に開かれた、ブラックピープルによるブラックピープルのためのフェス。ガス抜きだったのだろう。とても人当たりの良さそうな共和党のニューヨーク市長にとって。
アーティストたちの圧倒的な歌唱力、リズム感、グルーヴ、観衆の熱量は言うまでもない。
そんな中、面白かったのがその最中に飛び込んできた「アポロ飛行士の月面着陸」というビッグニュースとそれに対する一般観衆の彼らのとても冷めた反応。
それがどうした。無駄遣いだ。そんなことより、自分の周りには食うに困る貧困層がいくらでもいるのだから、と。
翻って現在も、宇宙旅行にご執心のジェフ・ベソス、イーロン・マスク然り、同じような目で見られているであろうことは想像に難くない。
ニーナ シモン
多分現在のアフリカ系女性シンガーの表し方が
このフェスティバルで変わったのかなぁ〜
ウッドストックでも、ここまで直接な歌詞は少なかったはず…
元々ジャス畑の彼女がシンプルで素晴らしい音楽で観客を魅了する姿がマジカッケー
ドキュメンタリーを撮るか音楽を撮るか?
作品が長年封印されてた時点で、ドキュメンタリー側に行くのわ仕方がない事かも…
叶う事なら、ライブ音源だけのアルバム出して頂けたら、即買いです
soul makes me smile
黒人のための黒人アーティストによる無料FES
というだけでグッと来てしまう。
ハーレムの公園を埋め尽くすeveryday people
音楽ファンの音楽をきちんと聞かせろという評も散見したが その祭りの時代背景なんかも音楽とうまく入れ込んでいたように思えた。そして、出てくる出演者全員がsoulを持ってやっていて、よかった。でも 演奏や祭りをそのまま見たいという気持ちも分かる その素晴らしさだけに
タイトルなし
よくできたいい映画、意図はよくわかるし、今だからこその編集・演出だろうとも。だけど、音楽シーンたっぷりバージョンも見たくなる。ノってきたところでぱっとインタビューに行ってしまうので…。(そのインタビューが貴重であることとか、それが織物のように後々効いてくるんだけども。)
圧倒的な音楽ドキュメンタリー映画
決して忘れることのない
圧倒的なドキュメンタリー映画
1966年に引き戻される
こんな時代が有ったのかと思い知らされる
聞き覚えのある音楽
見覚えのある人たち
ハーレムとBlackの人たち
もう一度観ないわけにはいかない
1969年のニューヨーク 相次ぐ暗殺、人種差別、ベトナム戦争… と...
1969年のニューヨーク
相次ぐ暗殺、人種差別、ベトナム戦争…
と重苦しい時代
ブラックミュージックスターが
続々と登場する野外フェスは
もう、密密密で
老若男女が皆んな楽しんでて羨ましいわ
やっぱり、こーゆー場が必要なんですよね
ちょっと気になったのは
フェスの主催者なのかな
ニューヨーク市長さんが
背が高くて、ハンサムで
俳優さん?って間違えるくらいに
素敵でした💜
これは知らなんだ
スティービー・ワンダーって、10代の頃からドラム叩けたんですねぇ。ちょっと佐村河内的な疑いを抱きたくなるぐらい、あまり打ち損じないじゃないですか。鍵盤だけでも凄いのに、一人でたいがいやれるから凄い。天才。
69年に行われたハーレム・カルチュラル・フェスティバルの映像に、当時のアメリカの状況やインタビューを織り交ぜたドキュメンタリー映画。
スライ、BBキング、マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモン…お好きな方にはたまらないかと。
こんなもん、生で見たかった。
真夏の夜のジャズに匹敵
音楽的な部分では、真夏の夜のジャズに匹敵すると思います。(むしろそれ以上?)
作品自体は、当時の時代背景をかなり描写している。現代とあまり変わってない。。
当時は、キング牧師やケネディ兄弟等いたが、現在は。。
魂を感じた
西日を照明代わりにしたソウルミュージックフェス。マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモンが素晴らしい。でも素晴らしくない人なんかいない。
ほとんど名前は知っていた人達だけれど、動画で観られて存在を深く感じられた。
アメリカの映画でこんなに多くの黒人が出ているのを観たことがない。アメリカに行ったことがないけれど私の頭の中のアメリカがいかに漂白されたものか、よくわかる。
早退してでも、見てよかった
『真夏の夜のジャズ』が大好きです。
ほとんど、モダンジャズしか聴いていなかったのですが、この映画でジャズの多様性を知りました。バッハだってジャズです。あと、観客の様子素敵です。難しい顔でコルトレーン聴くばかりじゃないなと思いまっした。
本作はちょうど真逆です。
何だか全部アメリカの黒人音楽とまとめて認識していたものが、R&Bやゴスペルや所謂ソウルはそれぞれ成り立ちや社会的背景が違うことがわかりました。民謡と浪曲は違いますからね。それで、ゴスベル歌手が『場違い』と感じたわけです。これが理解できるように、演奏と演者や観客などへのインタビューと社会情勢のフッテージが織り交ぜられています。凄く良いのは編集で、演奏以外の部分には会話やアナウンスが入っているのですが、全く音楽を聴くのに邪魔になっていないことです。このため、2時間ずっと楽しく過ごせます。実際のフェスティバルは2ヶ月間あったようなので、映画には出てこない無名なバンドなども出ていたのかもしれません。
観客はほぼ完全に黒人ばかりなのが驚かされます。前年にキング牧師が暗殺されているので、ニューヨークでさえ人種的分断が深刻だったのでしょうか?タワーレコードでRock/PopsとSoul/R&Bが別の棚に陳列されているのがよくわかります。アフロキューバンのように一部白人の演者がいますが、Sly Stoneがこの時代では先進的であったことがわかります。白人・黒人混成かつフロントメンバーも男女混合。さらに、アクエリアスがヒットしたフィフス・ディメンジョンが白人グループと思われていたというエピソードも興味深いです。僕がハーレムに行ってみた、1990年代も125丁目で白人はほぼいなかった記憶があります(当時は治安が悪くて怖かった。)。警察が警備をしてくれないので、ブラックパンサー党が警備していたそうです(wikipediaによればSly Stoneの時だそうですが)。
以下細かい点
・19歳のスティービー・ワンダーはクラビネットのみならず、ドラムがメチャウマです。
・ニーナ・シモンは怒りを込めて静かに歌う人かと思ってましたが、ノリノリでびっくりしました。
・『真夏の夜のジャズ』にも出演していたマヘリア・ジャクソン、よく見ると奥歯があまり残ってません。よくもあの体格を維持できますね。
・シーラ・Eのルーツはアフロキューバン・バンドなのだと今更気づきました。
・やはり、目を引くのはSly Stoneです。配信でもみれる『スライ・ストーン』でヨレた彼も見てみましょう。
YouTubeを見ていると、似ているものしか出てきません。こうしたフェスの面白みは、自分の感性が広がっていくことです。早く普通にフェスができるといいですね。
怒りが立ち昇っている
1969年、米ニューヨークで行われたフリーフェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」の実況録画フィルムの合間に当時の状況が挟まれた映画です。
シンプルに、圧倒されました。
ミュージシャンたちの中でも、マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモン、メイヴィス・ステイプルズの歌唱、佇まいには感動しかなく、ゴスペルシンガーズ、そして、スライ&ザ・ファミリー・ストーン!
サントラ盤が見当たらないので、これは映画を観る外、体験できません。
よくある言い方ですが、ミュージシャンたち、観客たちの「怒り」が立ち昇っているようでした。
このところの音楽映画の豊作は瞠目すべきで、青天井に高額化したライブ代金よりも、高い満足度を得られて、もう観ることのできない演奏に触れられる点で、良い傾向だと思います。
【Voice of Soul】
なんか、心が揺さぶられた。
アメリカの60年代は、公民権運動の時代だ。
ケネディ大統領が旗振り役になって、暗殺後は、リンドン・ジョンソンが受け継ぎ、キング牧師が前面に立って牽引したのだ。
キング牧師も暗殺されるが、このフェスは、その翌年に開催された。
今、このフィルムが発見され、再編集されて公開されたのは偶然ではあるまい。
キング牧師の暗殺をきっかけに、黒人の怒りは沸点に達し、抗議運動の過激化も懸念されたが、この映画の冒頭で、このフェスは、これらを沈静化させる目的もあったかもしれないとの説明もあった。
その後も抗議運動は続いたが、このフェスは、どちらかと言えば、黒人やマイノリティの気持ちを一つにしたのだろう。
……しかしだ!
こうした政治的なメッセージも多分に含んではいるものの、実は、それはそれ!
この映画は、歌声や音楽が心を、僕達の魂を本当に強く揺さぶる!
とにかく凄い!
ゴスペルが続いた直後の、”My Girl”は、抜群だ!
胸熱!
中盤に再登場した、スティービー・ワンダーはオープニングよりも良かった。
もう、言うことはなし。
政治的なメッセージが苦手な人でも、R&Bやソウル、ゴスペルなんかが好きだったら、十分に楽しめるし、ワクワクすると思う。
申し訳ないけど、コロナ前にも何度か行ったことがあるフェスより、こっちの方が心が揺さぶられた。
1969年のレヴォリューションの時代。
ジョン・F・ケネディ大統領やキング牧師、ロバート・ケネディ暗殺事件やベトナム戦争に国民が憤慨して、アメリカの体制派と反体制派の力関係がダイナミックに揺れ動いた、プリンスやマイケルや今のBLMも影響を受けたであろう、1969年のレヴォリューションの時代。
昔は黒人音楽のマーケットは白人だったので、聴衆の黒人のためこの場でアレンジを変えて演奏されるのも凄い。
アフロの髪型もそれまではなくて、黒人のアイデンティティを表すものとして当時に流行など、文化・風俗も紹介。
公民権運動など歴史的価値のみならず、音楽だけでも楽しめます。
音楽が世界を変えた瞬間だったのかも
ハーレム・カルチュラル・フェスティバルの存在は全く知らなかった。1969年という時期に開催されたから、どうしてもウッドストックと比較してしまう。ウッドストックはラブ&ピースなヒッピーのためのフェスという印象だが、ハーレム〜は黒人のためのフェスと言える。しかも映画を観るとただの音楽フェスではないことがわかる。MCこそ平和的で中立なことを言っていたが、出演するアーティストたちは口々に黒人の団結や白人社会に対抗する重要性を説いていた。黒人たちが自分たちを誇り、結束し、白人からの暴力や差別と闘うためのイベントだったということ。それなのに政治集会のような重苦しさはなく、あんなにピースフルな雰囲気になるのか。ウッドストックも反戦って言葉が飛び交っていたような気がするが、ファッションで使われていた感じがする。重みが違う。その違いについて考えさせられた。
フェスで演奏された音楽はブルースやジャズや民族音楽やラテンやソウルやポップスやゴスペル等、かなりバラエティに富んだもの。でも黒人のための音楽という意味で一貫していた。どれも素晴らしい演奏だったし、観客と一緒になって盛り上がる感じもよかった。スティービー・ワンダー、ニーナ・シモン、スライ・アンド・ザ・ファミリーストーンあたりが印象に残った演奏。マヘリア・ジャクソンもよかったけどね。演奏するアーティストも観ていた観客たちもキラキラしていて本当に美しかった。
でも、このドキュメンタリーの真の魅力は、ライブ演奏ではない。このフェスの背景や出演者・観客の回想をうまく織り交ぜていくことで、その時代にあのフェスを体感したかのように演出する構成がよかった。ベトナム戦争や月面着陸、マルコムXとキング牧師の暗殺といった社会的な背景だけじゃなくて、当時のミュージックシーンなんかも語られていてとても面白かった。あぁ、この時代は音楽が本当に世界を変えていたのかもしれない。
ちなみに久々に観たシーラEのことも触れたいが、話がブレるので割愛しておく。
現代に復活したブラックパワー!
この映画で黒人の人達が歌っているのは、主を讃える歌だ。
主とは、誰か?イエス・キリストのことだ。
貧しさや差別に堪え、生きていくために、彼ら彼女らは信仰が必要だった。そして、それを歌にした。
この映像が現代に復活したのは、偶然ではないだろう。現代の科学信仰に対するアンチテーゼだ。
現代の人間にとって、科学的であることは、脅迫観念に近いと言えるだろう。
しかし、その科学はコロナウイルスを消すこともできず、挙げ句の果てに、ロックダウンやマスク着用など、科学とは程遠いものに頼っている。
今後、コロナウイルスの変異種が次々と現れ、科学信仰も揺らいでいくだろう。
その時、人類は神頼みでもするのか?いったい何を信じて生きていくのか?
この映画の中の、月面着陸は科学の象徴だ。しかし、人を救えない科学よりも、大事にしないといけないものがある。
人間には、ワクチンに頼らずとも、免疫力があり、治癒力があり、抗体を作る力もある。
もう一度、原点に立ち返り、唯物論、唯脳論、無宗教の人達が信仰するものを考え直さなくてはならない時が来ているのではないだろうか。
60年代の音楽の話だけしても、この映画は理解できない。その裏にある精神性を理解することが、今こそ重要ではないだろうか。
奇跡のフェス
こんなライブフェスが忘れてたなんて!
ドキュメンタリーではあるが、編集も良かったし、映像も音も見事に再現されていて魅力されました。
出演者も非常に豪華で、この作品が公開された奇跡に感動しています。
『BLACK』の誇り
ただライブ映像が流れるだけでも
十分満足出来たと思う。
でも見てみたら、
全然そういう事じゃなくて
ハーレムから魂の叫びが聞こえてきて。
ポロポロ知らない間に泣いてました。
こんな素敵なフェスを50年もの間
表に出さなかったなんて勿体ない!
出せないような世の中がクソだ!!
肌の色を言うだけでも今は差別と取られる事もあるけど、それは違う気がする。
それはそれでもう差別な気がする。
何色だろうと、みんな同じだよ。
だから肌の色も目の色も髪の色も、美人でもブサイクでも痩せてても太ってても、何かが多かったり少なかったりしても、諸々込み込みで個人を認めてよー!
て、アフロってそういう事だったのね♡
まぁいろいろと勉強になりました( 'ω' و(و"♪
と、さておき。
sly&The family stone
大好きで昔からCD聞いてたけど、白人や女性トランペットなどの線引き無くすのとか画期的だったんだ〜知らなかった。
で、スティービーワンダーの演奏には拍手しかない👏✨
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