「"BlackWoodstock"」サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"BlackWoodstock"
初っ端、スティーヴィー・ワンダーのドラムソロに驚愕しB.B.キングのあっさり感、ウッドストックにも顔を出すスライ&ザ・ファミリー・ストーンの盛り上がり、圧巻のニーナ・シモン。
何となく「真夏の夜のジャズ」のソウル版的な雰囲気も感じながらロック・アゲインスト・レイシズムを描いたPunkなフェス「白い暴動」やヒッピーな「フェスティバル・エクスプレス」みたいなドキュメントも、やはり「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」の派手さに知名度、忘れ去られたハーレム・カルチュラル・フェスティバルは夢か幻か。
幼少の頃に観た記憶が薄らぎながらも確信から遠のき、やっと自分が観た事実が真実になり涙する男性、こんな豪華なメンツでのフェスが抹消されるギリギリの月日に年月や時間を彷徨い続け。
クエストラブは知らんがデイヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」を監督するより本作の方が合っていたようなスパイク・リー、そんな無理難題を思ってみたりもする。
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