「敵役が力不足」ファイナル・プラン よしさんの映画レビュー(感想・評価)
敵役が力不足
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運命の女性との出会いで自首しようとした金庫破りが、押収金を着服しようとするFBI捜査官と攻防を繰り広げる物語。
リーアム・ニーソン主演のアクション映画です。以前「ニーソンの映画は大当たりはないけど、外れもない」と言う趣旨のコメントを書きましたが、この映画は残念ながら「外れ」の感想です。
理由は幾つかありますが、一番は敵役の力不足でしょう。
FBI捜査官が敵役とはいえ、たった二人。その内の一人は逡巡しているわけですから、強大な敵・・・には程遠い状態です。
捜査官がその権力を活かして罠にかけ警察組織が敵に回るのであれば、それは強大な敵になるのですが、そんな描写は限定的でした。
それなら、せめて「爆破のプロだけど、それ以外はダメ・・・」って設定なら緊迫感は増すのかもしれませんが、FBI捜査官を格闘で制圧する元海兵隊なんですから、緊迫感を感じることは出来ませんでした。
恋人に告白する前に自首する設定も奇異に感じました。司法取引が上手く行かなかった場合はどうするつもりだったのでしょう。
例えば、「恋人が弁護士で、打ち明けた主人公にアドバイスする」設定ならより自然だったように思います。その後の恋人の係りも楽になったのではないでしょうか?
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