「良くできていたが、あと一押し!」Fate/Grand Order 終局特異点 冠位時間神殿ソロモン ema nonさんの映画レビュー(感想・評価)
良くできていたが、あと一押し!
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音楽、映像、脚本も、非常にゲーム映画化作品として良くできていました。ゲームシステムをよくあそこまでまとめたなと。良い意味で、どう映像作品化するだろうかという期待を裏切ってくれた。
他の方が言うようなゲーティアの造形も、感情的で丸っとしてて絶望感がなくなってましたが、愛を持つがゆえのビーストクラスと考えると、納得できましたし、より可愛く見えました。
色彩の歌詞にもあるように、ゲーティア・マシュ・ロマニに焦点を当てたテーマは、しっかりできてたので一つの映像化作品として満足のいくものでした。
中盤以降の展開、藤丸の活躍も、公開前に脳内で再生していたゲームでの戦闘を思い起こさせるもので鳥肌が立ちました。
不満点を挙げるとするなら、
全体的にテンポが微妙に悪く、ロマン感じるブッ千切った盛り上がりと絶望感、お祭り感が無かったこと。
一般人も見る映画として、ゲーム作品を映像化させるには、簡易召喚礼装とサーバントの再現の仕方はあれでよかったかなと思いますが、
個人的にはどうせなら120分くらいにして、前半の集結シーンに絶望感と、趣味に開き直ってサーバントの活躍シーンをお祭り騒ぎにしてほしかったです。
欲を言えばまとまってて良くできてたけども、期待感に対してあと一押し、集結シーンに“溜め”と、“それ以上の盛り上がり”が欲しかったです。
あと一つは、個人的趣味ですが、ゲーティア・マシュ・ロマニにテーマをしぼるからこそ、
ラストのエンドロールは色彩を聴きながら、その歌詞でマシュとゲーティアの物語と対比を補完したかった。それがあれば泣いていたかもしれません。
2回くらいは観たいかな?と思う良作でした。
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