「2時間弱では足りなかった…!」Fate/Grand Order 終局特異点 冠位時間神殿ソロモン エミーさんの映画レビュー(感想・評価)
2時間弱では足りなかった…!
前提として、ゲームをプレイした人向けの映画です。
未プレイの方やストーリースキップ勢の方はよくわからなかった映画でしょう。
その上でレビューをします。
アクションシーンやジャンヌの演説など沢山の熱いシーンはありました。マシュが宝具を防ぐシーンは不覚にもウルっと来たのも事実です。
しかし、圧倒的に尺と予算が足りなかった…!
終章の大きな魅力は、敵味方を超えたサーヴァント達の共闘シーンだったはずです。
邪ンヌとジャンヌの掛け合いや、船長達の掛け合い、円卓やファラオ、アーラシュのやりとりが見たかった!
しかし尺の都合かサーヴァントの戦う姿は各騎一瞬で終わり。予算の都合かセリフはほぼ無く、ジャンヌとネロ以外のサーヴァントは無言か一言二言のみ…寂しいよ!
あと、ソロモンの消滅からゲーティア撃破までの流れもちょっと…
ゲーティアの根幹を崩すような魔術ですよね?数分動き止めて終わりですか?何普通にピンピン動き回ってんだお前。
人王戦も個人的にはうーんポイント。満身創痍のぐだがどうやって戦うのか気にはなってましたが、肉弾戦かぁ…それこそ各章の看板サーヴァント達が集結して決戦!とかじゃダメだったのかな。尺の都合かな…と思って見てました。
ちなみにぐだのパワーアップについて否定的な意見が多いですが、私は嫌いではありません。
マシュを殺され、殴りかかってこいと啖呵を切られたぐだが、今まで通りサーヴァントに頼り切りはありえない。どんな形であれゲーティアにトドメを刺す一撃はぐだの手で撃ち込まれるべきだったはずですから。
まぁコロナ禍やキャメロット前編がコケたこともあり全力で作れなかった作品なのかなという印象でした。
叶うことなら、何年先でもいいのでサーヴァント達のセリフや演出を追加したBlu-rayなんかを発売してくれないかな…と思っております。