「キャラが好きなら観れるけど」劇場版 Free! the Final Stroke 後編 群青さんの映画レビュー(感想・評価)
キャラが好きなら観れるけど
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凛か遥が好きな方なら大絶賛だと思います。
ただいち映画として観ると今までの映像の使い回しの尺伸ばしが多い割に凛・遥・真琴以外の人物の掘り下げがなく完全に舞台装置です。
「最後メインキャラでリレーをさせる」という結論のためにだけキャラが動いている感じです(どんな映画も提示したいテーマに向かって話が進むのは当たり前ですが肉付けが薄すぎてそれがうまく隠せていません)
せめてアルベルトか両コーチの過去の出来事(金城との因縁)くらいはあると思ってのですが…。
前編の最後に提示されたのは「凛が遥と泳ぐためのフリーを(終着点としては分からなくても一旦は)捨てても遥と「泳ぎ続ける」ためのプロの水泳選手として進む道を決意した。遥はどうする?」という問いだったと思っているのですが、その答えとしては「やっぱり二人で泳ぐフリーは最高だからこれからもリレーもやるしフリーも泳ぐ」なのでしょうか。
その辺りの葛藤が描かれると思っていたのですが、なんだかお互い頼ってばっかりとか守られてばっかり、とか抽象的な表現で曖昧にされた感があります。
あと、リレーシーン以外で突然心象風景として映画館が出てきたり、ラストシーンで謎の女が意味深に出てきたり、キャラが着けてるミサンガにFree!の作品ロゴが入っていたり、インタビュー動画と称して「これまで見守ってきた人達の映像を集めた(?)」と作中で喧嘩とかのおよそカメラが回っていたとは考えられないシーンのカットが入ったりと妙にメタい描写が多くこの監督の演出合わないな〜と改めて思いました。
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