「永遠ではあるが不滅ではない」SEOBOK ソボク 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
永遠ではあるが不滅ではない
余命僅かな訳あり元情報局エージェントのギボンの苦悩や葛藤、戸惑いを顔に出さずに自身の運命を犇々と受け入れる青年ソボク。
導入部から劇伴が美しく、終始物語を邪魔しないテイストでとても良かった。世界観が暗めだけれど二人が徐々に柔らかく寄り添っていくロードムービーは情緒的な印象。
アクションやソボクのある能力の迫力は程よい配分でスパイスがきいていて見応えはありました。
人間ドラマとして胸に切なさの残る作品でしたが、どこか物足りなさを感じたのはヴィラン側の魅力の欠如があったからかもしれない。
コン・ユさんは背丈が高いので周りの役者さんが皆小さく見えてしまうのが少し残念なところ。
ただ二人が海辺で肩を並べるシーンに是非注目してみてほしい。
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