「永遠の命とは、生きる意味とは、死とは何か」SEOBOK ソボク bionさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠の命とは、生きる意味とは、死とは何か
SFアクションでありながら、永遠の命とは、生きる意味とは、死とは何か、そういったテーマを含んでいてすごく重厚感があった。
ソボクがギホンに対して「あなたには命を救う価値はあるのか」と問いかけるシーンがあるが、自分に対して尋ねられているようでハッとしてしまった。ギホンと同じように答えに窮してしまう。つまるところギホンと同じで、死ぬのが怖いから生きていたい。その程度しか考えが及ばない自分が哀しい。
ソボクは遺伝子操作の副次効果で、念動力を発揮する。重力で敵を押しつぶすシーンではマンガ的演出がされていて、相当な迫力がある。そして怒りが頂点に達すると能力は覚醒する。覚醒した後の暴れっぷりは、完全にSFの域を超えているが、そういう作品は大好きだから、興奮しましたよ。
それにしてもソボク役のパク・ボゴムは上手いよね。無機質な表情から始まって、後半で見せる自然に流れる涙。振り幅いっぱいの演技を見せてくれる。観客は95%女性だったけれども目当てはコン・ユ? パク・ボコム?
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