スティーラーズのレビュー・感想・評価
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気をつけろ、人は見たいものしか見ない
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映画「スティーラーズ」(マーティン・オーウェン監督)から。
原題の「Twist」なら、主人公「オリヴァー・ツイスト」だけど、
邦題が「スティーラーズ」なので、迷ってしまった。
音だけで考えると「ピッツバーグ・スティーラーズ」を思い出し、
【steel】だと「鋼鉄。はがね」の意味、
【still】だと「映画の中の一場面を表した写真」だけれど、
今回は【steal】「盗む・奪う」の意味だと理解した。(汗)
わざわざ、変える意味があったのか、ちょっと疑問が残る。
さて、気になる台詞は予想外に少なく、メモもわずかだが、
冒頭、盗みで生計を立てている老人に仲間に誘われるが、
頑なに、盗むことに抵抗を感じ拒否すると、こう問われる。
「教えてくれ、理想主義者殿。善行が君に何を?。
空腹を満たし、寒い夜に温めてくれるか?」と。
いくら善行をしても、稼げなければ、生活できなければ、
それは単なる理想主義者だ、とピシッと言われるシーン。
天涯孤独の主人公には、響いたのかもしれない。
しかし選んだのは、作品の中で、繰り返されたフレーズ。
「気をつけろ、人は見たいものしか見ない」
逆に考えれば「見たいもの以外は目に入らない」し
「見たくないものは、見ようともしない」ということだ。
ここに、人間の行動の心理が表れているな、と思う。
全体的には、ちょっと中途半端な作品だった気がするなぁ。
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