「ダイ・ハードを観たくなりました」ドアマン よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ダイ・ハードを観たくなりました
トラウマを負ったもと女性兵士が、アパルトマンに侵入してきた強盗団と攻防を繰り広げる物語。
北村龍平が監督し、ジャン・レノが脇を固めるアクション映画です。
個人的には、この映画は「ダイ・ハード」を許容出来るかどうかにかかっていると思います。
アクション映画のターニングポイントとになった映画ですから、「影響」を受けるのは仕方ないでしょう。「着想」を得るのも仕方ないと思います。でも、『真似』になってしまっては、映画が台無しになってしまいます。
この映画は、強盗団がアパルトマンに入ってきた瞬間に「ダイ・ハードと似ている」と感じ、それ以降はその『真似』を感じながらの鑑賞になってしまいました。
映画冒頭のテロリストの襲撃シーンもマイナス。主人公の戦士としての力量とトラウマを描くものだったのでしょうが、拳銃でマシンガンを乱射するテロリストをバッタバッタを撃ち倒すシーンは、シューティングゲームレベルに感じ映画全体の期待を萎めるものでした。
寧ろ、恐怖で何も出来ずに大使を見殺しにしてしまった・・・の方がトラウマとして有効で、それを克服しながら強盗団を戦う・・・というストーリーの方が、緊迫感が出たかもしれません。
アパルトマン内部での攻防は、オリジナルの良いアイデアもあり、引き込まれるものだっただけにとても残念に感じる映画でした。
評価はやや厳しめです。
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