劇場公開日 2021年8月27日

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ショック・ドゥ・フューチャーのレビュー・感想・評価

全28件中、21~28件目を表示

3.0いい仲間がいっぱい

2021年9月1日
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鑑賞方法:映画館

ラストにビックリ!
もう終わってしまった。
完成させた音楽を聞きたかったです。
ちょっと、ガッカリです。

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かん

4.5新しい音楽が誕生した瞬間を目撃する

2021年8月31日
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鑑賞方法:映画館

 リズムマシンとシンセでアナが作ったメロディーラインにクララが即興で浮かんだ詩を口ずさむ。2人は試行錯誤を繰り返しながら曲をブラッシュアップしていく。そして、クララのメランコリックな歌声が、アナのメロディーにピタリとあった時、鳥肌がたった。

 新しい音楽が誕生した瞬間を目撃する。そんな感覚に陥る。音楽好きな自分にとっては感動モンのシーンです。

 1978年といえばYMOが結成された年。友達の兄貴の部屋でYMOを始めて聞かされた時の衝撃は今でも覚えている。「どうだ、凄えだろう」と自慢する友達の兄貴に頼み込んで、テープに録音させてもらった。

 東京が世界で一番いけてると、おじいさんのコレクター?が言っていたけど、この時代の東京は、まさにそうだったと思う。

 期待したラストではなかってけれども、エレクトロミュージックが胎動する時代を十分に感じさせてくれるクールな一作だった。

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bion

3.0ずっとおしゃれ

2021年8月31日
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78分と短めでコンパクトだけど、若干物足りなさが残った。あと15分長くてよかったなぁ、、。

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齋藤直紀

2.0終わりの始まり

2021年8月29日
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鑑賞方法:映画館

最近、映画館「シネマカリテ」で観る映画は、ハズレばかり。
でも、“とんがった”嗜好に振れているのは、映画館独自の特徴としては悪くない。

電子楽器の本当の“草創期”における試行錯誤の苦労話かと思ったら、違っていた。
一般人には手に入らないとはいえ、すでに市販の機器さえ登場している時期の話だ。
この時点で、すでに映画としてガッカリである。

そして、主人公アナの作る音楽のリズムは、定番の「4つ打ち」オンリー。
才能がなくてもある程度は作れてしまうし、量産できるタイプの音楽だと思う。
「ハウス」の誕生がこの頃らしいので、当時としては新しかったかもしれないが。

「悪貨が良貨を駆逐する」。
“デジタルミュージック”および“ミュージックビデオ”の登場が、ポピュラー音楽が貧しくなった原因と思っている自分としては、これが「終わりの始まりだったのだな」という感慨をもった。
未来(フューチャー)が、常に良くなるとは限らない。
映画の後半で、スタジオの生演奏を見学するシーンが出てくるが、そちらの音楽の方がスキだらけで、それが心地良かった。

劇映画としては、中身がなさすぎる。
ある種の青春映画だが、“ミニマル”という表現すら、おこがましいほど内容が無い。
「この狭い一室から、全世界を驚かせる音楽が生み出されたのだ!」となれば良かったのだが、音楽的にもストーリー的にも全くそうではない。

特に、映画のテーマが「男性優位の音楽業界」や「女性ミュージシャン」というのならば、主人公アナ役に“若い美人”を起用するのは、あくどいし、おかしいだろう。
(ホドロフスキー監督の孫と知って、驚いたけど。)
わざわざ外国から輸入して、映画館で上映するレベルの作品では無いと思う。

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Imperator

5.0とにかく愛おしい時間

2021年8月28日
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51歳の僕にとっては、とにかく愛おしい映画でした。

ルックのお洒落さとは裏腹に、まだ何者でもない若者が自らの作品を作る、という行為ついてシンプルに描いた映画。

絶望したり、
突然神が舞い降りてきたり、
怠けているようにしか感じられなかったり、
人の曲を聴くと、こんなことをしてる場合ではない、自分の作品を作らなければ、と急に焦り始めたり。

ホドロフスキー孫の魅力も、痛々しいほど。
(メガネ掛け描写は秀逸)

短くて、不要な恋愛要素等は皆無で、本当に優しい映画なので、30年前にスペースパート3で仏映画を観ていた同世代の方々にも、お勧めです。

もちろん、現在絶賛悩み中の若者にも。

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ひっくす

3.5ローランドのドラムマシンCR78

2021年8月27日
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フランス映画にありがちな変な恋愛要素もなくてシンセサイザー(たしかARP2600?)と同期してローランドCR-78で曲を作るところが肝なのが面白い。
CR78の音は独特でいいなあ。機材の音色に引っ張られて曲できるのがいい
DTMとか機材で曲作ったりしてる人が楽しい作品だった
‥しかしパーティシーンでARPとかある部屋でパカパカタバコ吸ったりCR-78の上に灰皿置くのは許せない‥(怒)
ホドロフスキーの孫はメガネで機材触ってるときが可愛かった

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サート

4.0シンプルに音楽が作りたい!!

2021年8月22日
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鑑賞方法:試写会

今作の冒頭で使用されている楽曲はセローンの「Supernature」だが、この曲は最近だとギャスパー・ノエの『CLIMAX クライマックス』でも長回しダンスシーンに印象的に使用されていた。

この「Supernature」という曲は、1976年に「Love in C Minor」でデビューするや否や、フランスのシンセ界、ディスコ界において衝撃をもたらした音楽プロデューサー、セローンが1997年に発表したサードアルバムの収録曲であり、世界中でミリオンセラーを叩き出した最強の1曲。

新時代の到来を感じさせる「Supernature」を冒頭で使用することで、主人公のアナは、新しいものを作りたいという意識が強いことを表しているのだ。

もともとSYSTEM-700という、1976年に登場して割と新型のシンセを使って、音楽制作をしているアナだが、自分の音楽には「何か」が足らないと日々、試行錯誤していた。

「何かが違う」「もう少し何かが欲しい」だけど…その「何か」がわからない。

そんな中、機材が故障したことで偶然に出会ってしまった、世界初のマイクロ・プロセッサーを使用したリズムマシン、Roland CR-78!!

アナの探求していた「何か」が正にそのリズムマシンであり、思わず笑みがこぼれるアナの表情は、音楽だけに限らずクリエイターにおける「これだっ!」という表情が100点満点!

アナを演じるアルマ・ホドロフスキー自身がフレンチ・ポップ・バンド「Burning Peacocks」のリードヴォーカルであり、この「Burning Peacocks」の楽曲自体がシンセを巧みに使用しているバンドという点も、完璧な表情を作り出した要因である。

音を楽しむと書いて「音楽」と言うが、正にアナが自分の「音楽」を感じた瞬間を見事に表現しているのだ。

湧き上がるインスピレーションによって、いてもたってもいられない、とにかく曲を作りたい!!という、クリエイター脳を常に刺激され続けるアナの姿にはリアリティを感じてしまうほどだ。

しかし同時に、時代の先駆け、新しいものであるが故に、万人受けしないという危険性も秘めている。それでも自分が信じたものを突き進むという意志とは裏腹に経済的な余裕がない不安感などの現実が押し寄せてくる。

パーティーで曲を流したときの反応はどうかという緊張感までもが映像を通して伝わってくる。

あえて恋愛要素のような、劇映画としての肉付けをしないで、「音楽制作の衝動」を物語の中心核として描いたことで、映画としては、シンプルではあるが、その意志というものは抜群に伝わってくるのだ。

これは今作が監督デビュー作となり、同時に脚本・音楽・製作を務めたマーク・コリンも音楽ユニット「ヌーヴェル・ヴァーグ」のプロデューサーであることが大きく機能していて、映画界よりも音楽界にいたからこそできる表現と構成だったようにも感じられる。

その一方で、音楽映画とは別に、ビジュアル的に魅力のあふれる作品にも仕上がっていて、アナのファッションや部屋の小道具が、いちいちオシャレでデザイン的にも色彩的にも目を惹く。

『バッファロー ’66』や『トレイン・スポッティング』のように、アイコン的オシャレ映画として、長く残り続ける風格が漂っているし、私自身、オンライン試写で3回観て、スクリーンで音を体感すべく、リアル試写にも行って、現時点で計4回観ている。それほど中毒性のある作品であると言っても過言ではない!!

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バフィー吉川(Buffys Movie)

1.5ROCKは死なないよ!

2021年7月9日
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単純

幸せ

70年代後半フレンチエレクトロの作曲家を目指す女性の話。

起き抜けにSupernatureで踊る主人公から始まり、CM曲の依頼をしていたDが家にやって来るも納期を過ぎても出来ておらず…。

当時の先端にある曲に感化され、最先端のローランドCR-8に魅了されながら音楽作りに邁進していく若い女性というストーリーだけど、ホントそれだけ。

強いて言えばジャパニーズサラリーマンの自分からすると、舐めてるのか?と思わせる仕事に対する姿勢と根拠の無い自身を持つ主人公にイラッとするお話があるぐらい。
良く何の実績もない素人に依頼するよね。
その後の作曲も共作だし。

そして、結果何も成さないまま終了…。
えっ?マジ?映画としてあまりにも何も物語がなさ過ぎる。

エレクトロ音楽が好きな人にはハマるのかも知れないけれど、ラスト字幕に出て来た方々も全然知らないし、同じ年代でいえばNWOBHMからのロックシーンが好きな自分には響かなかった。

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Bacchus