「私の好きな俳優・東出昌大」草の響き サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
私の好きな俳優・東出昌大
東出昌大が久々の主演ということで鑑賞。
予告を見ても特別面白そう!という訳でもないので、そこまで期待せず見ることに。奈緒も出てるし、役者目当てって感じかな。
まぁ、こんなもんかな。
自分に合ってるか合ってないかと聞かれれば合っていないけれども、見る人によってはすごく響くのでは無いかと思った。
心のバランスを崩し、故郷である函館に妻・純子(奈緒)と共に戻ってきた工藤和雄(東出昌大)。精神科医に通いながら、毎日ひたすら同じ道を走り続けている彼は徐々に心の平穏を取り戻してくる。
原作者が「きみの鳥はうたえる」の人だったのかこの作品。見る前に確認しておけばよかった。正直、きみの鳥はうたえるめちゃくちゃ苦手な映画でして。映画では余計なことはしないですから、観客のあなた方が勝手に解釈してください系が性にあわないんですよね。まぁ、知ってても見に行ってたけどね。やっぱり本作もちょっとキツかった。
雰囲気と映像はとてもいい。
居心地がいいし、函館の風景はスクリーンに映えるし。ひたすらに走る主人公を追いかけるカメラワークもなかなかなもので、何かのMVを見ているかのような気分になった。Tiffanyの長編CMみたい。
グッと引き込まれる何かがある。
特に何かが起こるわけでもないけれど、意外と退屈はしないしいつの間にかクギズケになっている自分にふとしたタイミングで気付く。ドラマよりも圧倒的に映画向きだなと思える作品だった。
やっぱり東出昌大という俳優が好きだ。
ココ最近の演技力の向上が著しい彼だが、本作も口数は少ないが挙動や感情表現をすごく繊細に演じており、東出昌大だからこそ出来た役だと思う。これからも俳優として活躍して欲しい。
ただ、個人的には響かなかった。
んー、どんな人に響くのかなと思ってしまった。何を伝えたいのか、何が言いたいのかがさっぱりで、原作もこんな感じかと思うとゾッとする。小説でだと絶対に読み終えれる自信が無いから。
見ごたえも、満足感もゼロ。
何を楽しみにしてこの映画を見ればいいのだろうと結構序盤で思ってしまい、退屈はしないけどもどかしかった。終わり方もなんかなぁって感じだし、全体的に薄っぺらくてあまり印象に残らなかった。
そういうのを総じて楽しむのがこの映画だと思うんだけど、やっぱり自分には合いませんでした。
朝も早うのに結構な人数。70越えの方がほとんどですけどね。