「原作者佐藤氏をみつめる作品群」草の響き chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
原作者佐藤氏をみつめる作品群
亡くなってから評価をされ、ついに5作目の公開 とりわけ函館の人々には佐藤さんの存在は大きいのだろう 「海炭市叙景」では函館の町全体の普通の人々が描かれていたが、海や坂道、そして「海炭市」でも本作でも描かれたロープウエイ、佐藤氏の生きてきた証を辿っているような、本作は病気が描かれていることで、そういった彼の苦しさがあったことを感じずにはいられません
映画を観る前に短編の原作を読み、原作にはない奈緒さん演じる主人公の妻の存在が、救いにもまた苦しみにも感じられ、奈緒さんの演技もあって物語に深みを与える内容となっていると思います
佐藤氏そのものの心情が描かれているとすれば、観る者の心に佐藤氏がまた刻み込まれたような思いを持ちました それにしてもアイリスさんやアイリスさんを支える函館の人々の力は大きいですね(10月14日 イオンシネマ シアタス心斎橋にて鑑賞)
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