「ユージンとアイリーンが、会社の病院に侵入して写真を撮り、病気の証拠...」MINAMATA ミナマタ 乗田純一さんの映画レビュー(感想・評価)
ユージンとアイリーンが、会社の病院に侵入して写真を撮り、病気の証拠...
ユージンとアイリーンが、会社の病院に侵入して写真を撮り、病気の証拠を探すシーンがありますが、あれもフィクションです。 彼らが来たときはすでにその病院は廃墟になっていました。私が小学生の高学年だったかな、その会社病院に入って備品などで遊んでいた時に、多数の骨を見つけました。 今思うとあれは、水銀で冒された実験用のネコちゃんだったのですね。 小学校には、体の不自由の生徒が20人ぐらいいました。 最後の写真のお二人も亡くなりました。 ユージンの写真集は昔から知っていましたが、ほんとのところ見たくなかったのです。 映画もよかったのですが、写真も素晴らしいかったですね。 命を懸けて撮ったものという意味が付されていました。 警察がリーダーの家で暴れて、女の子が泣いていましたが、あの当時、彼女は小学生の5年生ぐらいです。 若干年代がずれていますね。 水俣病は複雑です。 だれにも語れませんよ。 何も知らない外国人だからこそ語り、映画も撮れたのだと思います。 感動でもなく、泣くでもなく、心に染みる作品です。
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