「キャスティングのセンス良すぎ」MINAMATA ミナマタ ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングのセンス良すぎ
ポスターを先に見て「誰だこのおっちゃん」と思っていたらジョニー・デップでびっくりでしたが、他のキャストは知らないまま行きました。
すると自分が海外でいちばんすきなおじいちゃん俳優のビル・ナイが出ているじゃないですか!
まあでもチョイ役かなあ、と思っていたら、結局自分はこの人の表情だけで泣かされてしまいました。
デップが日本に来たら来たで、「勘弁してください」を言わせたら日本一、いや世界一の浅野忠信、毎回一瞬誰か気づかないカメレオン俳優の加瀬亮、そしてハリウッドといえば浅野忠信とこの人、真田広之(モータルコンバットか!)。それだけでも満足なのに、日本で田中みんと並んで一番好きなおじいちゃん俳優の國村隼まで出て来て大満足です。水俣病に関わる人たちの想いや、それを信念を貫いて・・・というよりかなりブレッブレに揺れながら撮影したカメラマンの物語を追体験するという所でも十分でしたが、俳優陣の素晴らしい演技を堪能する点でも価値のある映画でした。國村隼も最後ビル・ナイに負けるかとばかり表情だけで様々な意味を伝えてくれました。
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