「愛は、何処にあって、どんな形に見えても、常に美しい。」MINAMATA ミナマタ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
愛は、何処にあって、どんな形に見えても、常に美しい。
2013年の首相発言、来るか?と予想してたら、来た。じゃ2018年国会の政府見解は?と思ってたら、来なかった。この時点で、感動が全部吹っ飛ぶ訳ですが。まぁ、邦画じゃないし。海外製作陣に情報提供したのが、どんな人達かも判る訳ですし。製作側に悪意はないだろ。と気を取り直して感想文。
ジョニー・デップとビル・ナイと言う豪華な取り合わせで、まずは満足感が上がります。特にビル・ナイが言葉を荒げる演技なんて、最近では超貴重やないでしょうか。ジョニデに至っては生涯代表作って言ってしまっても良いくらいに、持ち味出しつつの素晴らしさ。
二つ並べられた寝床を引き離したアイリーンが、自らもカメラを手に取り、ジーンに教えを乞ううちに、心を惹かれて行く描写が好き。
と。世捨てに走っているジーンの無作法を、顔と「ジーン」の一言で諌めるカカア天下は、絶妙なアクセント。美波さん、最高でした。
しかし加瀬亮。髪を伸ばしたら、誰だか分かんねー!
明子と母親の入浴にレンズを向けたジーン
極めてシンプルな描写です。母親と明子にポーズを付けるアイリーン。それを眺めるジーンの、10秒足らずの沈黙は、ジーンの胸中に去来する凡ゆる想いが、静かに音も無く消え去って行く時間。
写真を撮る時、何かが奪われて行くのだと、ジーンは言った。
あの時、ジーンは過去の悪夢と引き換えに、今ここにある確かな愛を、ファインダーに捉えて呟きます。
Beautiful...
もうね。ここが涙腺決壊箇所。問答無用の破壊力だす。今年一番ヤバかったです。
良かった。とっても。
感動ぶっ壊しの蛇足もあったけどw
ジョニー・デップかー、と思ってずるずると見るのが遅くなりました。が!ぶっ飛びました。まだ2021年は終わっていませんが、今年一番と思ってしまっていいかな級でした。