ミラクルシティコザのレビュー・感想・評価
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愉しめそうで楽しみきれなかったぁ
ノリは一貫してて良かったけど。
難しい話を色々薄めているので設定が甘く。唐突に感じるところもありで、少し話が散乱しちゃったね。
ううむ・・・
現在でも、沖縄本島の面積の15%は米軍基地が占めている。日本各地に米軍基地はあるが、面積ではその70%、つまりほとんどは沖縄にある。米軍基地と沖縄は切っても切り離せない関係だ。そんな沖縄の、嘉手納基地があるコザ市(現在は統合されて沖縄市となっている)が舞台。
日本への返還前の、つまり米国領だったコザ市のごった煮的な混乱と、その中でのロックのエネルギーみたいなものを描いた映画。だが、自分にはあまりはまらなかった。
中盤まで登場人物の見分けがつかないまま。肝心のバンド4名の現代編での各自の見分けもあまりできていないうちに、70年代編に移りさらに見分けにくく。そんな混乱のまま進んだ。曲のノリは序盤~中盤とよかったんだけれど、ラストのライブ演奏曲が、(桐谷さんだからか)「海のうた」テイストな曲になってしまったのは残念。やはりここはストレートなノリのロックであった方がよかったんじゃないかな?
まあ、時間分は堪能したかな。現在とつなげるのは親近感をもってみるという点で面白いとは感じるけど、その上でも当時を描く映画に徹底した方がよりアクティブにできたような気がする。現代編はただの年老いたロッカーたちを観ているだけになった感じ。現代編の狙いは「いまでもぶっとんでる爺さん」とか「現在は様々な道を歩いているけど、音楽でやはり心はひとつになる」みたいなことを描きたかったように思うが、うまくいってなかったように感じた。70年代編が熱いからかき消されちゃた感じなのかなあ。
せっかくの題材とアイデアを十分に活かしきれず、残念
一番の見どころは、アメリカによる占領下で、ベトナム戦争の特需に沸いていたコザの街の熱気と狂騒のはずだが、ネオンのきらびやかさ以外は、十分に再現されているとは言いがたい。当時の米兵たちを熱狂させたというロックの格好良さも、中心メンバーのジイジと孫が入れ替わってしまったために、あまり伝わってこない。
全体的に、占領やベトナム戦争といった世相の描写が希薄で、脱走兵のエピソードもインパクトが弱いため、ジイジがこの世に未練を残した理由も、今一つ説得力がない。
二人の入れ替わりにしても、せっかくタイム・トラベル的な要素を取り入れておきながら、その仕掛けを活かしきれず、キャラクターの違いによるドタバタだけに終わってしまっているのは残念。題材とアイデアは良いだけに、作り方によっては、もっと面白くできたような気がしてならない。
返還前の沖縄を知れる作品
何事もうまくいかない青年翔太が、死んだ祖父ハルに乗り移り、返還前の沖縄コザにタイムスリップする。
激動の沖縄の中、祖父や祖母、バンド仲間に何があったのか…
主人公が一歩成長し、最後のライブに取り組む姿は感動した。
70'sコザロック
監督さんからTwitterのフォローがきてこの作品のことを知り、そういう新鮮な縁を感じ鑑賞。
序盤は割と寒いシーンが続き、これ大丈夫かな?と思いつつ観ていましたが、祖父が事故って天に召された後に孫と体を入れ替わるといういきなりなんでもありのファンタジーになったあたりから面白くなっていきました。
桐谷さんのナヨナヨした感じと堂々とした感じの演じ分けがお見事でした。ご本人とても声量の出る方なので、今作は最大限にその魅力が活かされていたなと思いました。ディープなまでに沖縄の歴史についても描いており、戦争だったり、日本返還前のコザだったり、人種や国籍の問題だったり、作り手側の沖縄への思いがひしひしと伝わってくる作品でした。
ライブシーンはやや少なめで物足りなかったのですが、ORANGE RANGEの手がけた楽曲はとてもカッコ良かったです。コザロックとはまた違う魅力が発揮されていました。あと爺ちゃん達が演奏するのはカッコいい…
人物描写がそこまで描かれていなかったり、演奏シーンの少なさは残念といった感じですが、トータルでは中々の良作じゃないでしょうか。今後沖縄に行くことがあればコザの街並みもたどってみたいなと思います。
鑑賞日 2/16
鑑賞時間 12:05〜14:10
座席 C-1
意外にも青春ドラマ
50年の時を越えた入れ替わりもの、ときくと、ああはいはい、という気がするのだけど、返還前のコザという舞台設定と、今の若者の閉塞感をうまくコントラストで見せることで、どちらも肯定してみせる。、といううまい作品。
次の映画まで空き時間もあるからと見に行ったら予想外のよい作品だった。
#12 過去と現在の関係性がよくわからなかった
現在の元バンドメンバーと過去のメンバーが誰が誰でどんなキャラなのか把握するのに随分時間がかかってしまった。
もうちょっと現代を丁寧に描いてから過去に行ってもよかったのでは?
あとせっかく桐谷健太を起用したんだからもうちょっと歌を堪能したかった。
ベトナム戦争に向かう米兵の気持ちとか色々詰め込み過ぎて、主題が何かわかりにくかった。
マーミーは結局どうなったの?
返還前の沖縄がわかるかなー
良くある身体入れ替わりかと思ったが、そうではない。
沖縄返還前の沖縄の一部を映像で見せてくれる。返還後生まれの僕には勉強になった反面、内容は皆さんの評価程満足いかない。
戦争で勝った者、負けたもののそれぞれの立場で見るとまた違ったかもしれない。
これからの日本を若者も年寄りもみんなで創っていこう感があったが、現状の日本では…😓
とりとめの無いレビューで申し訳ないけど、人生を一度振り返りなくなった。戻ることはできないが、今後の人生の指標になるかも!
Past Meets Present
コザ市
かつて1956年から1974年まで
沖縄県の沖縄本島中部にあった
沖縄なのに海に面していない市
(このままのカタカナ表記)
戦中には米軍の野戦病院が建ち
戦後にはすぐ北西に嘉手納基地が
建つなどし米軍基地近隣の繁華街
として急激に発展
ベトナム戦争勃発とともに
人流も増加し酒・女・ドラッグに
まみれた混沌とした街となった
その後那覇市と合併し今では地名に
名を遺すのみだが
コザ市のステージで米兵を前に
活躍した日本人バンド達は
今も存在し今でも活動を続けている
事前情報は全然知らず
公開映画一覧でどうにも魅かれる
ところがあった映画で公開規模を
心配していましたが近所でも
やることがわかり観に行きました
「未完成映画予告編大賞」で
グランプリに選ばれおよそ3000万
の予算で作られたそうです
でどうだったかというと
一言でいえば「超良かった」
序盤はコメディタッチながら
終盤にはしっかり泣かせて来るし
米軍と沖縄県民の関係の中にある
葛藤や苦悩もおおいに描き
それでいて監督は30代の若者!
心を打つ作品でした
こういう映画と出会えるから
映画館通うのやめられない
2022年の沖縄県那覇市「コザ」
かつての勢いを失い寂れゆく一途の
街にある「喫茶店オーシャン」には
昔はロックバンドでブイブイやってた
とか昔話で盛り上がる老人ばかり
店主のたつるは昼間から飲んでばかりの
父ハルに自分を置いていなくなった母
そして得意の作詞とラップで
天下を取ると口だけで何もしない
28歳ニートの一人息子翔太に
うんざりした結果元ハルのバンド
「IMPACT」でドラムをやっていた
比嘉の不動産会社から湧いてきた
コザの再開発計画に乗って店を閉め
翔太には家を出ろと突き放します
するとある日夜にフラフラしていた
ハルは交通事故であっけなく
死んでしまいます
その後翔太が悲しんでいると
幽霊となったハルが現れ
「まだやり残したことがあるから
身体を貸してくれ」と言い出し
理解できてない翔太に体当たりすると
あっさり乗り移ってしまいます
現世で翔太はハルになりますが
では翔太の霊魂はどこに行ったのか?
翔太が起き上がるとなんと
「コザ市」の米兵達を前にした
ライブハウス「GATE」の壇上の
ハルと入れ替わってしまい翔太
は思わず逃げ出してしまいます
そしてメインストリートに出ると
そこにはネオンが煌々とする
自分の知っているコザとは全く違う
酒と女とドラッグと欲望にまみれた
1970年のコザ市が広がっている
のでした
周りには
一晩で家が建つほどのカネを稼ぐ
「IMPACT」のメンバー
現世では出会い系アプリばっか
やってるエロじじいだった
ギターの平良
現世では認知症のじいさんだった
ベースの辺土名(へどな)
現世では不動産屋でコザを更地に
しようとしているドラムの比嘉
らが様子を見ながらGATEの
マスターのマサがハルを
介抱しますが「俺は翔太だ」と
言い張るハルを「ドラッグのせいか」
としか思っていません
そこへヤクザの火元がやって来て
自分の女マーミーを寝取ったハルを
ぶっ頃しに来ますが
IMPACTの稼ぎを知り上前を
ハネることにされてしまいます
マーミーはハルを愛しており
翔太はそこでマーミーのお腹に
自分との子供がいる事や
自分の金で喫茶店「オーシャン」
を作っている最中であることも知り
現世とのつながりを知ります
現世で(中身ハルの)翔太は
爺さんになった平良らの現状を
嘆きつつもう一度バンドをやろうと
呼びかけます
その中で翔太は死の縁で「ビリー」
を見たと言うと一同の目の色が
変わります
ビリーとは?
50年前のハルは中身が翔太なので
全く歌えませんが組んだライブは
やってもらないといけないので
ステージに上げますが出来ないので
客からはビール瓶が飛んできたり
めちゃくちゃです
そこで翔太はじいちゃん助けてと
叫ぶとその瞬間だけ中身ハルが
降臨し熱く一曲を歌い上げて
しまいます(紫の書下ろしだそうです)
現世の翔太はその間固まっていましたが
その後ハードオフのギターを
かき鳴らす姿やビリーの話から
爺さんたちは中身がハルだと言う事を
信じ始めます
さて1970年コザ市のハルはいまいち
メンバーはドラッグが抜けてないと
思われがちなままでしたがある日
米兵にリンチされている男を見つけ
ハルが助けるとその男は脱走兵で
「ビリー」と名乗りIMPACTの大ファン
だとメンバーについてくるように
なります
メンバーは気にせずにいましたが
どうも比嘉だけは疎ましがっています
そんな仲間も増えながら過ごしていると
上前を持ってこないハルを例の火元が
襲撃に来て払わないなら頃すと
脅してきます
するとビリーが火元らがドラッグを
基地近くのライブハウスで
売りさばいているから警察を呼んで
一網打尽にすればいいと提案
メンバーはそれを実行し
警察が現場を押さえます
火元はマーミーを連れ去りながら
逃げようとし追いかけるハルは
銃を突きつけられてしまいますが
そこでマーミーが火元の頭を
ブロックで殴打し殺害
ハルはマーミーと回転間近の
オーシャンに逃げ込み
そこでマーミーはこれでもう
街にいられないとハルに
別れを告げます
ハルは自分に愛想をつかして
いなくなったことにしておく
事にすると言います
翔太はここでなぜ婆ちゃんが
爺ちゃんの元を去ったのか
真相を知ることになったのです
そしてそんな事の後にコザ市では
飲酒運転の米兵による沖縄民の
ひき逃げ事件に端を発して
地位協定による不公平な処罰に
沖縄民の不満が爆発し
暴動に発展した「コザ騒動」
が発生(1970年12月20日)
そこらで火の手が上がり
米国人は見つけ次第暴行される
中でビリーも巻き込まれ
(この時暴力をふるう現地人の
迫力がすごい)
ビリーをふと見つけたハルは
間に入って止めようとすると
比嘉は妹を米兵に
暴行され殺された過去を
明かしなぜそんな奴らを
助けるとハルを問い詰めます
するとハルは「それをやった
のはビリーじゃない」
とだけ・・・
起こる気が失せた比嘉は
その場を立ち去り
ビリーは追いかけて
自分の母親は日本人で
ありアメリカ人でも日本人でも
ない自分の立場を比嘉に
打ち明けます
比嘉はコザの四方どこへ
行こうと金網で出られない
囲われた世界であることを
心底呪っているのでした
ほどなくビリーは
屋上で撮ったIMPACTの
メンバーとの写真を皆に
渡してくれとバーのママに
渡しベトナムの戦地へ向かう
決意をします
メンバーはその数日後
ビリーが戦死したという
報告を聞くのでした
翌日ハル(中身は翔太)は
メンバーにコザはもう終わり
50年後にはみんな老いぼれて
うだつのあがらない街に
なってしまうとぶちまけ
平良たちは「おまえは誰だ」
ととうとうハルではない
何かを確実に感じ取りながら
喧嘩別れしてしまいます
誰もいなくなったGATEで
翔太はノートを見つけると
そこには自分の才能のなさを
嘆きながらも必死に歌詞を
絞りだそうとするハルの
苦悩を知るのでした
沖縄はすでに1969年に
佐藤栄作首相とニクソン大統領
の間で沖縄が日本に返還される
合意を果たしていました
ただ米国領期の米兵の犯罪や
処遇について不満が強かった事と
米軍関連の雇用で生活してきた
現実で板挟みにあった沖縄の
人々の気持ちは計り知れません
ここで場面は現世に戻り
それまでの70年代のエピソード
をビリーとの思い出のように
じいさん達がふけっていると
そこへビリーの孫を名乗る
男がやってきて一同を驚かせます
ビリーは実は戦死しておらず
重傷を負いながらも生きており
現地で療養していたが
本人の希望で思い出の地の
沖縄に移っていたそうで
今では記憶ももうなくなって
いるけど思い出の何かを
祖父に見せたいと言います
つまりいよいよIMPACT復活の
時が来たわけです
じいさん達は復活ライブの準備を
進めますがそんな折翔太の父
たつるはハルの遺品の整理を
していると古いフィルムを
見つけるとそれはオーシャンが
オープンした頃の若いマーミー
が映った映像で一緒に入っていた
手紙には遠くからハルへの思いを
つづった手紙がたくさん出てきます
たつるは母は見捨てたのではなかった
事を知り泣き崩れます
着々とライブの準備を進める
ハル(体は翔太)とじいさん達
そこへもうガラの悪い事はやめろと
再開発推進派の連中がやって来ます
するとたつるが開発計画書に小さく
支払いは5年でと無茶な記載が
あった事をバラし
業者を問い詰めます
比嘉も虫の予感がしたのかやって来て
コザは変わるんだとハルたちを
やめさせに来ます
するとハルは「大丈夫だから」
と比嘉をたしなめます
比嘉はIMPACTを組む前
泥棒をしながら明日が見えない
毎日を過ごしていたところを
音楽をやろうと声をかけて
くれたのがハルだったのです
その時も「大丈夫だから」
と声をかけられたのです
比嘉は憑き物が取れたように
スティックを握り
IMPACTは復活します
その曲にとうに記憶を失った
ビリーも反応するのでした
そして50年前のライブハウス
ハル(中身は翔太)はGATEの
2階から聞こえてくるギターの
音のあまりのひどさに
辺土名と平良が入ると
ハル(翔太)は先日のことを
謝って自分が作詞をするから
50年残る曲を皆で作りたいと
頼み込みます
ハルの体を使って知った
コザの歴史を見た今の自分が
やりたいことを
何をやっても続かなかった
翔太がやっとつかんだのです
メンバーはよくわからないまま
熱意に押されて曲を作ります
そして現世
その瞬間翔太の魂も元の体に
戻ってきます
一曲歌ってハルは成仏できました
(客側にいますけど)
そこで翔太はメンバーに
「あの曲をお願いします」
と言うと皆が頷いて
翔太が作詞した曲が始まります
コザの過去と未来がつながります
ここは泣けます
思いはつながってく 怖くない
生きてる限り 僕は死なない
人間はもう100年生きるのです
50年くらいで変わるものでは
ないのですね
宮古島は言ったことあるけど
沖縄はまだ行ったことありませんが
本州の人は沖縄民謡・ソーキそば
といったイメージが強いですが
実際はどっぷりアメリカ文化な
ところをあまり知らない気がします
コロナが落ち着いたら沖縄も
訪れてみたいものです
そう思わせてくれる
パワーを持った作品だったと
思います
設定をうまく活かせていない気が…
50年前に米兵相手のライブハウスで活躍していたロックバンドのボーカルだった祖父が交通事故で亡くなり、孫と(現代で)入れ替わり、孫は50年前のコザにいる祖父の体に乗り移る。入れ替わりとタイムリープが絡むという珍しい手法。
1970年のコザの雰囲気はたしかに面白い。後半思い出したのだが、当時は沖縄が日本に返還されていなかった時代。米兵に対する不満や恨みが募っていたと思うが、そのトーンは若干弱めだった気がする。だから、騒乱が起きたときに若干の違和感を覚えた。
それでもメインは当時活躍したロックバンド・IMPACTのメンバーたちだからさほど大きな問題ではない。それよりも、入れ替わりとタイムリープという発想の面白さがあまり活きていなかったことが問題。わかりづらくなっている上に、孫とじいちゃんのやりたいことがぼんやりしていた。
ばあちゃんのくだりとか、結構いい話だっただけにもったいない。沖縄好きや沖縄出身の人は楽しめると思うが、それ以外の人が楽しめるのかどうかはわからない。
沖縄ロックのレジェンドに対するリスペクトはかなり薄め
1975年の「紫」の8・8 Rock Dayでの本土デビューは衝撃的だった。
ファーストアルバム「紫」とセカンドアルバム「Impact」を引っ張り出して来た。当時2300円のLPレコード。評論家の植草甚一と新譜ジャーナルの編集長だった岩永文夫が紹介文を寄せている。ファーストアルバムのジャケットの表は爆撃機、裏は長崎に投下されたファットマン。セカンドアルバムには硫黄島の星条旗のモニュメントのパロディで旭日旗の真ん中に紫のロゴが入った旗をメンバーが建てているイラストが入っていた。平和ボケのシラケ世代の本土人からすると、違和感が強いジャケットだった。友達からは「ダサい」と言われた。しかし、日本でもアメリカでもない沖縄で朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て、サバイバルしてきた混血の彼らにとって、本土の音楽プロデューサーが仕掛けたデビューアルバムのジャケットのデザインなどどうでもよかっただろう。中身では負けない自信があっただろうし。
沖縄返還前の1960年後半から米兵相手にクラブ、ディスコで演奏してきた彼ら。単なるディープパープルの柔なコピーバンドなんかではない。
ファーストアルバムの Lazy 以外はみなオリジナル曲で、インスト曲もある。リーダーのジョージ紫はずっと謎のベールに包まれていた。ジョン・ロードばりのハモンド奏者。先ほどウィキペディアを見てあぁやっぱり。相当なインテリだった。
映画では二枚のアルバムのトップナンバーの Double Dealing Woman と Doomsday、さらにバラード調の Mother Nature's Plight が流れた。城間兄弟(双子)の曲。歌詞もすぐに思い出せ、歌いたくなった🤭
今はきのうなに食べたかも思い出せないのに、 当時はかなりヘビーローテーションで聴いていて、ギターリフをコピーしたりしていたからね。
本土のロックとは比べ物にならないほど、ハードで、タフで、ワイルドだった。ドラムの宮永英一は沖縄で最も人気の高いコンディション・グリーンと紫を行ったり来たりの引っ張りダコ。袖を落としたジーンズのジャケットを着て、鍛え上げられた腕を自慢げに組んでニヒルな表情を作っていた。
「ワイルドだろ~」のスギちゃんの何倍もワイルドだったのよ。まだ現役!不動産会社の社長なんかじゃない。
酔っ払って喧嘩する兵隊はヘボい演奏にも容赦ない。マネージャーを気取って搾取しようとするヤクザから自分たちのハコを守らなくてならなかった。フィリピンバンドは強力なライバル。コザのセンター通りで揉め事があるとMPはすぐにマシンガンをぶっぱなしたし、住民もついに米軍にたいして暴動を起こした。そうした時代をくぐり抜けてきた沖縄ロックのレジェンド達に対するリスペクトは薄かった感じ。監督若いから、世代感覚の違い?
タフな時代の描写にもおおいに不満を感じたが、低予算だから仕方ない。プロデューサー逹に少ない予算からさらにみかじめ料を持っていかれたかもしれないしね。
でも、コザのロックじじいたちは古稀を過ぎてもパワフルにやっていることが最後に確認できたので、よし。
タイムスリップファンタジームービーだからね。
ストーリーもマーミー役の細い美人さんにあんなことさせちゃう?と思いましたけど、検閲済みのハンコの手紙のシーンはよかったです。
コザの匂いと音
あっという間に引き込まれるストーリー。楽しくて優しい。切なくて辛い。理不尽な怒り。あらゆる感情が胸を揺さぶり号泣してた。
エンドロールで心がほどけていく。
観てよかった。大切な作品になった。早くコザの匂いと音に浸りたい。
2/11、2回鑑賞
2/11に母を連れて2回目の鑑賞に行きました。
2回目とわかっていても、魂が揺さぶられる感動の作品。エンターテイメントとありますが、笑いばかりではなく、血のつながりや人種を越えた、人の心のつながりをも感じさせられる素晴らしい作品だと思います。1970年代のオキナワンロックンロールを、ぜひ大画面と素晴らしい音響のある映画館で観ていただきたい作品です。ロングラン上映してほしい!また映画館に足を運ぶつもりです!
タイムスリップと入れ替わりの2つの設定が同時なのは斬新
2022年劇場鑑賞40本目。
死んだおじいさんと魂を入れ替えたら、肉体のないおじいちゃんの体に入れないから生きている時にタイムスリップしてその肉体に入るという話。でもタイムスリップした体に入ったらその体に入っている魂はどこに行くの?という疑問は無視です。
過去の話が進んでいって現代の入れ替わりの設定がおざなりになっているのではと思っていたら最後ちゃんと回収しに来てくれるので安心。コメディといえるほど笑えるシーンは少なめでしたが桐谷健太以外全く知らない俳優しか出てこないのにちゃんと成立していたと思います。
ミラクルシティコザ
コザの魅力、コザンチュの魅力を存分に楽しめます。同日2回渋谷で観て、川崎で観ました。次はコザに行ってコザンチュと一緒に観にいきます。復帰前を知るコザンチュがどんな感想持つのか興味あります。出会えて良かった映画です。
タイムスリップコメディ
と言うので、ライトな感じの作品かと思いきや、意外とシリアスで、沖縄の抱える問題を表した作品です。もちろんクスッと笑える場面も多いですが。今でもその頃のバンドが存在しているなんて驚きです。
作り手の想いが伝わった
沖縄のコザの歴史や実際にいたバンドを背景にしているので、あの時代沖縄はあんな感じだったのかと勉強になったし、少し憧れる。
沖縄の方言が使われていたこともグッド!
調べたところかなり限られた予算だったみたいだが、製作者側の想いが伝わる、感慨深い映画であった。
最高の映画をありがとう。
コメディ映画だと思ったらめっちゃ泣かせにくるやん…
新宿武蔵野館で見ましたが、チラシで見た感じのチープなコメディ(予算も3000万円程度と書いてたので)かと思ったら、普通にめっちゃ泣いた…
個人的にはライブシーンがもう少し見たかったけど、予想を大きく裏切られたのと、めちゃくちゃ泣いちゃったので、大満足
Twitterとかで見ると沖縄では盛り上がってるみたい。
地元の人に支持される映画っていいなぁと思いました
全く自分に合わず。
ギターを持った桐谷健太さんのジャケットが格好良かったのに裏切られた感じ(笑)
沖縄のコザ市で過去、人気のロックバンドのヴオーカルのハル。
交通事故で死亡。
生きているうちにやりたかった事を成し遂げる為、孫の体を借りてやり遂げるストーリー。
やりたかった事の理由が弱すぎで、共感出来ず。
過去に遡ってバンドの仲間と過ごすシーンは良かった。
演技もアクションも今一つ。
演奏のシーンも少な目で物足りない感じ。
未完成映画予告大賞の受賞作と言うことで予告編を初めて観たけど、本編では登場しないシーンも多め。
でもこの予告編は良かった(笑)
桐谷健太さんの演技と歌は良かったです( ´∀`)
【”沖縄、コザのロック魂は、永遠に・・・。”沖縄県民が長年抱える米軍基地問題をベースに、前半コミカルに、後半はコザのロックンロールが染み渡る作品。桐谷健太の魅力全開作でもある。】
ー 沖縄の諸問題は、流石に知識としては知っていたが、コザにあんなに格好良い(しかも、現役!)ロックバンドがある事を初めて知った作品。-
◆感想
・前半は、ショータと、彼の変人お爺さんハルとの50年を超えた、入れ替わりタイムスリップのドタバタ劇を楽しく鑑賞。
・特に、桐谷健太の1970年代のハルを演じたイケてるロックンローラーの演技と、現代からタイムスリップしてきたショータのナヨナヨ演技のギャップが流石である。
・後半は、沖縄県民が長年抱えて来た米軍基地問題と、何時ベトナムに赴任するか分からない日系アメリカ兵の悩む姿に魅入られる。
- 少し、脚本が粗い部分もあるが、気にせずに鑑賞。
1970年代のコザのロックンロールを堪能する。
ショータのラップは、米兵たちには受け入れられなかったけれど・・。-
<フライヤーを見ると、2022年は沖縄日本復帰50周年だそうである。
だが、現実は沖縄には今でも、米軍基地が厳然と存在し、ウチナンチューとの溝が無くなったとは、とても言えない状況が続いている。
今作は、そのような沖縄市、コザの人達の様々な想いを、格好良いロックに乗せて描いた作品である。
劇中、数曲披露される、現役ロックバンド“紫”の曲は、格好良かったなあ・・。
コザのロック魂は、永遠に続くのである。>
全31件中、1~20件目を表示