ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーカットのレビュー・感想・評価
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「感心しないな」
過去に、レンタルで観ました💿
私は劇場公開版も観てますが、こちらの方が好きですね🙂
尺が長過ぎる分、リーグのメンバーの掘り下げや、ヴィラン側の動向も詳しく描かれてます🤔
ダークサイドやデサードも登場しますし、更にマーサに化けたあのキャラまで出てきます。
ステッペンウルフの倒し方も、圧倒的にこっちのほうが良いです😀
劇場版では、クラークことスーパーマンの一人勝ちみたいな感じだったのでね😔
ステッペンウルフがセミッシラを急襲する場面や、終盤でのフラッシュの機転で状況を変える場面は、追加されたシーンの中でも際立っていました😀
ワイルドに見えて実は普通なアクアマンや、ベン・アフレック演じるチーム結成に四苦八苦するバットマン、ヒーロー活動の傍らで友達が欲しいフラッシュに、身体の半分以上が機械化して少しやさぐれたサイボーグ、そして何よりもガル・ガドットが演じるダイアナ・プリンス🙂
ワンダーウーマンを演じる彼女は、初出の
「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」
からひときわ目立ってましたね🤔
今回も優しい物腰と凛とした戦士としての表情をあわせ持つ、ダイアナを完璧に演じてくれました🫡
DC映画はスタジオ再編がありましたが、ガルさん演じるワンダーウーマンはもう1作希望します👍
圧倒的ボリュームで描かれる、ダークな真のDCEU集大成
『ジャスティス・リーグ』の制作途中、ザック・スナイダー監督の娘オータムの不幸により途中降板した監督が、当初予定していたシナリオを忠実に再現し、再編集した作品。エンドクレジット前、本作の製作中に亡くなった娘への「オータムへ捧ぐ」というメッセージが切ない。
当初予定していたシナリオを忠実に再現した為か、上映時間は驚異の4時間!一応、本編を6つのチャプターに分けて描かれているので、切り替わりのタイミングで休憩を挟めるのが、配信作品である特性を活かした唯一の親切さか。
とにかくありとあらゆる要素が詰め込まれており、劇場公開版とはまるで別物。
DCEU全体のラスボスとなるはずだったダークサイドと地球の因縁、単独作品前のアクアマンとフラッシュの状況説明、サイボーグの誕生秘話と父親との溝、本作のストーリーを楽しむ上で本来必要だった要素が全て詰め込まれている。DCEU作品らしく画面の彩度を落とし、ダークでシリアスな世界観を構築している。スローモーションを多用した魅せの多いアクションシーンもザック・スナイダー監督ならではと言ったところ。
劇場公開版と比べると、明らかにストーリーのテンポ感も違う。よく言えば重厚、悪く言えば鈍重な印象も受ける。特に序盤のワンダーウーマンの活躍、繰り返しダークサイドの側近デサードに報告するステッペンウルフ、他にも要所要所のシーンにカット可能であろう細かい台詞や所作が散見され、間延びしている印象を受ける事もある。勿論、ザック・スナイダー監督が途中降板する事なく、本作が劇場公開されていたのなら、そういったシーンはカット・編集されたのだろうが。
また、DCEUはスーパーマンを神と重ねて神話的な描き方をしている為、彼が死んだ事による世界の変化についても詳細に描かれている。特に、恋人のロイスはケントを失って以降、勤務先の新聞社に出社しておらず、度々彼を偲ぶオブジェの前に足を運んでいる。彼への愛の深さ故の喪失感の強さは本作ならでは。天気もザーザー降りの雨と、ベタながら悲壮感に満ちている。
ラスボスのダークサイドは、原作のビジュアルや初登場はこちらが先なのはあるにせよ、マーベルの『アベンジャーズ』が大成功した後だと、どうしても「サノスみたい」と思わずにはいられない。太古の時代に地球侵略に失敗している事や、スーパーマンの強さが飛び抜けている事もあって、ラスボスとしての強大さは今一つ感じられなかった。この点に関しては、劇場公開版でステッペンウルフにラスボスの立ち位置を変更したのは英断だったのかもしれない。
ステッペンウルフのビジュアルは、顔に関してはこちらの方が好み。だが、金属繊維が全身を覆う様な風貌は、逆立てている瞬間はともかく、最初こそインパクトや美しさが際立っていたが、次第に角度や映り方によっては安っぽくも小物っぽくも見えてしまい、ジョス・ウェドン版のゴツゴツとした鎧の方が最終的にはカッコ良かったように思う。といっても、あちらはダークサイドの役割を兼ねたラスボスだったのに対し、本作ではあくまでダークサイドの部下に過ぎない為、このバランスで正解と言えなくもないかもしれないが。
クライマックスのステッペンウルフとの決戦は、シナリオの違いだけでなく、戦闘シーンのボリューム感も圧倒的にこちらが上。
シックな色合いのスーツに身を包むスーパーマンも、本作の雰囲気にマッチしている。ステッペンウルフに馬乗りになって殴り付けるシーンは、いくらなんでも痛ぶり過ぎだろうと笑った。
マザーボックスの解除失敗による最悪のシナリオを回避する為、フラッシュが能力で時間を巻き戻す展開は激アツ。
ステッペンウルフを下し、並び立って時空ゲートの向こうに居るダークサイドに宣戦布告するかのような勇敢な佇まい、朝日を浴びて静かに勝利を噛み締めるジャスティス・リーグの面々は、まるで絵画のような美しさとカタルシスに満ちていて格別だった。
エピローグでは、本作のキーパーソンだったサイボーグの後日談に加え、今後展開予定だった伏線のオンパレード。正直、あらゆる要素を順々に見せていくので、締めとしての清々しさは劇場公開版に劣る。これに関しては、チャプター分けの弊害だろうか。
ブルースが夢で見た、ダークサイドの進行によって破滅した未来。宿敵であるジョーカーとまで手を組まねばならない逼迫した状況、敵がスーパーマンというサプライズまで飛び出し、真相が気になって仕方ない。ザック・スナイダー監督によると、ロイスを守る約束をブルースが果たせなかった事で運命の歯車が狂ってしまった世界の出来事なのだそう。『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』で半ば強引に登場したフラッシュの台詞の意味もようやく繋がった。この先のストーリーが決して映像化される事が無いと思うとあまりにも惜しい。
途中、ケントの母に変身し、ロイスを励ました異星人が何者なのかも分からなかったが、ラストでマーシャン・マンハンターと名乗りを上げてくれた事で、彼がジャスティス・リーグの重要メンバーだと判明する。
劇場公開版と比較すると、どちらも一長一短と言ったところ。ただ、キャラクターの掘り下げやアクションシーンのボリューム、ダークでシリアルな雰囲気を貫き通した本作の方が個人的には好み。
あらゆる要素が詰め込まれているからこそ、改めてDCEUの製作陣(特にワーナーの重役や出資者らだと思われるが)は、マーベルに追い付きたいあまり結果を急ぎ過ぎたなと思う。
今となってはもう遅いのだが、本作で重要な立ち位置となるサイボーグはともかく、アクアマンとフラッシュに関しては、先に単独作品でキャラクター紹介を済ませておくべきだった。
DCワールドの語られなかった歴史・・・
どちらかと言えば、今の自分はマーベル派ですが、ヒーローものは全般的に好きなんで、DCの映画もほぼみんな鑑賞してます。
先日、「ジャスティス・リーグ」(以下、「映画公開版」と表示する。)を見直したんですが、殆んど覚えてなくて新鮮な気持ちで楽しめたので、「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」(以下、「スナイダーカット」と表示する。)と見比べてみたくなっての鑑賞です。
ただ、今回の再見に関しては、関連作品を時系列に見直しながら、深く感じたいなって思いました。
「マン・オブ・スティール」、「バットマンvsスーパーマン」と、続けて見た後の「スナイダーカット」は、やはり違いますね。
特にこの「スナイダーカット」! 四時間の長丁場ですが、密度がメチャクチャ濃い。無駄なシーンが無いって感じ。
やっぱり映画館での公開だと2時間程度って縛りがあるので、泣く泣くカットした部分もあるだろうから「映画公開版」は、はしょりすぎの感があります。
今回の「スナイダーカット」で、より細かく描写されたことによって、それぞれの登場人物に感情移入出来たかな。魅力的なキャラにすっかり引き込まれちゃいました。
全然、四時間を長く感じなかった。
【ネタバレ】
さて、本編ですが、前半はヒーロー達の紹介って感じで、勧誘がメインです。
特にサイボーグの件は切ないですね。何故、「映画公開版」でカットされちゃったのか?
まぁ、ソロ作品で詳しく作るつもりだったかもしれないけど、あのボックスが絡んでるとなると、「映画公開版」に入れたほうが自然じゃなかったかな。
後半はスーパーマンの復活、そして、ステッペンウルフとの決戦って感じです。
ステッベンウルフは、「映画公開版」でも、かなり苦戦した後に、スーパーマンが復活したら、あっさりやられちゃったのを覚えてます。ただし、「スナイダーカット」では、更なる悪の存在も明確に語られているため、そんなに違和感ないやられっぷりだった。
四時間の長丁場の作品ということで、「映画公開版」でカットされた部分を加えただけの作品なのかと思ってたら、そればっかりじゃないようです。ガラリと雰囲気が変わって、全く別の作品でしたね。
「映画公開版」は結構、笑えるところもあったような気がしたんだけど、「スナイダーカット」にその雰囲気は無いかな。
内容がズッシリと詰まった濃いドラマが展開され、単なるヒーローものじゃないですね。
まぁ、自分的にはそっち系の作品も好きなんで、ドンピシャとハマった気がします。面白かった。
おまけシーンとは、ちょっと違うと思うけど、最後の夢落ちのエピローグが、メチャクチャ良い!ジョーカーとバットマンが「ダークナイト」ばりにピリピリした雰囲気を醸し出す言い争いをする。もうここだけでも、この作品の虜になりそうでした。
なんでも「スナイダーカット」には続編の構想があったそうで・・・ 雑誌で見たんですが、これがまた面白そう。
ロイスが死んでスーパーマンが闇落ちしたり、ワンダーウーマンとアクアマンが命を落としたり、フラッシュをタイム・トラベルさせて過去を変える作戦を取るとか・・・ ぜひ見たかったですね。
マーベルは、一つ一つの作品につながりを持たせて一つの大きなストーリーにして大成功をおさめたんだけど、DCでは二匹目のドジョウはうまくいかなかった気がする。とは言え、作品自体に魅力があることから、それぞれのソロ作品ではヒットを飛ばしている。不思議なもんだね。
「スナイダーカット」の続編はあり得ないだろうけど、「映画公開版」の続きも、もうできないのかな?
ザック・スナイダー リターンズ。 アブラマシマシ激濃ザック汁一丁お待ちどお!!
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「DCEU」シリーズの第5作『ジャスティス・リーグ』(2017)のディレクターズ・カット版。
監督/原案はザック・スナイダー。
○キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン… ベン・アフレック(兼製作総指揮)。
クラーク・ケント/スーパーマン… ヘンリー・カヴィル。
ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン… ガル・ガドット。
アーサー・カリー/アクアマン… ジェイソン・モモア。
バリー・アレン/フラッシュ… エズラ・ミラー。
バルコ… ウィレム・デフォー。
ロイス・レイン… エイミー・アダムス。
ジョーカー… ジャレッド・レト。
メラ… アンバー・ハード。
ジェームズ・ゴードン… J・K・シモンズ。
レックス・ルーサーJr. …ジェシー・アイゼンバーグ。
製作総指揮はクリストファー・ノーラン。
『ジャスティス・リーグ』の制作中、止むに止まれぬ事情により途中降板したザック・スナイダー。
それを引き継いだ『アベンジャーズ』(2012)の監督ジョス・ウェドンは無事映画を完成させ公開まで漕ぎ着けたのだが、興行的にも批評的にも芳しくない結果となってしまった。
そんなこともあって、DCファンの中でザック版『ジャスティス・リーグ』の公開を求める声が噴出。それはSNSを中心に大きなムーヴメントとなった。そしてその声に応える形で、ワーナー・ブラザースとDCはザック・スナイダー版の公開を決定する。
本作はワーナーが新しく始めた動画配信サービス「HBO Max」でリリースされたのだが、製作決定の裏側にはこの新サービスの目玉となる作品が欲しかったという会社事情もあったのだろう。
公になる前から、ファンの間ではその存在が噂されていたザック・スナイダー版『ジャスティス・リーグ』。確かに、撮影素材を編集したものがザックの手元にあったのは事実なのだが、それを映画として完成させるにはやはり素材が足りない。そこでワーナーは追加予算を捻出。ザックは散り散りになったキャストに再集合の号令をかけ足りないピースを撮り直し、それを再編集することによりついに想定していた通りの『ジャスティス・リーグ』を作り上げることに成功したのである。
ファンの要望に映画会社が応え、キャストもその意を汲んだ。異例中の異例とも言えるこの一連の動きは、途中離脱せざるを得なかったザック・スナイダー監督へのサプライズプレゼントのようなものであり、ファンの声がそれを成し遂げたという意味ではなかなかの美談であると言える。…ただ、一部のトキシックなファンが迷惑行為や暴言、脅迫などを行い問題となったのもまた事実。凶暴化したファンの声に応えるのは本当に正しいのか、ネットリテラシーやファンダムのあり方について考えるきっかけにもなるムーヴメントだったように思います。
さて、ここから本作の中身について触れていきたい。
この作品の最大の特徴……。それは長さだっ∑(゚Д゚)!!
そもそも、ディレクターズ・カット版というのは往々にして長くなりがち。他のスーパーヒーロー映画を例に出してみると、『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)のディレクターズ・カット版である『ローグ・エディション』は、オリジナルが131分だったのに対して149分。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のディレクターズ・カット版である『THE MORE FUN STUFF VERSION』は、オリジナルが148分だったのに対して160分。それぞれ大体10分くらい長くなっている。
まぁ長くなるといっても大体10分や20分くらいが普通。それじゃあ本作はどうなのかというと…。
オリジナルが120分なのに対し、『ザック・スナイダーカット』は240分。……240分んん!!??
上映時間はまさかの2倍。こんなん後にも先にも聞いたことがない。無茶苦茶もいいところ💦
ただこれ、内容が6章仕立てになっていることから察するに、元々はドラマシリーズのような形で配信するつもりだったんじゃなかろうか。それじゃあインパクトに欠けるというワーナーの意向もあってこんなクソ長モリモリ映画になったんじゃないだろうか。
一本の映画だと思うと長く感じるが、ドラマだと思えばまぁこんなもんだよね、という気もする。
ちなみにこの映画、DVDやBlu-rayだと〈前編〉と〈後編〉に分かれている。なら最初から前後編で公開しろよと思うのは私だけ?
120分も長くなっているのだから、はっきり言って中身は全然別物。ストーリーラインは変わっていないのだが、各キャラクターの背景がボリュームたっぷりに描かれているため、物語の解像度が格段に上がった。
特に印象が大きく変わったのはサイボーグとステッペンウルフ。オリジナル版では何なのかよくわからないキャラクターだったが、このザック版でようやく彼らの人物像を理解出来た気がする。
本作はただ尺が伸びただけではない。画面サイズからグレーディングにまで修正が施された、正にザック濃度1,000%なザ・ザック映画。アブラマシマシな映画界の二郎系ラーメンである。もちろん、ザック映画の特徴であるスローモーションもガンガン使われています。くどいっ!!
ブルース・ウェインの髭剃りまでスローモーションにする意味は果たしてあるのか?スローモーションを少なくすればそれだけで1時間くらいはランタイム変わったんと違う?
スーパーマンのスーツがブラックだったり、ステッペンウルフの鎧がなんかギザギザのビガビガだったりと、キャラクターのコスチュームが違うというのも本作の拘りポイント。
それだけならまだしも、オリジナル版には登場しなかったキャラクターが多数追加されており、彼らの存在がオリジナル版との最大の違いであると言える。
悪の帝王ダークサイドや謎の火星人マーシャン・マンハンターといった新キャラクターを大胆に投入してきたのにも驚いたが、最大のサプライズはやはりジョーカー!🃏
バットマンとジョーカーの絡みって、このDCEUでは初めてなんじゃなかろうか?時は来た!それだけだ…って感じでテンション上がっちゃった!…にしても、ジョーカーのメイクがしれっと『ダークナイト』(2008)仕様に変わっているような…。『スーサイド・スクワッド』(2016)のチンピラ風はダサいと気付いてもらえたようで何より何より。
地味に驚いたのはウィレム・デフォー演じるバルコが登場していたこと。バルコの初登場は『アクアマン』(2018)であり、オリジナル版『ジャスティス・リーグ』には登場しなかったキャラである。『アクアマン』で唐突に登場したバルコに少々違和感を覚えたのだが、今作を観て納得。出演シーンカットされていたんだ…😅
アトランティスの現王への言及も為されていたし、『ジャスティス・リーグ』は次作である『アクアマン』への布石としても機能するはずだったんですね。
ダークサイドの侵攻、マーシャン・マンハンターの警告、ジョーカーとの共闘と、一気に風呂敷を広げまくった本作。ここまでやられると次回作が気になるのが人情というもの。
それじゃ、この次があるのかというと…。はいDCEU自体が閉店してしまいました。
風呂敷を広げるだけ広げてそのまま放置。「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ…」未完!みたいな車田正美状態をハリウッド映画でやられるとは思わんかった。
こんなに長い映画を観させられた挙句打ち切りエンドって、観客からしたらたまったもんじゃない。下手に風呂敷を広げずに一本の映画として完結させてもらいたかった気もするが、まぁそこはザックだからね。しょうがないね。
本作を「壮大かつ重厚な超大作」と捉えるか「クソ長くて辛気臭い監督のマスターベーション」と捉えるかは観客次第。
ただ、薄味でペラペラだったオリジナル版に比べると監督の作家性が全開になっている本作の方が見応えがあるのは確か。キャラクター描写が濃厚なだけあってジャスティス・リーグのメンバーにも愛着が湧いたし、なんだかんだで結構楽しめたような気がする。
オリジナル版とザック版、どちらか一方をオススメするのなら自分は間違いなくこのザック版を推す。ただ一気見だと流石にダルいので、DVDをレンタルしてきて前後編を2日に分けて観るという鑑賞方法がベストなのではないでしょうか!
本作は父ザックから亡き娘オータムに捧げられている。この映画が「父と子」の物語だったのは、やはり娘への想いがあるからなのだろう。クライマックス、サイボーグへと贈られた父親からのメッセージは、ザックがオータムへと伝えたいことだったのかも知れない…😢
ハイスピード映像
インフレを起こすと、何が速いのか分らなくなる弊害を、長時間の上映時間で感じてしまったのは残念だった
もう今作品の続編は作られないことは分っているので、時折差込まれるシーンや、ブルース・ウェインの夢の出来事等、逆に観客に考察の余地を残す意味で面白いかも知れない なにせマルチバース、幾つもの結果が当たり前の世界観なので、そこに正解を求める事自体、野暮だろう 去る人、残る人、その組み合わせは無限大だし、物語も同数
それにしても、ガル・ガドゥットの眉間の皺が、プライベートでも頻繁に起らないで欲しいと祈るばかりである
蒔いた種が芽吹くことを祈って
DCエクステンデッド・ユニバース第10作。
"マン・オブ・スティール" 三部作第3部のD.C.版。
Ultra HD Blu-rayで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
「スナイダー・カット」の公開を求める運動には、ツイッターの投稿にハッシュタグをつけて微力ながら参加しました。
当初は製作されない可能性が高かったのであまり期待していませんでしたが、いざ決定した時は大変嬉しく思いました。
オリジナルの「ジャスティス・リーグ」もまぁまぁ面白かったですが、ストーリーの大枠は殆ど変わっていないにも関わらず、がらっと雰囲気の違う作品になっていて驚きました。しかもこのバージョンの方が数倍面白かったです。
本作が初登場だったヒーロー(アクアマン、フラッシュ、サイボーグ)の紹介はオリジナル版よりも厚みがあったし、チームアップの瞬間は一層胸アツでした。サイボーグがこんなにも物語の鍵を握るキャラだったとは意外でしたし…
マーシャン・マンハンターやダークサイドは、オリジナル版では丸ごと存在が削られていたわけですが、それでよくもまぁストーリーが成立していたなと、逆に感心させられるほど筋に食い込んでいたのでめちゃくちゃ驚かされました。
無理してMCUを真似せず、独自の路線を貫き、このバージョンを当初から公開していれば、DCEUにはもっと明るい未来が待っていたのではと思わずにいられません。興行面も考えないといけないので、難しい判断でしょうけれど…
ユニバースの最悪な未来を予感させながら、微かな希望も抱かせる見事な結末でしたが、ワーナーとDCの方針を鑑みるに、今後、ザック・スナイダー監督が蒔いた種が無事芽吹くことはなさそうな様子なので、大変残念です。
[余談]
戦略を転換させた後のワーナーやDCのやり方はあまりに非情過ぎるのではないかな、と…。利益をあげなければならないことは分かりますが、キャストやスタッフ、作品自体を蔑ろにするような行為だけはして欲しくありませんでした。
※修正(2024/03/26)
やりたい放題に作らせたらこうなりました!
途中降板したザック・スナイダーがファンの声に後押しされて追加撮影も含めた“自分の作品”を作った!
追加撮影に7000万ドル、上映時間は4時間超え。好きに作ったねぇ…。DCが再登板をお願いするのに飲んだんだろうけど、どんな交渉したらこんな破格の条件になるのか。
アクションシーンが多く追加されていて、ザックらしいスローを多用した外連味溢れるかっこいい戦闘シーンがたくさんあります!
それぞれのキャラのバックストーリーを全てではないけど描いていて、気持ちが入りやすかったです。新キャラいっぱいだと困るから、マーベルは前後で単体映画もやるけど、DCは焦ってるのかすぐに大集合させちゃうから紹介フェーズがなくて大変。
フラッシュ、ドラマを見てないんですが、光速移動中にバランス崩したくらいで色んなところに突っ込んじゃうのめちゃくちゃ不便では…。そして弱い。速さにあぐらかいてるちょっと変なやつで残念。もうちょっと誠実なキャラかと思っていた。もちろん最後の光速ダッシュは震えました。
ベン・アフレックは相変わらず暗い。ザック・スナイダー版を象徴するバットマンですが、次作からキャストチェンジということで残念です。次作はバットマンオリジンっぽいので、オリジンが終わればもしかしたら再登板もあるのかな。
アクアマンはあまり活躍の場がなかったですね。5人もいると仕方がないところかなぁと思いますが、続編に期待。
サイボーグは今作と関係がある新キャラのためストーリーにしっかり練り込まれてました。キャラも立ってて万能。ぜひ続編を!
ガル・ガドットはいつも通りの美しさ。
エピローグだけで結構な時間がありました。ラストは荒廃した世界でバットマンとジョーカーが話し込んじゃうし、終わり際には明らかに対立してるっぽいスーパーマン出てくるし。
こんな作品を夜に出してしまったらザック・スナイダー続投させるしか道がないのではと思いますがザックもキャストの一部もその気がない様子で、この中途半端なところでジャスティス・リーグが終わってしまうなら残念です。それともジョス・ウェドン版を活かして今作はあくまでも番外編扱いですかね。
個人メモ
ひかりTVの配信で2日に分けて視聴。劇場公開されたオリジナルは未見のため差異は不明。
一連のトラブル報道に多いに期待を持ち上げられていたが、長時間をかけられる安心感からかやや緩慢ではあるものの、一貫して重厚な語り口に多いに満足感を得た。章立てされているのも視聴側の気持ちの切り替えに役立っている。
絶対強者スーパーマンの復活を描いた本作、謎の登場人物は?悪夢の意味は?このユニバースでの続編が作られるのか発表されていないようだが、配信でもいいのでぜひ見てみたいと思わされる作品だった。これで終わるのだとしたらラストシークエンスがもったいない。
それにしてもガルガドットが美しい。
ダークサイド閣下にしびれる!…しかし
長い間待ちに待ったスナイダーカット!
ついにダークサイド閣下がお見えになったが
まだ若かりし頃のユクサスとしてのバトル
いささか物足りなかったが仕方ない…
まだ色々と成長が足りなかったよだ
吹き替えはさすがベテランだけあって
申し分ない無いものの…デサード貫禄ありすぎ!
原作よりも凄い大物オーラ出しちゃって
ちょつと驚きました
そして最後の最後に待ってましたジョーカー
バットマンとのやり取りの中
ついに「あの言葉」を言ってもらえて
いつもの軽口も無く真剣にバットを見つめ
時が止まったかのような姿が乙女チック!
もうこのシーンで4時間の感動を
全て持っていっちゃいましたわ
ハーレイの遺言というのも
彼等の関係性を思えば…
憎しみなのか最後に彼氏の願いを
叶えてあげたかったのか
どっちともとれるあたり心憎いわぁ!!
描きたかったものを描いた作品
流石に4時間あるだけあって、それぞれのキャラクターがきちんと掘り下げられてて良かった!!
そして、今後どうなるのかめちゃくちゃ物騒すぎる。
marvelに比べて映像をよりビビットにダイナミックに描きたいんだろうなーって思った。
サイボーグのことがきちんと描けてて良かったね!!
最後の特典で監督自身が語ってたけど、ある種の神話性を感じた。
映画とかそういう娯楽って精神的救済なんだなって本当におまう。
78/100
You are not alone. ザック・・・というよりファンの執念の一作‼️
2017年のジョス・ウェドン版が公開された頃から既に噂に上がっていたザック・スナイダー版「ジャスティス・リーグ」。当時は半分都市伝説ぐらいな話だったのに、ジョス版「ジャスティス・リーグ」の公開時に自分が書いたレビューで「叶わない願いですがザック版観てみたかった」なんて言ってたのに、まさかホントに観れる日が来るとは。4時間でボリューミーだったのですが大いに満足です✨諦めずに要望してくれてたファンとそれに答えてくれたザックに感謝‼️
個人的にそこまで嫌いではないのですが、出演者からは大ブーイングのジョス版。本作を観ると納得でした。そりゃこんだけの物を作ってたらジョス版観て「コレジャナイ」って思っちゃいますよね。このザック版はジョスが撮影したシーンは一切使っていないとの事。フラッシュが戦闘前にビビったり、「ドストエフスキー」なんて場面はなくなっています。なるほど、フラッシュを残念な子ポジションにしてたのはジョスだったのか❗
更にサイボーグは深く掘り下げられた事でキャラクターの印象も変わってます。レイ・フィッシャーがジョスを含むワーナー陣に色々と噛みついてますが、映画をこれだけ改変されてたら(カッコ悪くして更にジョスが撮影中尊大な態度だったら)文句の1つも言いたくなるでしょう。
アクアマンが弱音を吐くシーンも本作ではなくなってましたし、キャラ作りの方向性としてジョスはヒーローでも弱い部分もあるって所を(マーベルでは親しみが持てるキャラクターって事で成功してます)、ザックはヒーローはトコトンカッコいい神話だって所を追及しているように感じました。で、個人的にはザック版の方が面白かったです。
確かに長いですけどね、「バットマンvスーパーマン」の時も3時間あるアルティメット・エディションの方が面白いですし、ザックはじっくりと時間かけた方が面白い作品になるんですよね~。ここまで来れば好きな人しか観ないんだし、もう存分に時間かけて作ってもらって良いと思います。
で、もうザックの方では続編は作られる予定はないんですけど、本作に下手に今後の構想シーンが入ってるから気になってしまうんですよね😣更にネタバレになりますが、これから先の物語としてダークサイドが攻めて来て、ワンダーウーマンとアクアマンが殺られて、更にロイスまで犠牲になりスーパーマンが悪堕ちして、バットマンは残りのメンバーと過去改変を試みる・・・なんて構想があったみたいで。もう公式がバラしちゃってるぐらいなので、そのストーリーを作る気はないんでしょうけど、できるなら最後までザック作品で観てみたかったという想いは尽きません。
・・・でも、ジョス版「ジャスティス・リーグ」の時には「スナイダーズ・カット」ですら夢だったんですから、もしかしたらいつの日か願いが叶うかも✨叶えてザック・スナイダー🌠
DCの時代
2017年に公開された『ジャスティス・リーグ』。
ヒーローたちが集結し、DCユニバースの総決算になる筈だったが…、興行的にも批評的にもチョイコケの期待外れの結果に。
それまでDCユニバースを引っ張ってきたザック・スナイダーが諸事情で監督を降板したのは誰もが知る所。
実はスナイダーは作品をほとんど完成させながらも、スタジオが難色を示し、新たに雇った(まさかの)ジョス・ウェドンが再撮影やカットを行い、事実上“お蔵入り”に。
その時から囁かれてきた声。
“ザック・スナイダー版が見たい!”
スタジオはその声を一蹴。夢か幻のまま…。
が、ファンやスタッフ/キャストの熱望が、実った…!
JW版も嫌いではない。なので、その後止まらぬジョス・ウェドンの撮影現場でのアンチ意見に対しては複雑な気持ち…。『アベンジャーズ』現場でもそうだったのかなぁ…と、疑ってしまう。
それはさておき、
全編に渡ってスナイダー印!
よりダークに! より重厚に! よりエモーショナルに! よりボリューミーに!
話的には同じ。でも、JW版とは似て非なる。全く別作品として生まれ変わった、言葉通りの“ザック・スナイダーカット”だ!
映画一本分の約7000万ドルの巨費を投じ、追加撮影、再編集。
JW版は2時間。
それに対し、このZSCは驚異の4時間超え!
6つのエピソードで章分けし、エピローグ付きの贅沢さ。
追加された2時間分がやはり見所。ヒーローたちのみならず、ヴィランのドラマまでも深く掘り下げられた。
JW版で初登場したのが、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ。フラッシュはいいキャラして印象残り、アクアマンはその後すぐ単体作品が作られたが、不憫だったのがサイボーグ。しかし今回、そのバックボーンがじっくり描かれる。JW版以上に機械の身体になった悲しい経緯、科学者である父とのドラマがたっぷりと。最も共感するヒーローになった。
ヴィランのステッペンウルフ。JW版では突然地球に現れて、マザーボックスを狙うただ配置されたようなヴィランの印象だったが、目的もより克明に。支える黒幕の先兵と、何かの汚名返上の為。また今回、黒幕のもう一人の右腕デサードと、クライマックスには黒幕ダークサイドも登場! 想像を絶する壮大な悪の世界があった…!
ヒーローは6人。でも、今回新登場のヒーローが一人。普段は軍人の姿をしているマーシャン・マンハンター。中盤やラストにワンシーンしか出ないが、彼は何者…?
EPにはジャレッド・レト演じるジョーカーが登場。何とも不思議なシーン。あれは悪夢か、それとも現実になるのか…?
アクションはさらに激しさ増し。
第2章でダイアナが語る太古の闘い。地球勢対ダークサイド勢。JW版より過激となり、アメリカではR指定になったとか。まるで、スナイダーのもう一つの人気作『300/スリーハンドレッド』のよう。
アクション・シーンはスナイダー十八番のスローモーションが炸裂しまくり。ケレン味たっぷり、これでもか!と魅せる。
監督共々降板したジャンキーXLことトム・ホルケンボルフが改めて音楽を担当。全編に渡って重厚な音楽が鳴り響く。
そして、クライマックス・バトルは途中から大きく変更。JW版を見ていても全くの別展開だが、まるで未来へ託すかのように、若き2人のヒーローが活躍する。
でもちょっと残念だったのが、JW版でバトル中にスーパーマンが人々の悲鳴を聞き、救出に向かうシーンが無かった事。あれこそがスーパーマンなんだけどなぁ…。
映画の歴史の上で、諸事情で別バージョンが存在する作品は結構ある。
監督のこだわりで幾度も再編集を行ったバージョンも多い。
オリジナルと別バージョン、どちらが好みか。
勿論それは人それぞれ。
でも、これだけは言える。
今回、ZSCを見れて本当に嬉しい!
先述の通り、JW版も嫌いではない。
だけどやはり、敢えてどちらかと言われたら、こちらを選んでしまう。だって、この圧倒的な見応え!
もし、前後編に分けて本作が公開されていたら、DCユニバースの今は…。
いや!
『ジャスティス・リーグ』の後、『アクアマン』『ハーレイ・クインの華麗なる冒険/BIRDS OF PREY』『ワンダーウーマン1984』、間接的な『シャザム!』、単体の『ジョーカー』とヒット作、高評価作続く。
そこに満を持してのZSC。
そしてこの後も、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』、『ザ・バットマン』、『ブラック・アダム』、『ザ・フラッシュ』(←一番楽しみ!)、『シャザム!2』、『アクアマン2』『ワンダーウーマン3』と続々待機。
よく言われるDCはマーベルに比べると…。
そうではない。
今こそ最高の、“DCの時代”なのだ!
アメコミ神話
世界三大オタク監督をご存知だろうか。
諸説あるが、個人的にはクエンティン・タランティーノ、ギルレモ・デル・トロ、そしてザック・スナイダーだと思っている。
前者2名は大の日本カルチャー好きでよく来日しているのですぐ思い付く方も多いと思うが、スナイダー監督のアメコミオタクぶりも作品を鑑賞するとひしひしと伝わってくる。
スナイダー監督の作品は人を選ぶ作風である。
前作「マン・オブ・スティール」や「バットマンVSスーパーマン」は批評家などからの評価がまずまずだったり、マーベル映画の勢いで世間的にもあまり良い待遇では無かったが、玄人のアメコミファンはその圧倒的なビジュアルで世界観を忠実に描いた作風を愛してやまない。
そしてその監督の熱狂的なアメコミ愛とファンたちの思いが一つになって生まれたのがこの「スナイダーカット」だ。
ここまで監督とファンとの距離が近い映画作りが今まであっただろうか。
ファンが声明を集め実現まで漕ぎ着けた映画として、映画史的にも珍事として語り継がれることになる偉業である。
製作されることが決定し、4時間超えの大作になると知ったファンは正に熱狂。作品が完全な形でこの世に出るのは嬉しいし、「ウォッチメン」や「B vs S」のディレクターズ・カット版を鑑賞してきたファンはスナイダー監督は長い映画ほど魅力を発揮できることを知っているからである。
さて、内容についてだが今作は更にスナイダー節炸裂で、より人を選ぶものになっている。前作までのDCEU映画を観てない人はそもそも門前払いで、観てるには観てるけどそこまで好きじゃない人もあまりしっくりこないだろう。
4時間2分というとてつもない長さ
スローモーション満載のアクション
連続性に乏しいカットの連続
ダークで神話的な世界観
新たなヒーローの参戦
待ち望んでいた作品ではあったのだが、流石に鑑賞には疲労感が伴った。しかし終盤になるにつれて興奮冷めやらぬ自分のテンションに気づく。
劇場公開版に比べて登場人物たちに対する愛が半端ない。特に若いヒーローであるフラッシュやサイボーグは観賞前と後とは印象が全く異なる。その他細かなディティールも全て作品に対する愛が成せるものであり、ビジネスライクでアメコミを撮っている監督には絶対に真似できない所業である。
ジョーカーとバットマンとの対面でラストを締め括るのは感涙もの。
当初監督はこのシーンをバットマン役の俳優のベン・アフレックとジョーカー役のジャレッド・レトを自宅に招いて撮影するつもりでいたという。公開用ではなく、自分が監督としてDCと別れを告げるために撮ろうとしたこのシーンは台詞も全てスナイダー自身が考えたもので、それが作品となって観れるというのはこの上ない喜びだ。
映画は先の物語を想起させる展開で幕を閉じ、鑑賞者をもやもやさせるが、一先ずこの作品が完成したことに感謝。
DCファンにはたまらん作品!! アローバースとかコミックとかちょっ...
DCファンにはたまらん作品!!
アローバースとかコミックとかちょっと知っといた方が面白いかも
自分の好きなシーンはフラッシュの速すぎて時間が巻きもどるところです、発狂しちゃいました笑
DCエクステンドユニバースはもう続けないと思ってたのですが、今作を見る限りまだまだ続きそうなので次回作が凄く楽しみです!
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