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「思ったよりドラマがメイン、ただ胸クソ悪い展開が強い…」よい子の殺人犯 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
思ったよりドラマがメイン、ただ胸クソ悪い展開が強い…
今年、ケイズシネマでやっていたことを知っていたので、その頃から気になっていた作品。スプラッター系かと思ったけど、ちゃんとドラマ重視。少し「だよね」感が強かった。
タイトルから連想されたものとかなり近く、邦題はややミスった印象。台湾の格差や貧困、引きこもりや介護といった話題を折り込みながら、主人公が追い込まれていく姿を炙っていく。そのテーマでそこに行き着くのは容易に想像できるし、どんな話題が来てもそこに帰結するようにしか見えないのが惜しい。しかも、よりによってクズとオタク、二人ともベタなテンプレが透過されているので、あまり捻りは感じられない。借金を抱えた叔父とそこにつく謎の女とか、同じオタク仲間の彼女とか。ちょっとベタにしすぎて新しさはなかったかな。
アニメはカタコトだから、台湾の制作チームで完結させたのだろうと思う。意外と王道な内容ではあるけど、かなりプロットは組まれているので観れる。また、唯一救いを感じる部分もあったので、そのまま尻すぼみになっている印象は受けなかった。「どうしてこうなったのか…」系はプロットの組み立ても落とし方も難しいだけに、ちょっと仕方ないのかもしれない。
全体的に目新しさはなく、終始胸糞が悪いだけなので、あまりオススメはしないかな。悪くはないけど、ちょっと今はあまり良く見えてない。
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