「今までにない石原さとみを見た」そして、バトンは渡された keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
今までにない石原さとみを見た
小学生の女の子みぃちゃんにはカカオに情熱を燃やす父親と一緒に暮らしていたが、ある日突然、田中梨花という女性が家にやってきて、即結婚。ところ変わってシングルファザー的なサラリーマン森宮と義理の娘・優子と二人で暮らしていた。無関係の家族がある人物をきっかけに運命の歯車が動き出す。
原作は書店で見たことはありますが読んでいなかったので、気になり観に行きました。冒頭に主要キャラの説明が組み込まれていて丁寧な印象を持ちました。みぃちゃんパートと優子パートが交互に物語が展開していて、最初無関係かと思いましたが、森宮の奥さんが出て行った理由の下りから、みぃちゃんパートと関係があると確信しました。
なので、作中に伏線がたくさん出てきて不自然な部分もありますが、みぃちゃんの環境を考慮すると納得のいく範囲でした。
この映画の魅力は石原さとみさんの笑顔が特に印象的でした。私にとって石原さんのイメージは高飛車で高慢な印象のキャラが強い女性でした。しかし、この映画を観て今までのイメージをひっくり返す展開だったので、最後の卒業式にちょっと泣きそうになりました。
ディズニー並みの笑顔の裏に隠れた秘密を心優しき富豪・泉ヶ原演じる市村正親さんの誠実な説明を聞いて、今までの梨花の言動やこれまでの動機に胸を打たれました。
テーマが重い映画かと思いましたが、血のつながらない家族を描いた群像映画として楽しめたし、1900円払っても満足のいく内容でした。
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