「まあまあだった」そして、バトンは渡された 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
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大金持ちや高学歴ばかりで条件が良すぎて絵空事に見える。特に市村正親は金目当て呼ばわりされているのに全く意に介さないお人よしだ。確かに、連れ子で家々を転々として大きくなった子には福音かもしれないけど、誰にもバトンとして受け取ってもらえないまま大きくなる子には、頭にくるのではないだろうか。
主人公は性格がまっすぐで一転の曇りも、一切のゆがみもない。人に愛されて当然なのだが、世の中の大半は曇りがあり、ゆがみがある。よかったね、としか何も言えない。
この物語はいい話ではあるのだが、この物語で描かれなかったそうでない人に対しての優しいまなざしが皆無で、無視を決め込んでいるようにすら思え、鼻持ちならない。
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