シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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まさかシンジを恋しく思うとは
やっぱり期待半分怖さ半分、でも満を持しての庵野秀明単独監督作ということでやっぱり楽しみっ!っていうテンションで望みました。
前情報は予告編のみの情報でなんとかしのぎつつ、公開日には間に合わなかったけど、なんとか。
良かったところ、決めの構図、ライダーのデザイン、森山未來の身体性。
冒頭のシーンは良かったかもしれない。
ショッカーを殴って血が出るところはさすがにテンションがあがった。
しかしそれだけだった。
あとはもう説明だった。
俺の(庵野の)好きなライダーの動き、コマ割り、アングル、それをおざなりのストーリーでただ見せられるだけの、映画ではない何か映像作品のようだった。
構図が良かったってのも、もう静止画のときで、これはキツイと思った。
腑抜けたこれどういう意図のシーンなの?っていうシーンが、特に会話シーンに多くて困ってしまった。
本当に脚本は、本当に悪い意味でやばかった。
キャラクターたちのキャラ的動き、庵野作品リテラシーを要求されるキャラクターたちの心情の変化、それの納得感のなさ、「お前には心だけだ」と分身に言わせる言い訳、何より面白くないストーリー。
これを誰か何か言えなかったか、こうなる前に。
樋口真嗣と共同で作品を作っていたシン・ゴジラ、樋口真嗣監督作のシンウルトラマンで俺はきっと誤解してしまっていたのだろうなと思った。
あの作品たちを映画にしていたのは樋口真嗣だったのかもしれない。
そのくらい、このシン仮面ライダーを観て喰らってしまった。
こんな負のレビューを残してしまうくらい。
斬新な所はあるが一回だけではわからない見所満載!
いきなりバイクシーンから始まる本編!
二時間とちょっとで納めるのだから仕方ない(ヤングジャンプのショッカーサイドを読んでおくとよいです。)原作漫画をベースにテレビ版とはちがったキャラクター満載、サプライズキャストも沢山!そのうち二人はなかなか見つけにくいですが、それは愛嬌で!ショッカー○○○○のシーンは昔のテレビの演出なのでご愛嬌!ラストに凄い事があるので、是非とも劇場にてわくわくしながらご覧下さい。
一応PG12(12歳以下は保護者が必要)
一部、グロいシーンあります!
サプライズキャストが振り切った演技しててすごかった。シン世界は絆で繋がっているということがわかる作品でした。
サプライズキャストがすごすぎる!
※続編を作りやすい構成をしてるみたい(雑誌のインタビューで庵野さんが答えてる)
ので是非ともシン仮面ライダーをしっかり皆さんで見て、楽しみに待ちましょう。
ラストの歌のメドレーにも意味があるので聞き逃さないで!
随所に良い意味でテレビ版の音楽が使われてるのも素晴らしかった!
※原作漫画モチーフ、再現の正確さ、本郷たけしの演出の違いはあります。緑川ルリ子の言葉を聞き逃さないように。
※エンディングの歌セレクトにも意味があります。
4月28日にて鑑賞7回目です。
※ショッカーアプリも是非。
※カード、タグ配布あるところあります、是非もらって下さい。エヴァコラボカード追加(4月28日より)
※エヴァの映像追加(4月28日より)
これじゃダメだ
私にとってのリアタイ「仮面ライダー」は、「ストロンガー」や少し時間空けての「スーパー1」。
1号2号ライダーについては一般教養としてのイメージでしか知らないので、あらためて今回鑑賞前に、配信されている過去のTV版を初めから数話分確認したが、これがまたかなりエッジの効いた作品でビックリ。
特にアクションシーンが、早回し・コマ送り・逆再生・イラスト使用など、その後の特撮でもあまり見ない様な特殊な演出が満載。
他にも女性構成員4人組とか、色使いなんかも独特な雰囲気があって、当時の子供達の心を揺さぶったされたのも何となく頷ける。
で、本作である。
正直、非常に評価はしにくい。
この映画を「楽しんだ私」は確かに存在する。
だからこそ。
いや、率直に言って「これじゃダメだろ」。
庵野ファンであればこそ、やはり言わねばならないと思うんだ。
「いやぁ、相変わらず庵野さんらしいや。こんなの、ファンでないと解んないんじゃね?クックックッ…」
とほくそ笑んでいる場合ではない、と痛切に感じている。
私は、庵野監督を「カルト作家」だとは思っていない。
彼は「ナウシカ」の巨神兵の作画で我々の度肝を抜き、「トップ」「ナディア」「エヴァ」で鑑賞した多くの人の心を確実に掴んだワケだし、「シン・ゴジラ」は実写でもその才能を証明した。
しかし、それ以降の作品はどうだろう。
現在、日本映画界において、監督の名前だけで客を呼べる稀有な作家の一人であるが、もう業界あげての「崇拝」「祭り上げ」の域に達している気もする。
話が概要に広がりすぎてしまった。
以下は内容に触れますのでご注意下さい。
途中までは特撮アクションとしても面白かった。
でも後半に向けてどんどん違う映画になっていく。
相変わらず人間ドラマはかなり雑。
監督得意の文字による説明が本作ではほとんどない分、演者同士の棒立ち台詞の応酬(もう「会話」というレベルではない)がいつも以上に多く、その中で細かな状況が延々と解説されていく。
「自分の首のマフラーを切なそうに見つめて、グッと握る」
それだけで心情は伝わるのに、台詞で言わせないと気が済まないんだろうな。(いや、そうしないと観客には伝わらないと思ってるのか。)
特に浜辺美波の正面どアップがすごく多いので彼女のファンは楽しめるのかも。
シン・ウルトラマンの時もそうだったけど、基本的には「突っ込みシロ」を楽しむスタイルは今回も健在。
「おいおい、逃げるんかい!」
「ライダーと対決せずに退治できるんかい!」
「さっきまで道路走っとったんちゃうんかい!」
PG12になって、高い年齢層を相手にしたリメイクになっているはずだが、やはり庵野さんはストーリーや人間ドラマ、全体の整合性や辻褄には、ホントに興味がないんだろうな。
その代わり、ディテールにはこだわってるのがよく解る。
で、後半は「人類補完計画」へ。
後半のアクションらしいアクションはあのバイクチェイスなんだけど、暗すぎる画面の中で、ほぼ同じ形、ほぼ同じ様な色の目が錯綜していて、誰がどこでどうなっているのか解らない。
最後まで、原作やTV版への細かなオマージュネタは散見されるものの、それは監督自身が「俺のライダー愛」をただ自慢げに、特権的に注ぎ込んであるだけ。言ってみれば「仮面ライダー」というコンテンツを私物化している様にさえ見えてしまった。
純粋にお金を払った観客として、金額分楽しめたかというと、その実感はない。
そして、私が庵野ファンでない人にこの作品を勧められるかと聞かれたら確実に「NO」である。
勝手な話で恐縮だけど、私は大好きな庵野監督が、やはり日本人にとって「カルト作家」ではなく「国民的な監督」として存在し続けて欲しいと願っているし、そういう作品で楽しませて欲しいと思っている。
もちろん個人的には、です。
そういう意味で、もちろん私は作品を楽しんだけど、「これじゃダメだ」と明確に思っている。
「次作こそ」と身勝手な願いをかける一方で、本作では緑川ルリ子も本郷猛もこの世から去ってしまう。
今回テーマに「継承」が唱われていて、使命を帯びたヒーローの苦悩と孤独が「監督」という仕事の比喩だとすれば、次回作の予定も見えてこない今、ファンとしては今後の彼の作家活動に何か変化があるのか、という不安もよぎっていたりする。
杞憂でありますように。
他のシンシリーズとは違う、表現の難しさを感じた。
これは…どう?
結局、安田顕は何処にいたの?
公開初日(昨日)観てきました。
ンマァ、シン・ウルトラマンで言う所の長澤まさみのポジを浜辺美波がやってる感じで、やたら浜辺美波がウンチク語りが多く、肝心の戦闘シーンが少なく感じたのは否めない。
最初の戦闘シーンが迫力あったので、あんな感じでバトルが多いのかと思いきや…実はそうではなく、やたらそれぞれのキャラがペチャクチャ一人語りする場面が多くて(勤務後に最終上映時間で観たのもあり)途中欠伸が何度も出てしまった。
私自身、幼少期は仮面ライダーよりも戦隊ヒーロー系(ゴレンジャー以降)に傾倒して育ってきた為、実際の所仮面ライダーには詳しくはないのだが、それでも本郷猛や一文字隼人位は知ってるので、何と無くだが「あー、確かにこんな形していたなぁ〜」と、朧げな記憶を思い起こしながら観ていた。が、それでも申し訳無いが、池松壮亮が本郷猛は正直な所、シックリは来なかったなぁ…そもそも藤岡弘がガタイもガッチリしていて背も高いイメージの印象が強いのに、池松は背も低いしお世辞でも強靭さは微塵も感じられない…
柄本佑にしても、仲間になってからの(そこに変わるまでの展開が早すぎるのもあるが)妙な軽さが浮き出すぎていて、何とも言えない気持ちになった。
個人的に良かった見所としては、爆走している最中のバイクの変形シーンは格好良いなと思った。あのバイクの形は好き。
最終上映時間に行ったのもあり、観客は皆30〜60代のオジサン・オバさん層ばかりだったので、客質はとても良かったのが救い(自分も漏れなく後半の方の年代に入る)。
ところで…安田顕は何処にいたのだろうか???
未だにそこだけ気になっている。
なにげに悪役人が豪華。
控えに言って最高でした!
浜辺美波のプロモビデオ
あくまで、私の感想ね。
私には主演の彼に魅力が無かった。素人かと思うような演技に、棒読みに近い感情のこもってない台詞で、途中から冷めてしまった。こういう演出だったのだろうか?。素人さんかと思ったら、いろんな賞をもらってるのね。逆にそっちに驚いた。あまりにも大根演技にしか見えん。しかもイメージ合わない。内容も、近年の仮面ライダーを意識しすぎたようなフレンドリーな敵に、ド派手な仮面。今ひとつノレなかった。藤岡弘リアタイ世代の私の作品評価は2です。
ではなぜに評価3.5?
まず・・・浜辺美波が魅力大爆発してるからプラス1しとく。言わせてもらえば、(監督の好みだったのか)ほぼ浜辺美波のプロモーション作品と言えるほどの出演シーンの多さ&セリフ多い&アップ多様・・・しかも可愛く魅力的に。そして(ほぼ)最後まで出ずっぱり。これだけ顰めっ面が可愛い女優さんも珍しいのでは?。
んでもって、脇役が良すぎたから、プラス0.5。
ライダースーツがめっちゃ似合いすぎな柄本兄貴。予告で見てすでに『おっ!似合うな』と思っていたが、本編観てもやはり似合いすぎてた。こっちが主演で良かった気がする。で、何しに出てきたのか意味不明の(シン・ウルトラマンの功労者)長澤まさみ。あんな扱いでいいのか?。大活躍の西野七瀬。庵野作品常連で今回は出演シーン多めの竹野内豊に加えて、同じくシーン多めのウルトラマン斎藤工などなど。
仮面ライダー大好き庵野監督の、インディーズ的なマスターベーション作品。それが私の感想でした。付いて行くには、今回はちとハードル高いぞ。
仮面ライダー、私は2号派。
ゲストビジットの回で観てきた!
エリア的に西野七瀬さんでラッキーすぎた。顔小さすぎるし、可愛すぎた。時間はめっちゃ短かったけど、眼福すぎ。
仮面ライダーには全く触れてきてない人生だったけど、シン・ウルトラマンを見て、予想以上に良かったのでシン・仮面ライダーにも期待して観てみることに。
全体的に割と面白く見れた、バイクのシーンとか迫力あって特撮見てるな〜ってワクワクがあった。けどなんか物足りない感が残ったかな。なんでかはっきり分からないんだけど、仮面ライダーの1号がなんかパッとしない感じ?戦うことに最初抵抗あったくせに、そんなすぐに自分を犠牲にしてまで戦えるもんかね?っていう。
ショッカーが全面的に悪者だと思ってたから序盤混乱。仮面ライダーもショッカー??なのか。予備知識なしの自分にはちょっと難しかった。
あと、聞いてない豪華キャストね。サソリオーグでまずびっくりしたし、エンドクレジットで、え?いた??っていうビックネームがゴロゴロいてびっくりした。キャスト確かめるためにもう一回見たい。笑
これが仮面ライダーか!って興奮があったし、面白く見たけど、どっちかというと私はシン・ウルトラマンの方が好きだったかな〜。(シン・ゴジラはいまだに見れてない)
日本男児のDNA
まずは面白かったです。
世代的にドンピシャですが、子供のころ観ていたテレビ版より石ノ森章太郎愛を感じますね。シンウルトラマンが普通に楽しめはしたものの、ゆうてそれほどでもなかったので、あんまり期待していなかったのですが、これはなかなか面白かったな。
日本人の男の子のDNAには仮面ライダーカッコいいっていうのは組み込まれてるんだと思います笑
それと何といっても祐と池ちゃんはやっぱり上手い俳優ですよね。二人そろってからはグッと引き込まれました。ウルトラマンとかゴジラはあれっきりっぽいけど、これに関しては2号主役のバージョンも観たいな笑
最近MCUをフェーズ順で見返しているんですが、マーベルも面白いけど俺はやっぱりこっちですね~。
全てのバイク乗りに
エヴァもゴジラもウルトラマンも、
庵野秀明の新解釈は本当にグッとくる。
オリジナルのいい所を都合よく上手に拾い
自身が1番熱いと思う所に気持ちを加える。
勘違いし寂しい感想を書かれる方がいますが
雰囲気はかつての空気を味わいつつも、
全く新しい、現代の解釈のもとでリメイクされた
新しい解釈の物語として、楽しむべき作品。
バイク乗りだった父からのメッセージとか
ヘルメットと共に、風を感じながら走ろうとか
本来のモデルであるバッタから着想する
力強いジャンプやキックとか、
進撃ばりに想いを込めたマフラーとか…
オリジナルよりも熱い手心で、より一層
本作品の良い所を膨らませた良い品だと
僕は感じました。
(1号2号は世代では無かったからよかったのかも)
ちょっとだけ知ってる人や知らない人の方が
楽しめるのかも知れませんね。
オリジナルは、あくまでリスペクトの範囲内で。
ぜひスタッフロールの最後まで(あっという間ですが)
味わって欲しい。
昭和のオジサン方、全員集合ですよ!
"シン•ウルトラマン"のオリジナルからの逸脱ぶりにガッカリした経験から、今回ほぼ々期待してませんでした。ところがドッコイ素晴らしい出来に脱帽です!
まずライダー•サイクロン号•ショッカー等の造形のカッコイイこと!それらが当時には無かったVFXで縦横無尽に暴れまくります。そこに重なるライダーサウンド、もうたまりません!コレは現役視聴世代だから堪能できる至福の時間でした。「平成ライダー世代とはこちとら根っこが違うんだぁ!」と言わんばかりに全細胞で反応してしまいました。
話のテンポも良く、次々と現れるショッカー怪人に興奮が止まりませんでした。ラスボスとの決着に多少"?"を感じましたが、もうそんな些細な事は問題にもなりません。
エンドロールに流れるライダー名曲メドレーを聴きながら、目一杯の多幸感に満たされました。
石ノ森章太郎版の実写化
世界観の角度
ここが限界なのかなと
シン仮面ライダー楽しめましたが、一抹よ居心地の悪さは拭いきれませんでした。懐古的にあえて出来の悪いVFX使っている?それで知識なしで観る若い人に言い訳になるのでしょうか。暗い戦闘シーン然り。製作側の予算問題は十二分あるだろうことは推して知るべしではありますが、それを観る側が忖度して、でもよくやった、と拍手することなのでしょうか。これは庵野秀明という希代の人物に対し充分な支援を行えなかった、あるいはしなかったのかはわかりませんが。
大筋も未だに人類補完計画を完遂させようとしてるのかと。庵野秀明バースは確立するだろうけど、いつまでもセルフオマージュの域を脱することができないのかな。思えば、シン・ゴジラがおもしろかったのは岡本喜八ベースだったからこそなのかなと。
「シン」シリーズのレベル低下が気掛かり
「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続く「シン」シリーズ3作目である。前の2作は庵野秀明が「自分ならこう作りたい」という意欲を感じさせるものであったので、今作にもかなり期待して見に行ったのだが、残念ながら完全に期待外れであった。ギャグ映画なのかとも思ったが、どうもそうではないらしい。
リアリティへのこだわりという面で考えると、「シン・ゴジラ」を 100 とした場合、「シン・ウルトラマン」は 60 くらいに低下していたのが残念で気になっていたのだが、今作は 20 もないのではないかと思わされた。世界観の話ばかりでなく、登場人物の人生観やモチベーションなどがまるで掴めないのである。
ある日目覚めたら突然超人的な能力が身に付いていたという話は、古典的には「フランケンシュタインの怪人」からあるもので、フランケンシュタイン博士が良く吟味もせずに犯罪者の頭脳を移植してしまったために人殺しの怪物を生んでしまった訳であるが、本郷の内面や価値観などを観客に示すことが非常に不十分にしかできておらず、ダース・ベイダーのようにダークサイドに落ちないという保証は何もなかった。
ヒロイン緑川との関係も極めて作り物めいたヴァーチャルなもので、これだけの関係性で彼女を命懸けで守ろうとするものだろうかという疑念が最初から最後まで払えなかった。彼女の存在性もよく分からず、ファイナルファンタジー7のエアリスのように、製作側の都合に従って行動しているだけのようにしか感じられなかった。
敵の目的もまた不明で、何が良くてそんな野望を持つのかが全く分からなかった。現存する人類の全てから肉体を奪って精神だけの存在にしたところで、どんな世界が待っているというのか?少なくとも新たな生命が生まれる可能性はゼロになるだろうが、自分の全存在をかけてまでやることかという鼻白む思いを持て余した。
敵は虫をモチーフにして改造された人間ばかりだが、それぞれ持ち味を生かし切っているとは思えなかった。特に、透明になれるマントを羽織ったカマキリ怪人は、何故わざわざそのマントを脱いで戦うのかがわからなかった。また、本郷を倒せばいいのであれば、マスクを他人に預けている時が絶好のチャンスであったであろうに、何故わざわざ見逃すのかが分からなかった。長澤まさみのサソリ怪人は、わざわざやっつけられるために登場したとしか思えず、登場シーンもほぼ一瞬だったので、完全にギャグとしか思えなかった。
役者は、まず本郷役の池松壮亮が完全にミスキャストだった。終始表情が変わらず、新田真剣佑でも出て来たのかと思った。何より話し声が常に囁くようで、敵と対面しても同じなのには頭を抱えたくなった。緑川役の浜辺はいくらかマシだったが、もっと彼女の魅力を全開にするような脚本に出来ただろうにと、非常に残念だった。竹野内豊が「シン・ゴジラ」から3作連続で政府関係者役だったのは良いとしても、斎藤工まで出て来たのはどうだったのかと疑問だった。彼がウルトラマンになってしまえば、解決は早まるはずだろうと思うと笑いをこらえるのが難しかった。
音楽は 50 年前のオリジナルを尊重していたが、ゴジラやウルトラマンと違って時代遅れ感が半端なかった。ショッカーの手下がやられる時の出血ばかりが強調されていたが、そこにこだわるよりは話のリアリティにもっと力を注いで欲しかった。この作品の映画化を聞いたときに感じた不安がほぼ的中してしまったような感じで、「シン」シリーズの今後が不安になってしまった。
(映像4+脚本2+役者3+音楽2+演出3)×4= 56 点。
オリジナルは見てないけど、納得感のあるお話で良かった
やー、良かったです。
平成ライダーはだいたい子どもと一緒に見てますが、昭和ライダーのテレビシリーズはちゃんと見たことがなく、往年のファンの方々がどう受け止められるのか気になるところですが、私は好きでした。
キャストも豪華で、しかもすごく合ってた!
冒頭いきなり血しぶきがバンバン飛んでて、
グロはそこまで得意ではないので、全編この調子だったらどうしようかと思いましたが、
その後はそれ程でもなかったので良かったです(笑)
PG12なだけあって、お客さんは9割が大人の男性でした。
実はこれまで庵野監督作品をちゃんと観たことがなかったのですが、
(「エヴァが難解な上に未回収」という話を聞いていて、何となく食わず嫌いで…(苦笑))
仮面ライダー愛や、オリジナルに対するリスペクトが感じられて、好印象でした。
パンフで監督が語られている、
「自分個人がやりたい事ではなく、一人でも多くの方に喜ばれ、共鳴される可能性が高い描写を意識して選択する」
というお話にとても共感できました。
特に、昔から愛されている作品を創る上で、この視点はほんとに持ってて欲しい(願望)
(その点で、余談ではありますが、この映画を観た後に家族の中で湧き出てきた話題が
「ほんと『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』創り直して欲しい…」でした(ー ー;))
結末も、賛否あるかもしれませんが、
必然性やキャラクターの一貫性が感じられたので、私は納得感があり気持ち良かったです。
「初期のテレビ版仮面ライダーのビジュアルをキープして庵野作品特有の映像と設定の羅列で構築された作品」
冒頭から惜しげなく展開する追跡とアクションが小気味良くて掴まれるが、すぐに説明と設定の羅列が入るところは、この手の作品の宿命なのかと思ってしまうのが痛い。
全体的に初代仮面ライダーの1話からダブルライダー編を再構成してライダーや怪人達のビジュアルは、オリジナルを上手く現代に沿う形でクリンナップしてデザインと造形がされておりこの部分は、庵野作品特有の味も添加されており、いい意味で、ダサカッコイイ塩梅だと思う。
ショッカーやキャラクターの設定は、当然だがオリジナルから比較すると細かく現代風にアップデートされており、本郷猛の設定をコミ障の無職にするのには、苦笑だがここも現代的かな
(正義の味方やドラゴン(カンフー使いの方よ)とゆう職業がないのを、大人なると気付かされる😢)
脚本を担当したウルトラマンもそうだが、どうしても複数の怪人と闘うエピソードの羅列になってしまう部分や映画としてのルック(映像)は予算のこともあるのかも知れませんが、クオリティも統一性もバラツキが、ありDVカメラ特有のノッペリとした絵や照明や特撮部分を担当する安いCGも目につくが、全体的にはテンポが良くて結構楽しく観れると思う。
ホントに気になる点は多々あるが、『トップをねらえ』や『ふしぎの海のナディア』あたりのアニメ時代から同じ内容を焼き直して繰り返していること自体は、多くの映像作家も行っているので、正直気にならないが、極端な構図や設定などの説明台詞を早口で提示する辺りは一考してほしい。
公開前の予告編の寡黙ぶりと本編の饒舌さにかなり違和感あるのと、台詞をガシガシ削ってもライターに熱狂する観客には想像力や考察力があると思って欲しい。
近年の多くの作品が同じ事してるが、YouTubeの○ソ考察やファスト映画解説の氾濫する時にこそ、一度説明台詞を思い切って削るとかする事で、新たな流れを構築する事のできる作家だと思うので。
そういえば、コメディタッチだった庵野版キューティーハニーも予算などが、もう少しあったらこちらに近い出来栄えになったのかな。
全644件中、481~500件目を表示