「作品レビューでなく制作姿勢への感想提言記録」シン・仮面ライダー kokobatさんの映画レビュー(感想・評価)
作品レビューでなく制作姿勢への感想提言記録
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まずは映画館でリブートが観られたことに感謝する。
カルト・怪作の面白さはそれなりにあったが、監督当人が目指していたはずの大衆向けとは呼べない出来からいえば失敗だろう。
いいところ・悪い所の内容は色んな人が細かく指摘する通りだ。
庵野氏は偶然を得たり他人の力を強奪する事で自分の才能の限界を越えたいともがいているのだろうが、実写経験が少ない事もあり、その独善的かつ客観性を欠く手段が逆効果である事がもはや作品の出来で証明された。
バランスは悪いがやはり彼なりの才能は確実にあるのだから、自分と他のプロフェッショナルの才能を信じて、自分と他人を上手く操って今後もっとフリー&ストレンジ&ポップな作品作りをして欲しい。
おそらくそれが彼の才能が最も輝く創作だろうと思う。
そのためにはまず、彼が無意識に囚われているオタクコミニュティの視線からの解脱をする事が必要だろう。
大いなる奇才がハビタット空間に閉じ籠り、好事家相手の小さな箱庭作りに精を出すのはまだ早過ぎる。
生臭いこの世で、我々悟りを知らぬ愚かな大衆を相手に果敢に格闘を繰り広げるカントク・アンノの姿を多くの人が期待して見たいはずなのである。
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