「リメイクと侮るなかれ!飽きずに楽しめる秀作だ」シン・仮面ライダー SIDさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイクと侮るなかれ!飽きずに楽しめる秀作だ
あっという間にエンディング!飽きずに楽しめる
アクションエンターテインメント作品だった!
相棒や仲間、政府当局の助けを借りながら
敵を次々に倒して最後の大物に挑んでいく
時系列に則ったシンプルな構成でストレスなく見られた
昭和のテレビ版仮面ライダーも
子供向け番組としては地味で暗めだったが
この映画版もダム、廃墟、秘密基地、コンビナートと
生活感のないシチュエーションを舞台に描かれており
暗く陰鬱な昭和のタッチを上手く引き継いでいる
前2作の「シン」シリーズと異なりCGの助けを
借りつつも実写アクションが多めのため画面から
迫力や熱量が伝わりエキサイティング
暗く頼りなくコミュ障、優しく正義感が強いが
戦ったら制御効かずに暴走する…という
仮面ライダーっぽくない主人公の性格づけは
エヴァンゲリオンの庵野監督らしい設定…
それを池松さんがごく自然体で演じていた
あの役はジャニタレでは絶対に無理だ
また脇を固める俳優陣の振り切った演技も見所
長澤まさみを贅沢づかい
オーケストレーションが切なく美しい
岩崎琢さんの音楽が抜群にエモく
作品を大人向けに昇華するのに大きく貢献している
ただ一点、主人公らのモチベーション、心理的背景の
掘り方が若干紹介するのが遅く雑なため、その分
クライマックスへの高まり感が弱かった
それだけが−0.5だが5でも良いと思う秀作だった
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