「そりゃ、評価分かれるでしょ」シン・仮面ライダー ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
そりゃ、評価分かれるでしょ
劇場自体、何ヶ月ぶりでしょうか。最寄りの劇場の会員制度がなくなり、つい足が遠のいていましたが、本作は気になっていました。庵野監督のシン・シリーズ。事前にネットで確認したら評価は真っ二つ。さてさて。
いや、観てみたら自分の中でも評価が分かれて困りました。
子供の頃よく観た昭和のライダーへの懐かしさが湧くようなストーリーでなくて残念。一方では新作として十分鑑賞に堪えられると思われる2時間少々の枠内での完成度。
よく言えばさすがの庵野流。悪く言えば期待を裏切る後味の悪さ(原作リスペクトらしいですが)。
私の主観では、ショッカーが大幅減点対象でした。怪人が平成ライダー風なのかもしれませんが、昔の「怪人」の怖さはありませんでした。演技力のある俳優陣なのに、残念。
戦闘員は、定番の「イー、イー」を言わないし。
リメイクは難しいものですね。
かくして、長所と短所が相殺し合って、可もなく不可もない中途半端な感覚が残りました。
暴論覚悟で言いますが、庵野監督より福田雄一監督に、思い切り振り切ったパロディ版を作って欲しかったという気持ちです。
お久し振りです。
ぱおうさんらしい、切れ味鋭いレビューですね。
私は、仮面ライダーTVは殆ど観ていなかったので、
新解釈ではなく、新作として鑑賞しました。
シリアスに正義の在り方について掘り下げた作品でした。
冒頭の血生臭い戦闘シーンが、
そのことを宣言していたと感じました。
世界観はしっかりしていますが、個性的なので、
この世界観に入れるか否かが評価の分岐点だと思います。
出演俳優では、浜辺美波の吹っ切れた演技がGoodでした。
では、また共感作で。
ー以上ー