「良くも悪くも」シン・仮面ライダー ケンさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くも
良くも悪くも、庵野監督の作品という感じです。
ロケや演出、カットはよく、戦闘シーンなどは迫力あるものでした。「バッタ怪人の仮面ライダーを現代風に書き起こしたら」という色が強く、元祖作品のファンにしかわからないこだわりなどもあるのでしょう。「仮面ライダーとはどういうヒーローか?」も作中で深掘りされており、元祖限らずシリーズ全体へのメッセージという捉え方もできました。あとヒロインはかわいい。
面白い場面を面白く見せることは上手ですが、「途中不要な場面や要素を入れ込みすぎている」「終盤脈絡のない人間ドラマが入り込む」「終わらせ方がわりと雑」の部分は、庵野監督の作品共通の悪癖で、今回もそれが出ています。ラスボスがなんで倒せたか、正直いまいちわからず。
総じて、「発想や構想はおもしろいけど、転と結が荒い」という感じの内容でした。
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