「またもや「シン」化シリーズを楽しんでしまった」シン・仮面ライダー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
またもや「シン」化シリーズを楽しんでしまった
庵野秀明監督の「シン」シリーズは、映画が好きな友人たちの中で賛否両論になりがちだ。思い入れの強い作品が違う雰囲気の映画になってしまうことへの拒否反応があるのもわかる。でも、個人的には今の時代にややリアル路線で昔の作品を作り直すことの面白さを感じていた。ただ、仮面ライダーはどうなんだろう、面白くなるのか?と若干不安に感じていた。仮面ライダーの戦闘シーンを現代化することが難しいと感じていたから。
でも始まるとやはりいつもの庵野節。本郷猛が改造されて仮面ライダーになった説明はわからない単語を羅列し力で押し切る手法だった。そしてショッカー戦闘員と戦うシーン。仮面ライダーをリアルにするってことは戦闘シーンをああいう感じにするってことなのか!なるほど!PG12なのはこれだからか。
ただ、最後の戦闘シーンはなんとなく総合格闘技っぽくてかなり地味。いや、それも含めてリアルにしたってことなら個人的にはやや物足りない。ちゃんとしたヒーローものっぽい決着がほしかった。
ショッカーの目的やオーグたちのデザインが今どきな感じに更新されていたのは好き。ハチオーグの西野七瀬は結構いい雰囲気。こういう小悪魔的なキャラが似合う。オーグを演じる俳優たちがよくわからないままで終わる人がいるのも面白い。エンドロールでこの人出てた?って中にいるってことだ。
若干の不満はありつつも、楽しかったことはたしか。あー、またもや庵野秀明にしてやられた。
コメントする