「愛の詰まった新作」シン・仮面ライダー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
愛の詰まった新作
初代テレビドラマ『仮面ライダー』と、石森章太郎原作&漫画版へのリスペクト満載にして、庵野秀明フィルムになっていたという不思議な体験。
そんな「融合」と、過剰なまでの「情報量」と、画面からの「圧」に、ただただ押しつぶされそうになる2時間超でした。
庵野さんの原作への「愛」と、喜んでもらいたいという観客への「愛」、そして「強い意志」を感じ。
4つの『シン』の中で、『エヴァ』と同等、いやそれ以上にの庵野さんの魂に触れた気がしました。
私にはとても面白く刺激的でしたが、『キューティハニー』『ラブ&ポップ』っぽいカットに、やや『式日』や『エヴァ』のような「庵野ワールド」展開・難しい設定セリフもあって、現行テレビの『仮面ライダー』シリーズ(特に平成ライダー以降)のファンには違和感を生み、変でわかりにくい作品と捉えられる危険性もあるかもしれないなとも懸念を抱きました。
(その点では、逆に『ゴジラ』と『ウルトラマン』の二つの『シン』には、樋口真嗣さんの優しさや配慮を感じたんだな、とも思ったり)
あと、手塚・石森・松本零士などが得意とした「キャラクター・スターシステム」を取り入れてるのかしら?と思ったりもしました。
これ以上は、まだ言えませんが。
それと、そうとうに音が重要な作品でした。
音響システムのいい環境を推奨します。
可能なら、IMAXやDolby‐ATMOSなどのラージ・フォーマット、または首都圏なら立川や川崎などのハイスペックスピーカーがあるスクリーンでの鑑賞がよいはず。
コメントする