「邦題をつけるのは難しい」スパイ・ハンター グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題をつけるのは難しい
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レンタルビデオ屋さんの新作コーナーで目に止まった(たぶん)ハードボイルドな感じもありそうなアクション系の作品。
邦題の安易さに辟易するのは、毎度のことではありますが、もう少しなんとかなりませんか!と言いたくなります。
確かにMI6の凄腕エージェントと犯罪組織の雇った切り札的殺し屋が対峙します。
でも人物造形や演出の意図を想像したら、決して〝スパイ〟とか〝ハンター〟なんて単語は浮かびません。
じゃあ、お前ならなんてタイトルにするの?
すみません❗️
何も浮かんできません。
そのまま、『レガシー』でいくということでいかがでしょうか?
DVD製作会社の皆さま、申し訳ありません。
確かに難しいです。
サブタイトルとかつけたらどうだろう、と考えてみましたが、どこかで聞いたことのあるような言葉を適当に繋げたようなものしか浮かびません。
血の追跡行…うわー、ダサい
紅の宿命…どこかのアニメのタイトルのパクリ⁈
ところで、映画のほうですが、これがなかなか良いのです。
それほど深くはないけれど浅くもない。
アクション、追跡行の緊迫感、犯罪組織とそのボスの残虐さ、意外と胸にくる家族愛…
色々な要素があるけれど、どれもしつこくなくほどほどなので、胃もたれや胸焼けすることはありません。
なんだかいい具合にまとまった不思議な作品です。
原題の『Legacy』(レガシー)には、ボスの落とし胤という意味の他にも観る人次第でそれなりに解釈できる広がりのある作品だと思います。
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