「ヒロインの死の後始末が不十分なので"残念賞"w」闇はささやく 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒロインの死の後始末が不十分なので"残念賞"w
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辛い意見のレビューが多いですが、それも無理からぬ話でしょう。とにかく話をずっとひっぱってきたヒロインが、終盤になって突然殺されてしまい、その後もろくにフォローなし。何だこれは、ということです。
この映画は普通に幽霊が登場する「幽霊モノ」の作品ですが、ユニークなのは幽霊に良い幽霊と悪い幽霊がいて、その力関係はこの世の人間の良し悪しに引きずられる、という設定です。
現世の夫婦の旦那の方の悪い側面が次々に浮かび上がると、悪霊が力を増すせいでしょうか、彼の悪業は急激にエスカレートして、次々に殺人を繰り返していく。すると良い霊はヒロインを護れなくなって、最後には旦那に斧で惨殺されてしまう。
旦那は大学の学部長を殺したおかげで、罰されるよりむしろ自分が後任の学部長に推挙されて、悪が蔓延りそうになるところで一発大逆転という仕掛け。最後に良い霊はヒロインに「あなたが頑張ったから、自分たちも力を維持できた」という意味の感謝を述べる。
こう書いてみると、きちんとした構成のようですが、とにかく幽霊ルールがよくわかりませんし、悪の旦那が処罰されるのはよかったものの、あっけなく殺されたヒロインの報いが弱いので、梯子を外された感が拭えません。
最後にヒロインに良い報いのあったことをきちんと描けば、すっきりした映画になったのに…残念賞ですねw
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