「ダレ場無しの海猿」レスキュー カンタベリーさんの映画レビュー(感想・評価)
ダレ場無しの海猿
日本の海猿をシェイプアップして見せ場の連続にしたような映画。
邦画のような、現場での、長たらしい愁嘆場がない。
ご都合主義的に死亡者がいないお気楽展開はなく、容赦無く死ぬ人は死ぬ。救助時にはすでに死亡している乗客も半端なくいるし、海上への不時着で機体が無事に済まないし、中の乗客も無事に済まないこともちゃんと描く、最近のエアバスの発電用エンジンを積んでない欠陥も描き、積乱雲のダウンバーストもちゃんと描いている(あの場面は本当にゾッとする)
そして助かったからといって、良かったねで済まない現実(手足を失って身体障害者となり、焼け爛れて容貌も崩れてしまい、死んだ方がマシだったと思い詰める)もちゃんと描く。
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