「わかりきった展開なのに熱くなる」Mr.ノーバディ フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
わかりきった展開なのに熱くなる
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くたびれた中年が、あることをきっかけに凄腕の殺し屋であった自分に戻っていく。
サプライズゼロの展開ながら、ツボをおさえた演出で最後はニヤニヤしながら観てしまった。
1.ダメ親父表現は最小限に
ダメダメ毎日は素早い展開で時間的には短い。凡庸な映画なら、悪妻設定や子供との不和を引き伸ばすところだけど、イライラ場面は少ない。
義理の父親?もダメ映画ならイヤなやつ設定全開でしょう。
前半のバスのシーンから主人公の何かが変わった様子を息子にも見せ、空気を変える。
2.戦う理由の切り替え
家族や恋人を殺さたり誘拐されるのがありがち。
でも本作は猫のアクセサリーはあくまでもきっかけで、偶然のバスのくだりから本来の?自分に戻ってしまったことが戦いに身を投じる背景。
3.最後のバトル
父親役のクリストファーロイドと共に嬉々として銃を撃ちまくる!
主人公側は絶対に死なない。お涙頂戴しない。
ただひたすら暴れる様子を観てくれという監督の潔さ。
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