「ダッズのjazzyな格闘nights」Mr.ノーバディ 室木雄太さんの映画レビュー(感想・評価)
ダッズのjazzyな格闘nights
予想以上に楽しめた一時に。
欲しくなったのは平凡な温もり… “何者でも無い”男として変哲のない日々を送る彼に、軽率なコソ泥が“昔の記憶”を呼び起こさせていく訳だが、冒頭から完璧な動きとはならず、徐々に完成度を高めていくアクション・シーンと、展開に無駄が無く、実に小気味良い発展性とで、終始飽きさせる事がない。色気の漂うアクション映画では、強弱の付け方“抜差し”も肝心で、そのツボを心得ている秀作だった。RZAとクリストファー・ロイドのヤンチャっぷりには、誰しも笑みが込み上げる筈だ。忘れられない感覚と、忘れたくない温もりを腕に抱え…そして男は、また父になるー。
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