「思春期の繊細かつ起伏ある感情、素直になれないが故にその心のナイフは鋭い。」うみべの女の子 キッドマンさんの映画レビュー(感想・評価)
思春期の繊細かつ起伏ある感情、素直になれないが故にその心のナイフは鋭い。
傷つけ、悩み、それでも時は経過し、大人になる。
そう。大人になるが、小梅は磯辺を心のどこかでずっと引きずっている、磯辺が暗示したように。
兄の自殺、追い込んだもの達への復讐。磯辺はひたすら負い目を背負い、恋や愛を捨て、性欲だけをぶつける。
小梅の告白を袖にしながらも海岸線を歩く磯辺の涙。警察に任意同行を求められ、刹那遠くの夕陽と宙を舞う鳥に目をやる磯辺。
映画の設定をなぞるような人生を経験することはないとは思うものの、大なり小なり思春期の歯痒さを思い出さし、生、あるいは性とは何かを考えさせられます。
そういえば原作にお父さん出て来なかったような…はっぴーえんどの「風をあつめて」も目と耳に残る…最後のうみべの女の子は美人さんでした。メモリーカードの写真の子なのだろうか…
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